AMG ML55 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: AMGの試乗レポート
タグ: 高級
2009/04/15
※この記事はカーセンサー関東版36号(2000年9月28日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
SUVらしいスタイルに都会的で上質な印象がプラスされた
↑
ステアリング操作に対し、忠実な挙動を見せるハンドリングにより気持ちのよいドライブが楽しめる(左)ホワイトメーター、ウッドとレザーを組み合わせたステアリングやシフトノブを採用(右)
大排気量5.5Lエンジンを搭載するAMG ML55。この5.5LエンジンはAMGがチューニングを手がける、2000年当時のラインナップの主流エンジンだ。
専用チューンはもちろんエンジンだけではない。走行面ではスポーツサスにスポーツエグゾーストシステム、ATやパワステまでしっかりと見直され、エンジンとのバランスが見事に図られているのだ。ボディのデザインもオーバーフェンダーやスポイラーなどの採用により、ベースモデルのSUVらしいスタイルに都会的で上質な印象をプラス。インテリアは本革シートやウッドパネルなどがAMGモデルに共通するスポーティさと高い質感を感じさせる。
圧倒的なパワーとしなやかな足回りで、SUVとは思えないスムーズな走り
↑フロントはシートヒーター付のバッファロー・レザースポーツシートとなる(左)あまりのパワフルさに贅沢な印象すら覚えるが、それがベースモデルにないAMGらしさ(右)
試乗した印象は予想通りパワフル。不用意にアクセルを踏み込むと「さあ行け!」とふいに背中を強く押されたようなトルクをまともに受ける。強めにブレーキをかけるとやはりエンジンが重いのか、大きくフロントが沈み込む。ラフなペダル操作をしてしまうと車高の高いMLのボディはシーソーのような挙動になってしまう。これはスポーツサスペンションを採用しているといっても決してガチガチに固めただけでない証拠。そのため、乗り心地やコーナリングはしなやか。その中で安定感のある走りをしっかりとバランスさせているのだ。欲をいえばなのだが、気になったことといえば大きめのギャップを超える際の4輪のバタつきだった。
圧倒的なパワーも慣れればこれ以上の頼もしさはない。車高の高めなSUVでありながら、ステアリング操作に忠実な挙動を見せるハンドリングで、気持ちのよいドライブを楽しめる。スムーズすぎて、SUVであることを忘れてしまうほどだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ML55 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4650×1895×1805 |
ホイールベース(mm) | 2820 |
車両重量(kg) | 2200 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V8SOHC |
総排気量(cc) | 5438 |
最高出力[ps/rpm] | 347ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 52.0kg-m/2800-4500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 6.3 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/93 |
車両本体価格 | 980.0万円 |
飯田裕子の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 2点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 76/100 |
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