すべてにおいてハイレベルなステーションワゴン

3月にBMW5シリーズのセダンがフルモデルチェンジしたのは記憶に新しいところですが、ツーリング(ステーションワゴン)は、2004年6月に登場したモデルがいまだ現役。そんな現行型の5シリーズツーリングが、いよいよ200万円以下で狙える状況になってきました。

現行型の5シリーズといえば、随分トンガったデザインで、登場時には違和感を覚えた人もいるでしょうが、今となればもうお馴染み。むしろ新型5シリーズセダンを見て「あれ、なんかフツーだな」と思った方も多いのでは。つまり、それだけあの吊り上がったヘッドライトが定着しているということでしょう。
  • BMW 5シリーズツーリング 外観(フロント)|おいしい中古車
  • BMW 5シリーズツーリング 外観(リア)|おいしい中古車
↑これまでの5シリーズとは一転、斬新なデザインを採用。デビュー当初は奇抜なデザインととられることも多かったが、今では市民権を獲得している(左右)
5シリーズは、3シリーズと7シリーズの中間に位置するモデルですが、7シリーズやメルセデス・ベンツのSクラスは、運転手付きが基本と考えると、ドライバーズカーとしては実質、頂点に位置するモデルといえるかと思います。

なにせボディサイズは、全長×全幅は4855×1845(mm)という堂々たるもの。セルシオの最終型が4995×1830(mm)だったことを考えると、国産車に当てはめれば間違いなくフラッグシップ級のボディサイズです。

エンジンは2.5Lと3Lで、ともにシルキーシックスと呼ばれる直6エンジンを搭載しており、ミッションは6AT。そのほか、排気量4798ccのV8エンジンを積んだ550iなどもありますが、こちらは新車時価格1000万円オーバー。

中古車価格は300万円台後半からなので、かなりオトクではあるのですが、それでも400万円もの大金、おいそれと出せる金額ではないですからね。狙い目はやはり200万円以下で狙える525iあたりになります。
  • BMW 5シリーズツーリング インパネ|おいしい中古車
  • BMW 5シリーズツーリング リアシート|おいしい中古車
  • BMW 5シリーズツーリング ラゲージ|おいしい中古車
↑iドライブを採用するなど操作性と質感のレベルが非常に高い(左) 後席やラゲージルームはゆとりたっぷりで、左右幅も十分に確保されている(中・右)

修復歴なし、走行5.5万kmの中古車が198万円!

ではどれほどの程度のものが200万円以下で買えるのか。ポイントはそこです。たとえ200万円以下であっても、ボロボロガタガタの中古車では買う気になりませんし、買った後の心配も出てきてしまいます。

200万円以下で販売されている中古車は、現在全部で三台。そのなかの一台は、2005年式の525iハイラインパッケージで、走行距離は5.5万km、修復歴はありません。価格は198万円です。

この中古車の新車時価格が667万円なので、3分の1以下。金額的には、新車時から469万円安です。気になる程度に関しても、修復歴はありませんし、走行距離も登録から5年で走行5.5万kmなので、年間約1.1万kmペース。これならなんら問題ないでしょう。

質感の高さやハンドリングの良さはもちろんのこと、ステイタス性も高いBMW5シリーズツーリング。これが国産の新車のステーションワゴンと変わらない値段で買えるとしたら、みなさんはどっちを選びますか?
Text/金子剛士