Report / 古賀 貴司

初めて乗る輸入車にこそ、個性を求めよう

「輸入車」に思い浮かべるイメージは、高級車かもしれません。しかし輸入車に乗る本当の醍醐味は、国産車にない味わいに浸れるからではないでしょうか? そんなわけで100万円で狙える、国産車にない味わいがある輸入車をピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。意外と高嶺の花ではないかもしれません。

第10位はルノーカングー(現行)。ヨーロッパでは商用車として使われていますから、使い勝手の良さはピカイチ。キュートなルックスながら、想像以上にしっかり走ることに“さすがヨーロッパ車"と思うことでしょう。家族で使ってもよし、仕事で使ってもよし、趣味に使ってもよし、とにかくどんな用途にも使えるところが初めての輸入車としてオススメです。使い方はアナタの想像力次第、と言っても言いすぎではありません。輸入車イコール高級、ではありません。

第9位はシボレーカマロ(絶版)。燃費を気にする人にはオススメできません。しかし、高速道路での燃費は思いのほか良好です。長距離移動を前提に作られているからでしょうか。アクセルを踏み込んで、ガバーっと進む様はどんな車でも味わえるわけではありません。最近、アメリカ車もグローバル化の流れで個性がなくなりつつあります。古き良きアメ車を手頃に味わってみるには、カマロがオススメです。高いのか安いのかわかりませんし、女性ウケするかもしれません。

第8位はM・ベンツVクラス(旧型)。ミニバンはミニバンでも、M・ベンツのマークが付いているだけでちょっとした差別化が図れます。実際、シートの取り外しができて使い勝手は悪くありません。だだっ広い商用車のような使い方もできますし、ミニバスのような使い方もできます。直4エンジンのV230のタマ数が多いでしょうが、トルクフルな走りを満喫できるV6エンジンを搭載したV280を狙いたいところです。あの角張ったデザイン、なぜか古臭く見えません。

第7位はキャデラックセビル(旧型)。一応、グローバル市場を視野に入れた開発がなされたということがウリでしたが、アメリカンな雰囲気が色濃く残っています。どこまでもゆったり、走り続けられそうな雰囲気こそがアメ車の醍醐味。セビルはボディがしっかりしている割に、足回りが柔らかくセッティングされているんです。ロングドライブに出かけたくなることでしょう。高級な雰囲気は、今でも色褪せていません。にもかかわらず100万円で十分狙えるのも嬉しいところです。

第6位はフィアットバルケッタ(絶版)。マツダロードスターのような人馬一体感はありません。それでもオススメするのは、“雰囲気勝ち"している点があるからです。ユニークなピニンファリーナデザインは、普遍的と言ってもいいほど。オープンカーでゆったり流すなら、コストパフォーマンス的に最高の選択肢かもしれません。安っぽさはないのに、100万円で十分狙えますから。AT時代なのに、MTしか設定されていないところも通っぽいです。女性ウケ間違いなし?

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:ルノーカングー(現行)|なんでもベスト10

第10位:ルノーカングー(現行)

写真:第9位:シボレーカマロ(絶版)|なんでもベスト10

第9位:シボレーカマロ(絶版)

写真:第8位:M・ベンツVクラス(旧型)|なんでもベスト10

第8位:M・ベンツVクラス(旧型)

写真:第7位:キャデラックセビル(旧型)|なんでもベスト10

第7位:キャデラックセビル(旧型)

写真:第6位:フィアットバルケッタ(絶版)|なんでもベスト10

第6位:フィアットバルケッタ(絶版)