スズキ ジムニー

カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020【軽自動車部門】

カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。

この記事では、軽自動車の上位10 モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介しよう。
 

 

●第1位|スズキ ジムニー(現行型)

(2018年07月~生産中)
 

スズキ ジムニー▲軽自動車ながら力強いエンジンを搭載! ハイパワーSUVに負けない機動力を誇る

カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2019では総合1位、2020年も総合2位になったジムニー。

2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジを行って以来、新車は今なお長期の納車待ちが続いている。

過酷な場所で働くプロが求める悪路走破性を高めるために、現行型も伝統のFRレイアウトや副変速機付きパートタイム4WD、リジッドアクスル式サスペンションを継承。ジムニーのオフロード性能を支えるラダーフレームは本モデルで新開発されている。

丸型ライトと四角いボディは、現在のスズキのデザインの流れを組みつつ、道具としての機能を果たすために無駄を削ぎ落としたものに。例えば、ボンネットのスクエアなラインは不整地での車体の傾き具合を直感的に把握するのに役立つものだ。

ボディカラーはモノトーン9色、ブラック2トーンルーフ3パターンが用意された。この色も山の中で目立ったり、逆に緑の中に溶け込むなど、機能を考えて選ばれたものだ。

2021年1月現在、900台弱の中古車が流通。価格帯は170万~370万円となっている。

高価格帯はショップがカスタムした中古車に。今でもほとんどの中古車は、新車より高いプレミア相場で販売されている。

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●第2位|ダイハツ コペン(初代)

(2002年06月~2012年08月)
 

ダイハツ コペン▲1990年代にブームとなった軽2シーターオープン以来の軽オープン。愛らしい表情と4気筒ターボならではのスポーティな走りが人気の秘密

軽自動車で気軽にオープンエアを楽しめるコペン。カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2020では総合5位に選ばれるなど、生産終了から8年たった今でも人気が高い。

その秘密は、軽初となる電動開閉式ハードトップ“アクティブトップ”を採用したこと。また、軽量ボディで走りを楽しみたい人向けに、脱着式の樹脂ルーフ“ディタッチャブルトップ仕様”も用意された。

エンジンは軽自動車では珍しい直列4気筒ターボ。最高出力64ps、最大トルク110N・mを発生するこのエンジンは、高回転まで滑らかに回るのが特徴。トランスミッションは5MTと4ATが用意された。

標準グレード以外にも本革シートなどを採用したアルティメットレザーエディションをはじめ、様々な特別仕様車が登場した。これらは現在でも高値で取引されている。

2021年1月現在、700台弱の中古車が流通。価格帯は30万~180万円となっている。

2009年に登場したアルティメットレザーエディションは100万円から、2012年に登場した10thアニバーサリーエディションは120万円から見つかる。

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●第3位|スズキ ジムニー(JA型)

(1987年11月~1998年09月)
 

スズキ ジムニー▲足回りが前後ともコイルリジッドに変更されたJA22型ジムニー

先代のJB23型ジムニーが新車で買えた頃から人気は高かったが、現行のJB64型の登場以降、注目度が急上昇している先々代ジムニー。中でも1995年に登場したJA12/22型への人気が高まっている。

今の軽自動車規格に変わったのが1998年だったので、このモデルは旧基準のボディサイズになる。

ちょうどこの時期に三菱が出したパジェロミニがヒットしたこともあり、ジムニーもオンロード性能の向上が求められた。そのため、サスペンションがリーフスプリング(板バネ)からコイルスプリングに変更されている。

JA12とJA22ではエンジンが異なるのも特徴。JA12はSOHCのF6A型、JA22にはツインカムのK6A型が搭載された。トランスミッションは5MTと3ATになる。

JA型ジムニーの中古車は約800台流通していて、価格帯は20万~200万円。JA12/22型は30万円から見つかる。

ただし、MTでボディの状態が良いものは現在でも100万円以上するものが多い。林道走行や雪道で酷使された物も多いので、購入時はボディの状態をしっかり確認してほしい。

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●第4位|ホンダ S660(現行型)

(2015年04月~生産中)
 

ホンダ S660▲2020年1月のマイナーチェンジでフロントピラーをボディ同色に変更したS660

1991年にデビューしたビート以来の、ホンダの軽オープン2シーターがS660。

エンジンを運転席後方に配置したMRレイアウトで、ルーフ部分の小さな幌を手動で外すことでオープンになる構造だ。

前後重量配分を45:55に設定。コーナリングでは車体の動きに応じてブレーキ制御するアジャイルハンドリングアシストを軽初採用したことで、鋭いコーナリングを楽しめる。

Nシリーズの直3ターボをベースに、新設計のターボを開発。高回転まで気持ちよくエンジンが回ってくれる。

また、ターボの作動音やアクセルをオフにしたときのブローオフバルブなどが運転席から心地よく聞こえるチューニングが施されている。トランスミッションは6MTと7速パドルシフト付きCVTに。

2021年1月現在、600台弱の中古車が流通していて、価格帯は130万~400万円。高価格帯はショップのコンプリートカーになる。

カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020の総合順位でも16位に入る人気モデルだけに相場は高めで推移していることもあり、車両価格150万円以下の低価格帯は動きが早い。少しでも安く買いたいなら早めの決断を!

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●第5位|三菱 アイ・ミーブ(軽)(初代)

(2009年07月~2018年02月)
 

三菱 アイ・ミーブ▲2018年4月のマイナーチェンジで全長を85mm拡大したことで登録車扱いに。軽自動車扱いの中古車は2018年2月までとなる

初代日産 リーフより前、2009年から量産がスタートしたピュアEVのアイ・ミーヴ。軽自動車のアイをベースにしたことで、軽自動車扱いとなるモデルだ。

モーターはリアシート後方に配置され、後輪を駆動するRR方式。一充電での航続距離はMが120km、GとXが160~180 km(いずれもJC08モード)。軽自動車らしくシティコミューターと割り切った電気自動車と言える。

2016年12月には、インパネのカラー変更やスマホを置けるトレーを設置するなど内装の質感向上を図るとともに、回生ブレーキを6段階で調整できるようになった。

2021年1月現在、約70台の中古車が流通していて、価格帯は40万~140万円。

近所の買い物などで使える気軽に乗れる車を探していて、自宅に充電設備を設置できるスペースがあるなら面白い選択だ。

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●第6位|ホンダ N-BOX(初代)

(2011年12月~2017年08月)
 

ホンダ N-BOX ▲長く日本で一番売れている軽自動車の地位を守り続けた初代N-BOX。現行型もその地位を受け継いでいる

1990年代に革命を起こした軽自動車が軽トールワゴンのスズキ ワゴンRだとすると、21世紀に入って革命を起こした軽自動車はこの初代N-BOXと言って間違いない。

2003年にデビューした初代ダイハツ タントが礎を築いた軽ハイトワゴンの人気を決定づけたのが、このN-BOXだった。

背の高いハイトワゴンならではの広い室内空間とスライドドアの利便性は、一度使うと他のタイプに乗り替えづらくなるほど。後部座席を格納すれば大きな自転車だって積むことができる。

それ以上に魅力的なのが、登録車に負けない質感の高さ。シートの座り心地、インパネまわりの仕立ての良さは、ミニバンなどからダウンサイジングした人も納得できるレベルに仕上がっている。

ホンダのF1参戦第2期のエンジニアが開発に関わっていることもあり、走りの質も折り紙付きだ。

2021年1月現在、6500台近い中古車が流通していて、価格帯は20万~180万円。外観をドレスアップしたN-BOXカスタムは40万円から探すことができる。

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●第7位|ダイハツ タント(2代目)

(2007年12月~2013年09月)
 

ダイハツ タント▲左右非対称のドア構造を採用した2代目タント。多くの人がタントで軽スライドドア車の利便性を知った

タントは子育て世代が便利に使える軽自動車を目指して開発されたモデル。そのコンセプトが花開いたのがこの2代目タントだった。

最大の特徴は、助手席側のBピラーをスライドドアに内蔵したミラクルオープンドア。スライドドアと助手席ドアを開けると1480mmの開口部になる。

そのため、ベビーカーを車の横に置いて子供をチャイルドシートに乗せたり、大きな荷物をスライドドア側から積むのがとても楽にできるように。一方で、運転席側の後部ドアは一般的なヒンジ式になっていて、さっと車に乗り込みたいときに便利だ。

室内高は1355mm確保されているので、小さな子なら車内で立ったまま着替えることも可能。助手席背もたれを前に倒すとテーブルが出現したり、ルーフにおむつなどをしまっておける収納が設置されるなど、子育てファミリーにうれしい機能が随所に散りばめられている。

2021年1月現在、4500台近い中古車が流通していて、価格帯は10万~120万円。

デビューから12年以上経過していることもあり、標準グレードとカスタムの価格差は少なくなっている。

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●第8位|ホンダ ビート(初代)

(1991年05月~1996年12月)
 

ホンダ ビート▲スズキ カプチーノ、マツダ AZ-1とともに軽スポーツを盛り上げたビート。この3車は頭文字を取ってABCトリオと呼ばれた

1991年に登場した軽オープンスポーツのビートは、軽自動車のスーパーカーとも呼べるモデルだ。

エンジンを運転席後方に配置して後輪を駆動させるMRレイアウトを採用し、ボディは量産車世界初のミッドシップフルオープンモノコックボディを採用した。

また、軽自動車で初めて四輪ディスクブレーキを採用するなど、走りの質を高めるための技術が惜しみなく投入されている。これが実現できたのはバブル景気による潤沢な開発費があったからだ。

搭載エンジンはF1技術が投入し、ビートのために新開発された3気筒NAエンジン。現在でも最高出力64pを発生する軽のエンジンにはターボが付くのが当たり前だが、ビートのエンジンは自然吸気(NA)で64psを達成した。

2021年1月現在、約150台の中古車が流通していて、価格帯は40万~250万円。

デビューから30年近く経過したこともあり、状態の良い中古車はかなりの高値で取引されている。

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●第9位|ホンダ N-BOX(現行型)

(2017年09月~生産中)
 

ホンダ N-BOX ▲4年連続国内販売台数No.1を記録したN-BOX。現代の国民車とも呼べる存在だ

見た目は初代とほとんど変わっていないが、中身は大きく進化した2代目N-BOX。

プラットフォームやパワートレインを刷新し、走りの質が一層高まっている。ボディは先代より剛性を高めて、走行時の静粛性が良くなった。

エンジンルームをコンパクト設計にするとともに、テールゲートを薄型化して、室内空間を初代より拡大。低床低重心パッケージのメリットをより享受できるよう、荷室開口部を先代以上に低くして荷物を積みやすくしている。

フロントシートは、ベンチタイプとロングスライドが可能な助手席スーパースライドシートタイプを設定。スーパースライドシートタイプは、スライドドアから運転席にアクセスすることもできる。

2021年1月現在、6000台近い中古車が流通していて、価格帯は70万~250万円。カスタムシリーズは100万円から探すことができる。

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●第10位|スズキ ジムニー(JB型)

(1998年10月~2018年06月)
 

スズキ ジムニー▲軽自動車ベスト10に3世代がランクイン。唯一無二の本物感が多くの人の支持を集めているのがわかる

1998年に現在の軽自動車規格に対応したモデルとして登場したJB23型ジムニーは、時代のニーズに合わせて乗用車テイストが盛り込まれたデザインをしているのが特徴。

スタイルはモダンに生まれ変わったが、ラダーフレーム構造やリジッドアクスルサスペンション、パートタイム4WDなどジムニー伝統の機能は進化を遂げながら継承されている。

パートタイム4WDの切り替えは、デビューから2004年9月まではレバー式だったが、2004年10月のマイナーチェンジ(5型)からスイッチ式に変更。2012年5月の改良(9型)では、エンジンフードの高さを変更して衝突安全基準をクリアした。このように、20年の歴史の中で数々の変更が加えられていった。

2021年1月現在、約2000台の中古車が流通していて、価格帯は20万~250万円。このうち4割ほどがMT車になる。

JA型同様にハードな使われ方をしている中古車もあるので、特に低年式のものは下まわりをはじめ、車両状態をしっかりチェックして購入を決めるようにしよう。

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総括

新車ではハイトワゴンが圧倒的な人気を誇るが、中古車だとスポーツモデルやクロカンタイプも人気。特にジムニーは、ベスト10に3モデルがランクインしている。

S660やビート、そしてコペンは趣味性が高く、セカンドカーとして選ぶ人も多い。例えば通勤専用車にすれば、会社への往復の時間が豊かになるのは間違いない!

もちろん、ファミリー用途の車も人気だ。最新モデルはもちろん、少し古いものだって今でも十分に家族で便利に使うことができる。

このように軽自動車と一口に言っても、様々なモデルが選べる。日本独自の車として進化してきた軽自動車はとても奥が深いジャンルなのだ。

文/高橋満(BRIDGE MAN) 写真/スズキ、ダイハツ、ホンダ、三菱

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL