▲ほとんどの書類は販売店に任せておけば良いが、実印と印鑑証明書は自分で用意しなければならない ▲ほとんどの書類は販売店に任せておけば良いが、実印と印鑑証明書は自分で用意しなければならない

中古車購入に必要な書類をチェック!

電化製品などと違い、車の購入とは「契約」に基づくものだ。それに伴い、下記のような書類が必要になる。ほとんどは販売店に任せて済むが、実印と印鑑証明書は自分で用意しなければならない。この2つはいずれも購入前に用意しておける。

車庫証明の申請は、たいてい販売店で代行してくれるが、一度くらいはぜひ自分でやってみよう。当然、申請する代行費用が浮くし、良い勉強にもなるはずだ。
 

車の購入に必要な書類

■実印(事前準備可能)
不動産や車などを購入する際に必要となる印鑑のこと。契約前に住んでいる市区町村役場であらかじめ「実印登録」をしておく必要がある。ゴム印など変形しやすいハンコ以外なら、たいてい実印として登録できる。

■印鑑証明書(事前準備可能)
実印が確かに登録されたものであると、市区町村が証明する証書。車購入時には発行日から3ヵ月以内のものが必要となる。逆に言えば、3ヵ月前から用意できるので、購入を決意した時点で準備しておくといい(下取り車のある場合は2枚用意)。

■自動車検査証(車検証)
いわば車の戸籍謄本。中古車であれば販売店で保管しているはずだ。購入後、納車された際に使用者の欄が自分の名前になっているか(全額を販売店に納めていれば所有者欄も)確認をしよう。また、任意保険に加入する際に自動車検査証のコピーが必要になるので、できれば契約時にコピーさせてもらうといいだろう。

■委任状
車の登録に関する業務は手続きが複雑なので、通常は販売店に代行してもらう。その際に「登録に関する手続きを第三者(ここでは販売店)に委任する意思」を示す書類が委任状だ。書類自体は販売店が用意してくれるので、契約時に実印を押し署名する。

■車庫証明書
車の保管場所(駐車場)を管轄する警察署に申請して、警察による確認の後に交付されるもの。必要になる書類は車を自宅に置くか賃貸の駐車場に置くかで異なるが、いずれにせよ販売店または警察署で入手できる。ほとんどの販売店で申請などの手続きを代行してくれるが、賃貸の駐車場の場合、その駐車場を管理する不動産会社の署名と押印が必要だ。その作業はたいてい購入者が行うことになる。
 

車庫証明書を自分で用意する

■必要書類を駐車場のあるエリアを担当する警察署にもらいに行く
(1)まず4枚複写の用紙は剥がさず、折らずに必要事項を記入する。見本も添付されているのでよく確認しよう。注意するべき部分は車名の欄。ここにはメーカー名を入れること。車名といってもモデル名を入れてはいけない。また、車体型式と番号を記入する欄がある。購入した販売店に自分の購入する車の車体型式と番号を事前に聞いておき、正しく記入すること。

(2)自宅内に駐車場がある場合は自認書に住所を記入し、印鑑を押す。賃貸契約をしている場合は、その駐車場の持ち主か管理者に自分が契約していることを証明する必要があるので、保管場所使用承諾証明書を記入する。駐車場の持ち主もしくは管理者には、この書類に駐車場の場所と契約しているスペースの番号を記入してもらい、署名と捺印をお願いする。

(3)最後に保管場所の所在図および配置図を描く。自宅と駐車場までの距離を誰が見てもわかるように描き、どのような駐車場の、どこの場所に車を保管するかを図式化して記入する。自宅から駐車場までの道が複雑で、描くのが難しい場合などは地図のコピーを添付してもかまわない。

■書き上がった書類をまとめ、申請費用と一緒に書類を提出する
申請は書類をもらった警察署の窓口へ必要書類を提出し、申請手数料(2000円程度)を支払うだけ。この際、申請する人を証明するため、住民票の写しか、郵便物(消印があるものに限る)や公共料金の領収書など、住所と本人が確認できるものを用意して、管轄警察に申請に行こう。受け付けが済むと交付日を教えてくれるので、交付日に警察に取りに行く。交付までは1週間程度と考えておこう。交付してくれる日までの間、警察は申請した駐車スペースが本当にあるかを確認する。

■出来上がった書類を提出したときと同じ警察署に取りに行く
交付日は印鑑(三文判で可)と標章代(500円程度)を持参する。印鑑は証明書の受け取り時に押し、標章代を支払う。車のリアウインドウに貼る証明シールを購入すれば、無事、車庫証明の取得が完了。証明書類は自動車の登録をし、ナンバーを出してもらうときに必要なので大切に保管しておくこと。
 

text/カーセンサー編集部