「ミニバンの頂点を目指した」というだけあるスタイル、内装、動力性能

アルファードとその兄弟車ヴェルファイアの発表会へ行ってきました。
2代目となったアルファード。今回からトヨペット店はアルファード、ネッツ店はフロントマスクなどが異なる兄弟車ヴェルファイアを販売することになります。
事前の憶測ではアルファードが落ち着き払っていて、ヴェルファイアが多少やんちゃな感じかなと思っていたのですが、実際見てみると、アルファードも結構若々しい迫力があります。開発テーマは「威風堂々、ミニバンの頂点」。見た目では、このテーマを見事に表現している2台です。

新しいプラットフォームによって旧型に比べ55mm低床化。それに伴い全高も45mm低くなり、室内高が10mmプラスの1400mmとなりました。また全幅も25mm拡大されています。ホイールベースは50mm伸びました。
エンジンは2種類。
従来の2.4LエンジンはVVT-iが採用されました。組み合わされるミッションが、従来の4ATから、CVTになったこともあり、旧型に比べると10・15モード燃費で9.7→11.6km/Lへと劇的に改善されています。
また旧型の3Lモデルの代わりに3.5Lモデルが用意されました。このエンジンはエスティマやヴァンガードにも搭載されており、これに6ATが組み合わされます。結果、なんとこちらも、従来の3Lモデルよりも、10・15モード燃費が良くなっています(8.9→9.5km/L)。

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インテリアも当然豪華です。金属分子を付着させるスパッタリング工法なるものが用いられたセンタークラスターや、LEDを使った天井の間接照明もありますが、一番の注目はセカンドシートに用意された「エグゼクティブパワーシート」。前後800mmのロングスライド、電動オットマンに、新幹線のグリーン車(でしか私は見たことがない)のような大型フットレスト、サイドテーブルとは別に左右それぞれにあるアームレスト(カップホルダー付き)、そしてヘッドレストはうたた寝をしても頭がずれて首が痛くならないように、ヘッド部とその左右を囲む感じのもの(周りの数少ない経験者によると、飛行機のファーストクラスはこうなっているそうです)。

また3列目シートの収納方法は、ヴォクシー/ノアと同じになりました。シート下のレバーを引くだけで、ポンと下の右側の写真のように(もちろんベルトでの固定はその後に)。ただし、その際のスプリングのアシスト量は小さくなりました。すべての動作をスプリングだけでやれるほどスプリングを強くしてしまうと、今度はシートを出す時に力が必要になるからだそうです。それでも男性の私なら片手でラクラク。女性でも十分収納できるはずです。
3列目シートに実際座ってみましたが、背もたれが肩まで届くなど座り心地は良さそうでした。背もたれ部分は旧型より70mmも高くなっています。
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また、発表会では新型と旧型のスラローム走行の映像が流れましたが、明らかに新型のほうがロールは少ないのです。これだけ大きくて背の高いミニバンが、映像ではありますが、こんなに安定した走りを見せるなんて。サスペンション形式は前マクファーソン後トーションビームと変わりませんが、フロントショックアブソーバーのシリンダーサイズが拡大されるなど、各所で改良が行われている成果だと思います。

後ろに座っても良し、運転してもよしを狙ったアルファード&ヴェルファイア。かなりの人気になりそうです。
<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>