筋金入りの車好きが選んだ“ふたり”の愛車、ボルボ V40
2020/08/19
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
アルテッツァでサーキットを楽しむ“走り系”の車好きが選んだ、意外な1台
20代後半の西山さんは、同世代では珍しいといわれる“走り系”の車好きである。
大学時代は自動車部に所属し、草レースに熱中していたという。
「とにかく子供の頃から車が好きでしたね。通っていた大学には自動車部がなかったので自分で創部しましたし、周辺の大学自動車部に声をかけてミニサーキットでイベントを開催したこともありますよ。タイムアタックや体験試乗会など、車の運動会みたいなイベントだったのですが、企業にも協賛してもらって100人近い参加者が集まりました」
大学を卒業してからはエンジニアとして自動車部品の開発に携わるなど(現在は転職)、その情熱は一向に衰えないという。
いまでも時折、自らチューンしたトヨタ アルテッツァでサーキット走行を楽しむ。
そんな「アツい」自動車ライフを送る西山さんであるが、2年前に購入した車はボルボ V40。これは、ちょっとクールというか、これまでとは雰囲気の異なるチョイスなのである。
2人のお出かけ時間を彩る大切な相棒
「結婚してから妻とよく長距離のドライブに行くようになったのですが、さすがにサーキット用に足回りをチューンしたアルテッツァでロングドライブはしんどいだろうなと思って(笑)。 オートマで長距離を安全かつ快適に走れて、燃費が良く、信頼性の高い車ということでディーゼルエンジンのV40を新車で購入しました」
「じつは以前からボルボのスタイリングっていいなと思ってたんです。メルセデス・ベンツやBMWのような強い押し出しはなく控えめなんですけど、細部をよくよく見ると非常に凝っている、そういうところが魅力的です」
助手席の妻のため……じつにいいハナシである。
だが、そこは根っからの車好き。国産スポーツから輸入車に転んでもタダでは起きない。
西山さんのV40は、ボルボ往年の名車「アマゾン」をオマージュした淡いブルーのボディカラーをまとった限定車だが、そこにさらなるこだわりが加えられているという。
「通常、アマゾンブルーのV40って白基調のインテリアにチェック柄のファブリックシートの組み合わせなんです。ただ、それだと僕が乗るにはファニーすぎると思ってディーラーの方に相談したところ、なんと黒のレザー内装のモデルを本国にオーダーしてくれたんです! たぶん日本で同じ仕様はほとんどないと思いますよ」
それまでペーパードライバーだったという奥さまもこのV40をすっかり気に入り、最近では自らステアリングを握って出かけるようになったとか。
「ディーゼルエンジンは燃費が良いうえに中低速もパワフルなのがいいですね。高速の合流などがスムーズにできたりとすごく実用的です。あと、V40はACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)などの安全運転支援システムが優秀なので、いつまでも走っていたくなるほど長距離ドライブが快適です。僕は九州の佐賀県出身なのですが、先日、友人と1200kmを一気走りして帰省したこともあります」
「妻と運転を交代しながら小旅行するのが週末の楽しみです。これまで、岩手や那須などにも行ってます。このV40は長く乗り続けて、いずれ子供が生まれたら一緒にロングドライブしたいですね」
西山洋平さんのマイカーレビュー
ボルボ V40(現行型)
●購入金額/約400万円
●年間走行距離/約15000㎞
●マイカーの好きなところ/ディーゼルのフィーリング、スタイリング
●マイカーの愛すべきダメなところ/エンジンのノイズが車外でうるさい
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/長距離を走る人、高速によく乗る人
ライター
佐藤旅宇
オートバイ専門誌『MOTO NAVI』 、自転車専門誌『BICYCLE NAVI』の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はスズキ ジムニー(81年式)とスズキ グランドエスクードの他、バイク2台とたくさんの自転車。
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