▲スタイリッシュなステーションワゴンであるメルセデス・ベンツ CLAシューティングブレークの15~16年式が今、思いのほかお手頃な相場になりつつあります! ▲スタイリッシュなステーションワゴンであるメルセデス・ベンツ CLAシューティングブレークの15~16年式が今、思いのほかお手頃な相場になりつつあります!

「いいモノを安く」という虫がいい話が……実はあります

「高年式でコンディション良好な、そして世間的には“高級ブランド”と言われているメーカーの欧州車を、できれば手頃な予算で入手したい……」と、そんな虫がいいこと(?)を考えている人もいらっしゃるかもしれません。しかし世の中基本的においしい話はありませんので、そんな虫がいい選択肢はなかなか見つからないのが普通です。

ですが今、とある高年式ドイツ車がそんなニュアンスに近い「おいしい選択肢」になりつつあります。

その車の名前はメルセデス・ベンツ CLAシューティングブレークです。

CLAシューティングブレークは、15年6月に登場した比較的コンパクトなステーションワゴン。まぁメーカーとしてはワゴンではなく「シューティングブレーク」と呼んでいるわけですが、シューティングブレークというのは元々は「狩猟用の馬車」を意味する言葉。ただし現代では「ステーションワゴン」とほぼ同義で、ステーションワゴンの中でもデザイン性重視でクーペ的にシュッとしてるモデルを「シューティングブレーク」と呼ぶ場合が多いようです。

▲こちらがメルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク。写真は16年7月までのいわゆる前期型です ▲こちらがメルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク。写真は16年7月までのいわゆる前期型
▲グレードやパッケージオプションにより細部は微妙に異なりますが、前期型CLAシューティングブレークのインテリアはおおむねこのような感じ。「清潔で上質な世界観」といった趣ですね ▲グレードやパッケージオプションにより細部は微妙に異なりますが、前期型CLAシューティングブレークのインテリアはおおむねこのような感じ。「清潔で上質な世界観」といった趣ですね
▲ラゲージ容量は495Lということで、広大とまでは感じませんが「そこそこ広い」という感慨は得るはず。リアシートの背もたれは6:4の分割可倒式です ▲ラゲージ容量は495Lということで、広大とまでは感じませんが「そこそこ広い」という感慨は得るはず。リアシートの背もたれは6:4の分割可倒式です

デザインの妙により短めの全長でも「寸詰まり感」は皆無

CLAシューティングブレークのベースとなっているのは、現行メルセデス・ベンツ Aクラスの4ドアクーペ版であるCLAクラス。こちらもなかなかステキな車なんですが、いわゆる一つの「フォルム」に関してだけはやや微妙かもしれません。小さなAクラスを無理やり4ドアクーペに仕立てたため、どうしたって「伸びやか」ではない「寸詰まり感」を覚えてしまうわけです。

しかし同じCLAでもシューティングブレークの方は、寸詰まり感皆無の非常に伸びやかかつセクシーなフォルムを実現させています。両者の全長と全幅、そしてホイールベースはまったく同じなのに、ここまで印象が異なるとは……。「デザインの力」を感じざるを得ません。

メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレークのグレード展開は超大まかに分けると、1.6Lの直噴ターボエンジンを搭載するCLA180系と、2Lの直噴ターボを搭載するCLA250系の2種類。トランスミッションは両グレードとも7速ツインクラッチの7G-DCTで、CLA250の方には可変トルク配分型4WDの「4MATIC」も用意されています。

で、前置きが長くなってしまいましたが、その中の「CLA180シューティングブレーク」が今、非常にお安くなっているのです。

▲こちらはシューティングブレークよりひと足早い13年7月に登場した4ドアクーペのCLAクラス。兄貴分(姉貴分?)であるCLSクラスのフォルムと比べると、全長の関係でどうしても伸びやかさには欠けて見えるかも ▲こちらはシューティングブレークよりひと足早い13年7月に登場した4ドアクーペのCLAクラス。兄貴分(姉貴分?)であるCLSクラスのフォルムと比べると、全長の関係でどうしても伸びやかさには欠けて見えるかも
▲こちらはCLAシューティングブレーク。4ドアクーペ版と全長もホイールベースもまったく同じはずなのに、そのフォルムから受ける印象は大きく異なります ▲こちらはCLAシューティングブレーク。4ドアクーペ版と全長もホイールベースもまったく同じはずなのに、そのフォルムから受ける印象は大きく異なります

走行1万km台の好条件車も余裕で200万円台!

具体的に見てみましょう。CLA180シューティングブレークの新車価格は、年によって微妙に違うのですが360万~395万円。パッケージオプションや諸費用を含んだうえでの支払総額はおおむね400万~450万円ほどになるはず。……比較的コンパクトなモデルとはいえ、さすがのメルセデス価格です。

しかし新車ではなく中古車であれば、同じCLA180シューティングブレークが車両価格250万~299万円、支払総額270万~320万円ほどで狙えてしまうのです。それも「ボロくなったから安くなった」というニュアンスの中古車ではなく、せいぜい走行数千kmから2万kmぐらいの「まだまだ新車みたいなモン」と言えなくもない15~16年式が、その相場なのです。

さらに言えば、全物件ではありませんが、中には新車時19万9000円相当だった「レーダーセーフティパッケージ」が付いている中古車もけっこうあります。

……どうでしょうか? 15年式の場合、メーカーの保証プログラムである「メルセデスケア」が来年18年中に切れるという問題はありますが、それにしたって18年はまだまだ先の話だとも言えます。そして何より、なかなかの高年式・低走行でありながら、新車と比べりゃウルトラ安いと断言できるこの相場。さらには「シューティングブレーク」ならではの伸びやかでセクシーなフォルムと、イメージの良さおよび使い勝手の良さ。

……この種の車を探していた人にとっては、買わない理由がちょっと見当たらない選択肢ではないでしょうか? とはいえもちろん無理強いするつもりは一切ありませんので、下の物件リンクをパトロールしつつ、じっくりとお考えいただけましたら幸いです。

▼検索条件

メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク(現行型)×車両価格299万円以下×修復歴なし
text/編集部
photo/ダイムラー