現行型ハリアーは2013年12月にデビューしたクロスオーバーSUV。ハリアーとしては3代目にあたる。水平基調ののびやかなラインで構成されたボディや高級感のある内外装、優れた静粛性を実現した上質な乗り心地などが特徴で、新車価格は272万~469万円。初代ハリアーは1997年12月に、「WILD but FORMAL」のキャッチコピーとともに登場。高級クロスオーバーSUVの先駆け的存在となった。
編集長よりコメント
イヤーカーとなった「ハリアー」。流通量も増え中古車相場にも「旨み」がでてきたのが直接要因だろうが、昨今の世界的SUVブームが背景にあることは間違いない。そのSUVという選択肢の中で、特にガソリンモデルのハリアーは、高級感がありながらもなんとか手が届くゾーンに入ってきた。ダウンサイジングのおかげで燃費を含めた維持費も意外と抑えられることもあり、その分購入予算を少し上げてもいいかなという心理が働いたかもしれない。
軽自動車部門賞:スズキ ワゴンR(2代目)
安くて使える軽の王道が躍進
過去2年、この部門では三菱 パジェロミニ、ダイハツ コペン(ともに初代)という、やや趣味性の高いモデルがトップだったが、今回は王道中の王道といえるワゴンRが選ばれた。生産終了からすでに13年もの月日が経過しているが、中古車の流通量はいまだに1000台強をキープ。「総額10万〜20万円で狙える選択肢が豊富」という、圧倒的な経済性を武器に、“とりあえず安くて使えるやつ!”なニーズにがっちり応えて部門賞に輝いた。
ハッチバック部門:マツダ デミオ(現行型)
ライバル不在の商品力による勝利!
強力なライバルがひしめくこの部門でデミオが頭一つ抜け出したのは、国産車で唯一ディーゼル車が選べる点にあるだろう。11月末現在のカーセンサーnetでは、ディーゼル車が全体の75%を占め、最安値帯は総額130万~150万円の水準だ。総額150万円を超えるとボリュームが増す。まだ高値だが、新車の価格と比較して中古車のお得感が十分高いことを知ったユーザーが多かったというのが、部門賞獲得の一因だろう。
ミニバン部門:トヨタ ヴェルファイア(現行型)
モデル自体の圧倒的な人気が後押し
ミニバン部門と、相場の平均価格が300万円以上のハイエンド部門の2冠を達成。総合でも昨年の43位から一気に4位までジャンプアップ。その要因はヴェルファイアの絶大なる人気に加え、中古車としてのお得感が出るところまで相場が下がったことも大きい。問い合わせの多い車両本体価格400万円以下は、ほぼ2.5Lガソリン車が占めている。もし350万円未満の価格帯で勝負するなら、即決即断が重要となることは覚悟しておこう。
セダン部門:スバル レガシィB4( 2代目)
根強い人気で部門賞2連覇達成!
昨年に続きセダン部門2連覇を果たした2代目B4。今年4月で生産終了から7年経過し、相場が底値となっているにも関わらず、350〜400台の流通量を維持していることが、このモデルの人気を裏付けている。その秘密は、ほどよいサイズとプレーンなデザイン、スポーティな走りという2代目B4に備わる魅力に加え、予算50万円で豊富な選択肢の中から選べるところにあるだろう。2代目B4に匹敵する新ライバルの出現にも期待したい。
ステーションワゴン部門:スバル レガシィツーリングワゴン(4代目)
3連覇を達成した正真正銘の名車
3年連続の部門賞獲得という結果から、もはや多くの説明はいらないだろう。総合でも3年連続トップ10入り(去年に引き続き2年連続3位)し、ステーションワゴン部門のみならず、中古車としての注目度の高さがうかがえる。生産終了から7年経過した今でも流通量が800台以上あり、しかもその半数以上が車両本体価格50万円以下なのだ。この“ 息の長さ”こそ、ハードとしての「堅牢さ」と飽きの来ない「存在感」の証にほかならない。
クロカン・SUV部門:スバル フォレスター(現行型)
登場から3年経過で旨みが増す
イヤーカーがSUVのトヨタ ハリアーだったため、部門賞は2番手の現行型フォレスターの手に。だが、総合順位で6位に入った実力を考えると部門賞の資格は十分だ。昨年、部門賞を獲得したマツダ CX-5は総合26位と振るわず、代わりに弟分のCX-3が総合13位に入った。2016年11月で登場から3年経過し、これから中古車としての旨みが増してくるのは必定。まだ100台に満たないターボ仕様の流通量が増えることに期待したい。
クーペ・オープン部門:マツダ RX-8(初代)
奇跡的なニーズとのマッチング率
“問い合わせ”というユーザーの関心度がリアルに反映するカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤーで、3年連続総合トップ3にランクイン(昨年は総合1位)。しかも、数あるモデルの中でも3年連続トップ10ランクインという快挙を遂げたのは、4代目レガシィツーリングワゴンとこのRX-8だけだ。流通量、相場、車の状態、そして商品力といった複数のファクターにおいて、いかにRX-8がユーザーニーズとマッチしているかがわかる。
- 11位マツダ ロードスター(2代目)
- 12位スバル レヴォーグ(現行型)
- 13位マツダ CX-3(現行型)
- 14位ミニ ミニ(初代)
- 15位スバル インプレッサXV(現行型)
- 16位マツダ アクセラスポーツ(現行型)
- 17位スズキ ワゴンR(2代目)
- 18位トヨタ ランドクルーザープラド(現行型)
- 19位日産 エクストレイル(現行型)
- 20位BMW 3シリーズ(3代目)
- 21位日産 スカイラインGT-R(3代目)
- 22位三菱 パジェロミニ(初代)
- 23位三菱 デリカD:5(現行型)
- 24位トヨタ 86(現行型)
- 24位トヨタ アリスト(2代目)
- 26位マツダ CX-5(現行型)
- 27位ダイハツ コペン(初代)
- 28位スバル レガシィB4(初代)
- 29位スバル インプレッサSTI(2代目)
- 30位日産 シルビア(3代目)
- 31位スバル インプレッサスポーツ(初代)
- 32位トヨタ プリウス(現行型)
- 32位ポルシェ 911(4代目)
- 34位日産 GT-R(現行型)
- 35位スバル レガシィツーリングワゴン(3代目)
- 36位スズキ ソリオ(現行型)
- 37位ポルシェ 911(現行型)
- 38位日産 リーフ(現行型)
- 39位スバル フォレスター(2代目)
- 40位トヨタ プリウス(3代目)
- 41位トヨタ アルテッツァ(初代)
- 41位ホンダ N-BOX(現行型)
- 43位ホンダ NSX(初代)
- 43位日産 セレナ(4代目)
- 45位スバル フォレスター(3代目)
- 45位トヨタ アクア(現行型)
- 47位トヨタ スープラ(2代目)
- 47位スズキ ワゴンR(3代目)
- 49位ホンダ オデッセイ(3代目)
- 50位日産 スカイラインGT-R(2代目)
- 50位スズキ アルトラパン(初代)
- 52位スバル レガシィアウトバック(現行型)
- 52位トヨタ アルファード(初代)
- 54位日産 スカイラインGT-R(初代)
- 54位日産 セレナ(3代目)
- 56位日産 180SX(初代)
- 56位スズキ ジムニー(現行型)
- 58位トヨタ プリウスα(現行型)
- 58位ポルシェ ケイマン(2代目)
- 60位日産 フェアレディZ(3代目)
- 60位レクサス NX(現行型)
- 60位トヨタ エスティマ(現行型)
- 63位ホンダ フィット(2代目)
- 63位ポルシェ 911(3代目)
- 65位マツダ RX-7(初代)
- 66位ダイハツ タント(2代目)
- 67位日産 フェアレディZ(2代目)
- 67位スズキ ハスラー(現行型)
- 69位トヨタ MR2(2代目)
- 69位ホンダ フィット(初代)
- 71位ダイハツ ムーヴ(3代目)
- 71位ポルシェ ボクスター(3代目)
- 73位スバル WRX(現行型)
- 73位ダイハツ タント(初代)
- 75位ホンダ ライフ(3代目)
- 76位スバル レガシィアウトバック(初代)
- 76位ホンダ ステップワゴン(2代目)
- 76位ホンダ ステップワゴン(3代目)
- 76位ポルシェ ボクスター(初代)
- 76位BMW 3シリーズ(2代目)
- 81位日産 シルビア(2代目)
- 81位三菱 アウトランダーPHEV(現行型)
- 81位ダイハツ タント(現行型)
- 84位トヨタ ヴェルファイア(初代)
- 84位アルファ ロメオ アルファ147(初代)
- 86位マツダ ロードスター(3代目)
- 87位マツダ ロードスター(初代)
- 87位三菱 ランサーエボリューション(3代目)
- 87位ホンダ フィット(現行型)
- 87位スズキ ジムニー(初代)
- 91位日産 エルグランド(2代目)
- 91位アウディ A4アバント(2代目)
- 93位スバル インプレッサ(2代目)
- 93位トヨタ セルシオ(3代目)
- 93位トヨタ ハイエースバン(現行型)
- 96位ホンダ シャトル(現行型)
- 96位スズキ ワゴンR(現行型)
- 96位ミニ ミニクロスオーバー(現行型)
- 96位アルファ ロメオ アルファ156(初代)
- 100位三菱 ランサーエボリューション(2代目)