ド・ディオンアクスル式<a href=サスペンション|自動車なんでも用語集" width="640" height="427">

ド・ディオンアクスル式サスペンション(ど・でぃおん・あくする・しき・さすぺんしょん)/[走り]

ド・ディオンアクスル式サスペンションとは、車軸懸架(リジットサスペンション)の一種。名称は、かつてフランスに存在した自動車メーカー、ド・ディオン・ブートン(De Dion-Bouton)が開発、製品に採用したことがこの名の由来となっている。

後輪駆動車では、デファレンシャルギア(以下、デフ)やアクスルハウジングがサスペンションと連動するため、ばね下の重量が重くなってしまう。ド・ディオンアクスルは、デフとアクスルハウジングを分離させて、車体側(ばね上)に装架させた。これにより、ばね下重量の軽さと、リジッド式サスペンションのメリットである対地キャンバー変化の少なさを両立したものだ。

プリミティブなスポーツカーといっていい、ロータスおよび、ケーターハムのスーパー7や、50年代当時、最も先進的であったプリンス自動車の初代グロリアなど、幅広い車種に採用された。

また、FF車用の横置きパワートレインをミッドシップに搭載した、ホンダ アクティなどの一部軽トラックでは、サスペンションやスプリングの荷室への張り出しを抑えるため、この方式が採用されている。