※この記事はカーセンサー関東版12号2000年3月30日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/河口 まなぶ Photo/桜井 健雄)

エンジンはノーマルのままだが、硬めの足回りで運転が楽しくなった

日産 セフィーロ オーテック 走り|ニューモデル試乗 日産 セフィーロ オーテック リアスタイル|ニューモデル試乗
↑高速道路などでは実にしなやかで、運転していて非常に心地良い(左)バンパー部のメッキ処理をはじめ様々な専用品を装備。個性的なスタイルになった(右)
セフィーロの特別仕様車として販売が開始された「オーテック」は、まさに「英国仕様」ともいえる気品を感じさせる仕上がりをもって生まれ変わったモデルだ。25 エクシモ/エクシモをベースにメッキ処理が施された専用のフロントグリルやバンパーコーナーを与えたことで、その雰囲気はかなり贅沢な感じとなっている。

また、インテリアもゴージャスな味わいだ。2.5L車には本革シート、2L車にはディンプルスエードシートを与えたほか、内装色をオフホワイトでまとめて、アクセントとして木目調パネルを施し、上品な感じに仕立て上げた。

メカニズム面では、足回りにスポーツチューンドサスペンションを採用。併せて専用の16インチアルミホイールに、ミシュランタイヤを組み合わせている。

走りを含めた全体的な仕上がりは、英国っぽいものになっている

日産 セフィーロ オーテック インテリア|ニューモデル試乗日産 セフィーロ オーテック エンジン|ニューモデル試乗
↑インパネは木目調パネルやコンビメーターの採用によって、贅沢な印象を受ける(左)2.5L V6 ユニットは、ノーマルと同様のもの。滑らかな吹け上がりで結構上質だ(右)
今回試乗した25 エクシモベースの試乗車は、60km/hくらいまでの速度域ではやや硬さを感じさせる乗り心地だが、それ以上の速度域や高速道路などでは、実にしなやかな印象に変化する。このあたりはまさに“ヨーロッパ的”な味つけといえる部分で、運転していて非常に心地良い。

また、これまではどちらかというと乗り心地重視だったゆえに、コーナーの続くような場面ではあまり楽しさを感じられなかったセフィーロだが、このオーテックでは、そんな場面でも軽快な身のこなしで走ることが可能になった。

走りの印象を含めたクルマの全体的な仕上がりは、まさにコンセプト通り英国っぽいものになっている。ノーマルモデルにもこのような個性が欲しいといえるところ。
主要諸元のグレード VQ25DD オーテックバージョン
駆動方式 FF
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4845×1780×1440
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1510
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 2495
最高出力[ps/rpm] 210ps/6400rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 27.0kg-m/4400rpm
10・15モード燃費(km/L)
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/70
車両本体価格 299.8万円
コンセプト 4点
フィニッシュ 3点
前席居住性 4点
後席居住性 3点
内装の質感 3点
取り回し 3点
操作系の使い勝手 3点
ラゲージルーム 3点
パワー感 4点
トルク感 3点
加速性能 3点
乗り心地 3点
操縦安定性 4点
高速安定性 4点
しっかり感 4点
ブレーキ性能 3点
環境対策 3点
燃費 3点
ステータス 3点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 67/100