クレードル構造マウント|自動車なんでも用語集

クレードル構造マウント(くれーどる・こうぞう・まうんと)/[基本性能]

2009年5月にフルモデルチェンジが施されたレガシィに採用された最新のエンジン・マウント方式が、クレードル構造マウント。通常、エンジンはシャーシに直接マウントされているが、この方式ではミッションケースから伸びたゆりかご(クレードル)状のフレームを介してエンジンおよびミッションがシャーシにマウントされる。

その利点は、フロント回りの軽量化を実現するとともにフロントサスペンションのロアアームをクレードル構造マウントに取り付けることで剛性が高まり、優れた静粛性や乗り心地、操縦安定性を確保することができること。また、ターボ車の場合はターボチャージャーをエンジンの真下に設置することができ、排気マニホールドや触媒を近くに設けられるため、触媒の早期活性化が実現されて環境性能の向上を図ることも可能。さらに前面衝突時、クレードルフレームが折り曲がることでエンジンやミッションが斜め下方向に移動し、キャビンに侵入して搭乗者を傷つける心配もない。