かつてのフラッグシップモデルも
人気コンパクト並みの予算で狙える

カーセンサーnetに掲載されている欲しい車を、ツイッターを使ってつぶやく「ほしいカー?キャンペーン」結果の続きです。コンパクトカーが多くランクインしましたが、上位を占めたのはボディサイズを問わずコストパフォーマンスの高さが光るものばかり。皆さん審美眼があるというか、お買い得なものをちゃんと把握しているんですね! 気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はフィアット500(現行)。イタリアが生んだミニマリズムを追求した車、500(チンクエチェント)がリバイバル。オリジナルのデザインエッセンスを受け継ぎながら、しっかりと現代風に仕上がっています。ライバルが多い輸入車コンパクトカーのなか苦戦を強いられると思いきや、順調に売れているようですね。新車で人気があるのと同様、中古車でも人気が高いようです。150万円ほどから流通しているので、新車の国産コンパクトを買うと思えば身近!


第4位はBMW3シリーズ(現行)。デビューから6年たっているとあって、中古車は150万円ほどから狙えます。前後重量配分50:50、FRがもたらす走りっぷりは、世界の自動車メーカーが手本にするほどスポーティ。決してバカっ速いわけではありませんがドライバーの意のまま、という点ではコンパクトセダンながら人馬一体感が味わえます。オールラウンドにコストパフォーマンスの高さが光るセダンが4位にランクインするのは、皆さんの審美眼の表れですね。


第3位はBMW7シリーズ(旧型)。中古車相場は現行モデルであった頃から低空飛行していました。BMWのデザインがこの7シリーズとともに大胆に変わり、中古車ユーザーにはなかなか受け入れられなかったのかもしれません。でも、車として魅力に欠けることはありません。ボディサイズを感じさせないキビキビかつ快適な走りは、つくづく中古車相場の不条理(人気に大きく左右される、という点で)を感じさせるものです。150万円ほどからって…。


第2位はM・ベンツEクラス(旧型)。いつの間にか100万円台前半から狙えるようになっているんですね。滑らかさを重視した乗り心地は、快適かつ疲れ知らずです。新車時にはフラッグシップモデルだったE500が、相対的に安値で流通しているのは面白い現象ですね。税金や燃費などの維持費を踏まえ、小排気量モデルへの需要が高いのかもしれません。個人的にはミディアムサイズのボディに大排気量という組み合わせ、大好物です!


第1位はボルボV70(旧型)。トップテン入りは想像できましたが1位にランクインするとは…。ちょっと驚きました。依然V70人気は続いているんですね。高級ステーションワゴン、国産車は壊滅状態で輸入車も実はラインナップが少ない状況です。V70なら非ドイツ車、という差別化も図れます。実用的であることも去ることながら、大きめのシートに腰を下ろすと驚くほどくつろげます。滑らかすぎず硬すぎない乗り味は、昔ながらの味付けで“自然”で安心できます。

Report / 古賀 貴司