安い今のうちに狙っておいて後悔はない

昨年のリーマンショック以降、様々な物の価値が下がりました。現在、下がりすぎた物の価格修正が見受けられます。もちろん、中古車も例外ではありません。ご紹介したすべての車が値上がりするという保証はできませんが、少なくとも値落ちしすぎた感はあります。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。乗って楽しく、差別化も図れる車たちばかりです。値落ちした今のうちに狙っておけば、お得かもしれません。

第5位は日産スカイラインGT-R(旧型)。現行GT-Rの登場でR34の中古車相場は下落するのではないか、なんて言われていましたが杞憂に終わりました。むしろ、走行距離が少なくて、程度の良いものはグンと値を上げそうな気配すら漂っています。もはや、パフォーマンスどうこうの話ではなく、文化遺産的な価値が見いだされ始めているのかもしれません。現行モデルのようなプレミアム感こそ薄いのですが、大和魂みなぎる雰囲気がエンスー受けするポイントなのではないでしょうか。

第4位はトヨタソアラ(絶版)。3代目になった際、従来の高級パーソナルクーペという位置づけから、2シーターオープンモデルへと進化しました。メタルルーフを備え、クーペとオープンの両方が楽しめるコストパフォーマーです。エンジンは当時のセルシオ譲りで、パワフルかつ抜群の静粛性を誇っていました。レクサスの日本上陸とともに、SCとして販売されていますが、後継車の登場はないようです。だから後世、価値が見いだされそうな予感がプンプンします。

第3位はトヨタオリジン(絶版)。トヨタの国内累計生産1億台突破記念モデルです。初代クラウンをモチーフに観音扉を採用したほか、内外装は職人の技芸が光る特別な車に仕上げられています。新車時価格は700万円で、限定1000台の販売でした。ハッキリ言えば、採算度外視だったと思います。中古車市場にはほとんど流通していませんから、見つけられたらラッキーなほどです。トヨタの歴史を語る上で欠かせない車であることから、将来的にはレアアイテムとして評価されます。

第2位はVWパサート(旧型)。特に「W8 4モーション」というモデルがオススメです。この頃のVWはフツーの車に、必ずと言っていいほどスペシャルモデルを用意していました。いわば“羊の皮を被った狼”です。見かけこそフツーのパサートでしたが、走りは4LのW8エンジンと4WDの組み合わせで、かなりの実力派。最近、こういったモデルが少なくなってきたVWですから、今後は価値が見いだされる可能性もあります。今は中古車相場もこなれていますから、ラストチャンスかも。

第1位はミニコンバーチブル(旧型)。ドイツのお金持ちはポルシェ911をロングドライブ用に、ミニコンバーチブルを街乗り用に保有するのがステイタスなんだそうです。旧型よりも新型のほうが価格的には上ですが、旧型の中古車相場がそう簡単に落ちるような気配もありません。新旧比較すると乗り心地に進化を感じる部分はありますが、かといって劇的に異なるわけでもありません。絶対的な台数が少ないですから、値上がりの可能性も秘めています。

フォトコレクション

写真:第5位:日産スカイラインGT−R(旧型)|なんでもベスト10

第5位:日産スカイラインGT−R(旧型)

写真:第4位:トヨタソアラ(絶版)|なんでもベスト10

第4位:トヨタソアラ(絶版)

写真:第3位:トヨタオリジン(絶版)|なんでもベスト10

第3位:トヨタオリジン(絶版)

写真:第2位:VWパサート(旧型)|なんでもベスト10

第2位:VWパサート(旧型)

写真:第1位:ミニコンバーチブル(旧型)|なんでもベスト10

第1位:ミニコンバーチブル(旧型)

Report/渡辺 敏史