日産 デイズ ▲日産と三菱が共同開発した日産 デイズ。ラインナップは通常モデル(右)とハイウェイスター(左)となる

やや地味ながらも先進装備の充実ぶりは軽トップクラス!

日産のラインナップのボトムラインを担う軽自動車であるデイズ。

それまで日産は、他メーカーからOEM供給を受けて軽自動車を販売していました。しかし、2013年にデビューした初代デイズからは、三菱自動車との共同出資で設立された「株式会社NMKV」から、日産と三菱の共同開発という形で車両をリリースしています。

そんな日産 デイズは、三菱 eKワゴンと兄弟車という関係となっており、初代モデルは三菱が主導で、そして今回ご紹介する2代目モデルは日産主導で開発されたモデルとなっています。
 

日産 デイズ ▲こちらは三菱主導で作られた日産 デイズの初代モデル

2019年3月に発売された2代目デイズは、日産主導のモデルということでプラットフォームからエンジン、ミッションに至るまで一新。

ラインナップはスタンダードな標準モデルとエアロ仕様のハイウェイスター。標準モデルには通常のガソリンエンジンが、ハイウェイスター系には小型のモーターを組み合わせた「S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)」が搭載されており、ターボ仕様も設定されています。

また、先進安全装備のインテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報&車線逸脱防止支援システムといったものは全グレードで標準装備となっています(レスオプションも設定)。

さらに、緊急時にボタンを押した場合、もしくは事故発生時にエアバッグが展開した場合は自動で専門のオペレーターにつながる「SOSコール」を軽自動車として初めて設定。

専用の通信機能付きナビとサービスへの申し込みが必要となりますが、万が一の際には非常に心強い装備と言えるでしょう。
 

日産 デイズ ▲事故のときだけでなく、急病時や予期せぬトラブルのときも対応してくれる心強い装備の「SOSコール」

そして、ハイウェイスター系には運転支援システムの「プロパイロット」も設定。

これは高速道路の単調な渋滞走行と長時間の巡航走行で、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作を車がアシストしてくれるもの。完全な自動運転ではありませんが、ロングドライブの負担を大きく軽減してくれます。長距離運転が多い人は装備しておきたいところです。

と、このように軽自動車でありながら、かなりの充実装備を誇る2代目デイズ。それだけに最もベーシックなグレードであっても130万円弱とそこそこな新車価格となっていました。

ここで、下記のグラフをご覧ください。
 

日産 デイズ

中古車に目を向けてみると、平均価格がデビュー時からおよそ2年半で154.4万円から125.8万円へと約30万円もの値下がりとなっているのです。

間もなく登場から3年となり、初回車検を迎える車両も増えてくることから、今後さらに買いやすくなりそうな2代目デイズ。では、新車登場時より安く手に入る望みがもてるようになってきた今、どんな仕様が狙い目なのでしょうか? 早速チェックしてみましょう!
 

▼検索条件

日産 デイズ(現行型) × 全国

ファーストカーとしても使える余裕の走り!
ターボモデル × プロパイロット装着車×車両本体価格160万円以下

軽自動車といえども、先進装備が多く備わるデイズはそれなりの車両重量となっています。

もちろん、街中や短距離の移動であればNAエンジンでも過不足ない走りを見せてくれるのですが、ファーストカーとして長距離移動などもこなすとなると、やはりターボの余裕が欲しくなってしまいます。

さらに高速道路などの移動をするとなると、運転支援システムの「プロパイロット」装着車をぜひともオススメしたいところ。今は不要と思っていても、一度体感してしまうと「ない車には戻れない!」という意見が多く聞かれるほどの装備なのです。
 

日産 デイズ ▲単調な高速道路の移動や渋滞時に力を発揮してくれる運転支援システム「プロパイロット」は一度使ったら病みつきに

この仕様を新車で狙おうとすると、ナビなどを付けるとあっという間に200万円を超えてしまうところですが、中古車であれば車両本体価格100万円台から狙うことができますので、非常に買い得感が高くなります。

せっかくなので、新車ではかなわない車両本体か価格160万円以下で探してみるのはいかがでしょう。

走行距離も1万km以下のものもチラホラ存在し、年式が新しいものも存在するため、新車を検討している人も一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
 

▼検索条件

日産 デイズ(現行型) ×プロパイロット × ターボ × 車両本体価格160万円以下 × 全国

普段のアシこそプレミアムに!
デイズボレロ

日産 デイズ ▲ボレロ専用のボディカラーが用意される点も魅力のひとつ(写真はブロッサムピンク/ホワイトパール2トーン)

近場の移動に使うだけだから、ターボもプロパイロットもそこまで必要性を感じない。それよりも、自分らしく、もっと個性的でプレミアムな1台を選びたい! と考えている人にピッタリなのが、オーテックジャパンが手がける「デイズボレロ」です。

ベースとなるのはベーシックな「デイズ X」。

ダーククロームのフロントグリルと、バックドアフィニッシャーに塗り分けされるドアミラーカバーとドアハンドルなどの特別なエクステリアが目を引きます。それに加え、華やかなモーヴピンクのソフトレザー調・トリコットのコンビシートに専用本革巻ステアリングなど、上質なインテリアを備えています。

ボレロ専用のボディカラーも設定されており、より特別感あふれる1台です。
 

日産 デイズ ▲内装も専用色となるだけでなく、シート素材なども上質なものとなる

現在、2代目デイズの中古車物件は2000台ほど掲載されていますが、ボレロはわずか35台(執筆時点)とかなりレアである点も、プレミアム感を高める要因のひとつ。

といっても特に高値となっているということもなく、車両本体価格100万円で、低走行かつ修復歴もない物件を見つけることができます。自分好みのカラーリングのものがあれば、非常にお買い得と言えるでしょう。
 

▼検索条件

日産 デイズ(現行型) × ボレロ × 全国

ベーシックな軽自動車でありながら、必要な装備は全グレードで標準装備。さらに上級な装備も設定されている2代目デイズは、コンパクトカーをも上回る完成度を誇る1台。

ファーストカーとしても十分使える高年式の軽自動車をお探しであれば、一度チェックしてみて損はないモデルに仕上がっているのです。
 

▼検索条件

日産 デイズ(現行型) × 全国

※記事内の情報は2022年1月13日時点のものです。
 

文/小鮒康一 写真/日産
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。