良かった点

2016年当時、元々３０ハリアーを購入しようと思っていたのですが、友人からムラーノはどう？と言われ、結果的にムラーノを購入することになりました。結果的に良い買い物だったと今でも思います。
当時、購入する際に決め手だったポイントと約５年間所有して感じたことを紹介します。

・ランプ類のかっこよさ
　当時は珍しい、グリルと一体感のある切れ長のヘッドランプ。造形も凝っておりポジション点灯時には内側の丸い２つのランプが光り、ヘッドランプを点灯すると３眼のような見た目になり迫力があります
　また、ロービーム/ハイビームは同じプロジェクターレンズで切り替わります。
よくあるロービームはプロジェクター、ハイビームは別のハロゲンランプというのが嫌いだったので当時の装備としてはかなり珍しいです。
　そして、何よりも気に入っていたのは３連のデイライトです。このライトが購入に至った大きなポイントでした。XVには66,000円程度のオプションで私が購入したモードビアンコには標準装備でした。とにかく迫力があります。昼間に見ても結構明るいです。なのでムラーノを探すときにはこのランプが付いていることが必須条件でした。（特別仕様車じゃないとほぼついてないので苦労しました）

・さまざまな電動装備
　シート＆ステアリング（メモリー機能付き）、サンルーフのシェード、リアゲート、後部座席の電動復帰など数多くの電動装備がついておりまさに高級車。
　またエンジンを切りドアを開けたら、シートとステアリングが自動で後退し降りるのをサポートしてくれます。エンジンを入れると元のシートポジションに戻してくれます。この機能がすごくお気に入りでした。

・居住性の良さ
　広い空間、大きなシート、静粛性、音質の良さ、乗り心地の良さの全てが相まって最高な車内でした。現在80ハリアーハイブリッドに乗っていますが上記の項目全てがムラーノのほうが上です。
　特に気に入っていたのはBOSEスピーカーの音質の良さです。BOSEらしい豊かな低音が最高です。流す音楽によるかもしれませんが、現在のハリアーのJBLや現行LSのマークレビンソンよりも優れていると感じました。
　乗り心地及び静粛性も大変優れており、道路の上に絨毯を敷いてその上を走っている感覚でした。装着タイヤはDUNLOP GRANDTREK PT3→VEURO VE304です。もちろんVEUROの方が快適ですが、ムラーノのポテンシャルが高いのでGRANDTREKでも全然いいです。

・コスパの良さ
　当時は4年落ち42,000キロで販売価格が240万で諸経費、タイヤ、コーティング込みで260～270万で購入しました。不人気車種なこともあり、この装備、グレードでこの価格は破格だと感じました。

気になった点

・デザイン
　好き嫌いは別れると思います。実際にかっこいいねとはほとんど言われなかったです。
でも乗せたら皆褒めてくれます。そんな車です。でも自分が気に入ればいいんです。

・運動性能
　古い設計の車の為、カーブ時には大きくロールします。人を乗せているときは結構気を遣って運転をしていました。ちなみにシートはホールド感が無いため強めのカーブだと体が滑ります。

・見切り、視界、車幅感覚
　丸っこいフォルムな為、実際の寸法よりも車が小さく見えてしまいます。ですが実は長さ、車幅はプラドと寸法がほぼ一緒なのです。そう伝えると皆驚きます。
そのフォルムのせいもあり、車幅感覚が非常に掴みにくく慣れるまで時間がかかりました。（使用する道路の幅が広い人はそこまで気にしなくていいかもしれません）
　またフロントガラスはかなり大きいですが、両サイドにはなかなか太いAピラーがあるので視界はあまり良くないですし死角も多いです。

・シートの汚れ
　モードビアンコは専用の白の本革シートが標準装備です。このシートがよく汚れます。
買うときに覚悟はしていましたが、まあ白なので仕方ないです。腰をサポートするためのクッション（ベージュ）をあてて運転していましたが、その色が綺麗にシートに移ってしまいました。

総評

非常にいい車でした。今でもたまに恋しくなります。
ただ時代を先取りしすぎましたね。今出していればそこそこヒットしたかと思います。
ですが不人気車種が故にその値下がり幅は大きいです。100万円台でSUVを探している方には自信をもっておすすめできます。

特徴

• ラグジュアリー
• 押し出し
• 室内広
• 装備充実
• 乗心地
• 荷室広