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k2さん(埼玉県)
投稿日: 2017年9月14日
4点
選択肢がぐっと減ってしまったマニュアル車。中古価格が手ごろでスタイリングも国産とひと味違うこの車を選びました。
日常生活に十分な動力性能、ノーマルより安定しているといわれるSWならではのハンドリングも気に入っています。秀逸なのがシートです。S16のスポーティーな革風シートと比べるとXSのものはカジュアルに見えますが、ほどよいホールド感で何より「腰が痛くならない、疲れない」というのが特徴です。国産のもっと上級グレードやレカロも所有経験がありますが、ここまでおしりが痛くならないシートはありませんでした。SWは後席の開放感も高く小さな車体は小回りもきき、大柄な人がいない家族4人までで使うなら理想のパッケージです。MT車だからなのか単にアタリなのか、中古購入、所有6年間でブレーキパッド、オイル、オイルフィルター、ワイパーブレードの消耗品の交換以外、修理はゼロです。私にとって「外車は壊れる」のイメージをきれいに払拭してくれた車です。
1.6リッターDOHCというエンジン形式だけ聞いて運動性能を期待するとちょっと肩すかしになるかも知れません。国産のこのクラスが以前はカジュアルスポーツとでもいうクラスだったので、それと比べると一気にフケ上がる高性能エンジンとはおもむきが違います。飛ばすというより、粘りのあるトルクを使って、運転を楽しむというならアリですが、決して同クラスと競争して速い車とはいえません。
猫足といわれるサスペンション&スタビリティは乗り心地には貢献しているのですが、これもスポーツ走行には向かないでしょう。スポーツ志向なら同じ206SWでも動力性能や足周りもちがうS16に関心がいくのは避けられません。
上記は車の使い方、好みの問題としてもこの車で唯一閉口するのはブレーキダストの多さです。パッドを変えてみましたが変わりなく、ピカピカにしておきたい人にはかなりの頻度で掃除が必要と思われます。
MT車を選択していることから、スポーツ走行とはいいませんが「ドライビングを楽しむ」とうことに関しては、オーナーにある程度の満足度を与えてくれる車だと思います。また、コンパクトながらステーションワゴンの積載性や発売当時の国産ならかなりの上級グレードのしか見かけなかったオートワイパー、オートライトなども実用できる装備です。
そして年式が経っていても、それが味わいに変わっていて、どんなシーンに出かけていっても気恥ずかしさを感じないのがこの車の最大の長所ではないでしょうか。年式で税金が上がってしあったのには参りましたが、故障知らずのこの車にまだまだ乗りたいと思っています。
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