▲トヨタ MIRAIの燃料は水素ですが、その「給水素」方法ってどんな感じなのでしょうか? 気になります! ▲トヨタ MIRAIの燃料は水素ですが、その「給水素」方法ってどんな感じなのでしょうか? 気になります!

「水素」を燃料電池自動車に入れてみた!

ガソリンを一切使わずに走るトヨタの燃料電池自動車、MIRAIに乗り、人生初となる水素の給油、いや「給水素」をするために、よこはま動物園ズーラシアの近くにある「JHFC 横浜・旭水素ステーション」へ行ってまいりました!

水素ステーションに着いたは良いが、水素なんてどうやって入れれば良いのやら……。と思っていましたが、そこは安心。ステーションではスタッフが水素を充填してくれました。

水素充填前の準備として、車のタンクと貯蔵タンク内の気圧を合わせたり、ホース内の空気を抜いたりしました。また、気体の水素は温度によって体積が変化しやすいため、 満タンで入る水素の量を気温に合わせて事前に計算しておく必要もあるそうです。まだまだセルフで手軽に充填とはいきそうにはありませんが、空の状態から満タンに入れるまでの時間で最大2~3分と準備が整ってからの充填はとてもスムーズに行えるとのことです。

燃費は? 気になる「水素」のお値段は???

MIRAIに充填可能な水素は満タンで5kg程度。水素1kgで100km以上も走行可能で、満タン時の走行距離は約650kmだそうです。

そして注目の水素のお値段ですが、1kgで約1000円。現状の燃料電池自動車の燃費効率はレギュラーとハイオクの間くらいになるのでしょうか。

水素充填のためのステーションまでMIRAIを運転しましたが、エンジンレスのモータードライブとなるため車内はとても静か。高速道路で加速をしても音がうるさくなることはありませんでした。走っている姿を別の車からも見ましたが、水蒸気を出しながら走るうしろ姿はとてもかわいらしく、CO2を発生させないため環境にもとってもクリーンです。

そんな素敵なMIRAIですが、中古車市場にはまだまだ顔を見せません。水素ステーションが増えれば、MIRAIもより普及するかもしれません。水素ステーションの普及にも期待したいところです。

▲こちらが給水素機(?)。「脱圧ON/OFF」「非常停止」「散水」といった見慣れぬボタンが並んでいます ▲こちらが給水素機(?)。「脱圧ON/OFF」「非常停止」「散水」といった見慣れぬボタンが並んでいます
▲水素を供給する場合は、まずホース内の空気を抜いて気圧を一定にしないといけません ▲水素を供給する場合は、まずホース内の空気を抜いて気圧を一定にしないといけません
▲気圧が一定になったら次にプラグを差し込みます ▲気圧が一定になったら次にプラグを差し込みます
▲いよいよ、給水素開始! MIRAIは満タンで水素5kg程度入れることができ、満タンに入れるのに2~3分程度かかるそう ▲いよいよ、給水素開始! MIRAIは満タンで水素5kg程度入れることができ、満タンに入れるのに2~3分程度かかるそう
▲水素は温度によって体積が変化するため温度を計算して満タンの分量が決まるそうです ▲水素は温度によって体積が変化するため温度を計算して満タンの分量が決まるそうです
▲給水素機の中身はこんな感じでした。ちなみに、万が一に備えてステーション裏側のタンクの周りには分厚いコンクリの壁があります ▲給水素機の中身はこんな感じでした。ちなみに、万が一に備えてステーション裏側のタンクの周りには分厚いコンクリの壁があります
▲残念ながら、MIRAIのカーセンサーnet掲載台数はいまだ0台(2015年5月13日現在)! 中古車市場に登場するのが待ち遠しいですね ▲残念ながら、MIRAIのカーセンサーnet掲載台数はいまだ0台(2015年5月13日現在)! 中古車市場に登場するのが待ち遠しいですね
text/にくそん photo/尾形和美