ドイツのSUVというと、BMWやアウディ、M・ベンツをイメージする方が多いでしょうが、フォルクスワーゲンもトゥアレグなどのSUVをリリースしています。トゥアレグもオトク感の高いモデルのひとつですが、今回はその弟分に当たる、ティグアンをご紹介します。

同車が登場したのは2008年9月。全長4460×全幅1810×全高1690mmと、大柄なボディが多いSUVの中では比較的コンパクトなサイズでデビューしました。ボディはコンパクトでも中身は充実。それがティグアンの真骨頂です。

例えばパワートレイン。エンジンは新開発の直噴+ターボの2L TSIを搭載。そこに6ATを組み合わせ、自然吸気の3Lモデルに匹敵するトルクフルな走りを実現しています(2012年のマイナーチェンジで、1.4LのFFモデルが追加)。

また、足回りはフォルクスワーゲンの上級サルーン「パサート V6 4MOTION」のサスペンションをベースに、専用のスプリングやダンパーを採用。さらに最新の4WDシステムにより、快適な乗り心地と優れた走破性、走行安定性を実現しています。

安全面においては、カーテンエアバッグやリアサイドエアバッグなど、8つのエアバッグを標準装備。高い安全性を誇るとともに、使い勝手においては、リアビューカメラ「Rear Assist」を搭載し、車庫入れや縦列駐車を容易にしています。そのほかラゲージルームは最大1510Lの容量を実現するなど、利便性においても高い実力を備えています。

そんなティグアンが、いよいよ150万円以下で買えるようになってきました。その中古車は修復歴こそありますが、走行距離は5.5万km(7月15日現在)。当時の新車価格が360万円ですから、200万円以上安くなっているわけです。

150万円以下の中古車はまだ1台だけですが、予算をもう少しアップすれば、修復歴なし+走行4.7万kmで168万円といった物件も存在します。相場のボリュームゾーンはまだまだ200万円前後で流通量も全国で100台前後ながら、底値ゾーンであっても、中には程度の良さそうな中古車が存在しているのです。じっくりチェックして、ぜひこういったお買い得物件を狙い撃ちしてください。

Text/金子剛士

フロントは28度のアプローチアングルを持ち、専用のフロントバンパーやアンダーガードなどで、タフで個性的な印象を与えている

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質実剛健という言葉がぴったりのインテリア。シンプルなつくりながら飽きのこないデザインを採用。リアシートはスライド機構を備える

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2011年11月以降のモデルは、ステアリング操作をモニタリングし、アラーム音などで休憩を促す「ドライバー疲労検知システム」を搭載する

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