ライバル車を凌ぐ安全装備と価格設定が魅力

ハコ型のミニバンはちょっと…でも3列シートが欲しい! というユーザーに人気なのがスタイリッシュミニバン。ステーションワゴンのような外観の中に、6~7人乗りの3列シートをもつ車で、今回フルモデルチェンジを行ったマツダプレマシーをはじめ、トヨタウィッシュ、ホンダストリーム、スバルエクシーガなどがこのカテゴリーに属している。

2005年に登場した旧モデルのプレマシーは、リア両側スライドドアやカラクリシートなど、高いユーティリティでライバル車に差をつけていた。今回のフルモデルチェンジでは、ユーザーに高い評価を受けた機能性や操作性、快適性にさらに磨きがかけられている。
  • マツダ プレマシー|日刊カーセンサー
  • マツダ プレマシー リア|日刊カーセンサー
↑ビアンテやアクセラと同じく、マツダのアイデンティティとも言える開口部の大きいフロントマスク(左) 従来モデルからのスタイリッシュさは健在だ(右)
注目したいのはデザインだ。これまでモーターショーで発表されているコンセプトカーなどで提案された「NAGARE(流れ)」造形を、量産車として初採用。ボディのフロントからサイドにかけて立体的で大胆なラインを取り入れた。このデザインエッセンスをシートのラインパターンとセンター部分にも取り入れ、躍動感を表現している。

エンジンは直噴システムを採用した2Lの直4DOHCの1種類。エンジン細部の最適化により、10・15モード燃費16.0km/L(i-stop搭載車で電動スライドドア非装着車の場合)、旧型比7%の向上を達成している。また、組み合わされるミッションは5ATのみの設定だ。
  • マツダ プレマシー インパネ|日刊カーセンサー
  • マツダ プレマシー NAGARE(流れ)造形|日刊カーセンサー
↑ブラックのインテリアカラーにより、硬派でスポーティな印象を与えるインパネ(左) サイドに入るNAGARE(流れ)造形によるラインは、ぜひ実車で見てほしい
グレード構成は価格の安い順に、装備を簡略化した20CS(179万9000円)、安全装備、快適装備が充実した20E(192万円)、さらにキセノンランプと16インチアルミを標準装備する20S(209万9000円)の3グレード(※すべて消費税込みの車両本体価格)。なお、4WDモデルは8月上旬の発売予定となっている。

アクセラやビアンテに搭載された、アイドリングストップシステム「i-stop」は20Sと20EのFF車に標準装備され、両グレードはエコカー減税の対象車となる。また安定した走行性能に寄与するDSC&TCSは20Eと20Sに標準装備、両側電動スライドドアは各グレードにオプションパッケージで設定される。

オススメの仕様はi-stopとDSC&TCSが標準の20Eに両側電動スライドドアパッケージ(15万7500円)とディスチャージパッケージ(6万8250円)を装着するプランだ。

Report/カーセンサー編集部