サーブ 9-5 2.0t 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: サーブの試乗レポート
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2008/06/11
※この記事はカーセンサー関東版11号2000年3月23日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■2L直4でも大丈夫。ノーズの軽さがしなやかな走行を実現している
↑車格に対し比較的小さな2L直4ターボだが、ノーズの軽さがしなやかな走りを実現(左)外観上で2.0tを識別することは難しい。このあたりは上級モデルと変わらない(右)
サーブのトップモデルである9-5に150台の特別限定車として設定された2.0t というモデルは、ひと言で言うなら「違いのわかる大人のモデル」である。
というのもこの2.0t は、メルセデス・ベンツE クラスや、BMW5シリーズと同じカテゴリーに属する車格をもっているにもかかわらず、2Lの直列4気筒ターボエンジンというこのクラスでは比較的小さなエンジンを搭載したモデルだからだ。日本の感覚では、「それでは力が足りないのでは?」とも思えるのだが、ヨーロッパではこのくらいのサイズのクルマに2Lエンジンが搭載されるのは当たり前。日本に導入されていないが、メルセデス・ベンツEクラスにもBMW5シリーズにも2L搭載車は存在する。
■街中はもちろん高速道路でも歯がゆさを感じさせない
↑独特のデザインセンスが感じられるのがサーブの特徴。サッパリした印象だ(左)2L直4ターボだが、穏やかな正確で扱いやすく、車格に対しても不足ナシ(右)
でも、2Lエンジンを搭載するにもかかわらず、実際に走らせてみるとこれが意外やよく走るのである。特にこの2.0tの場合はライトプレッシャーターボと呼ばれる低圧のターボが組み合わされているので、その走りは決して野暮なものにはなっていない。数値で見ると最高出力で150ps、最大トルクで24.5kg-mと非常に控えめなのだが、それを感じさせない力感があり、街中はもちろん高速道路でも歯がゆさを感じるような場面は少ない。むしろ9-5ならではの重厚な乗り味に加え、直列4気筒エンジンゆえのノーズの軽さで、極めてしなやかな走りさえ味わうことができる仕上がりになっているのだ。
高級車ならデカいエンジンを積んでるだろうという、日本人的な既成概念を打ち崩す。そういう意味で、「違いのわかる」大人の考え方の人にふさわしい車なのだ。
主要諸元のグレード | 2.0t |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4815×1795×1450 |
ホイールベース(mm) | 2705 |
車両重量(kg) | 1570 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1984 |
最高出力[ps/rpm] | 150ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 24.5kg-m/1800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 8.7 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/75 |
車両本体価格 | 415.0 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 3点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 4点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 4点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 3点 |
トルク感 | 3点 |
加速性能 | 3点 |
乗り心地 | 4点 |
操縦安定性 | 3点 |
高速安定性 | 4点 |
しっかり感 | 5点 |
ブレーキ性能 | 4点 |
環境対策 | 3点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 71/100 |
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