年末の帰省ラッシュに活躍必至! プローブ情報搭載ナビの実力を検証
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2014/12/15
VICSデータだけでは受信できる情報が限られてしまう!?
今年も残すところあと2週間ほど。新年を迎えるにあたり、帰省される方も多いことだろう。車で帰省される場合、やはり気になるのは渋滞情報。年末年始の帰省ラッシュなどでは普段よりも大規模な渋滞が発生することも多い。
そうした中、各高速道路会社などは渋滞解消への取り組みを行っている。新たな高速道路も続々と開通し、交通の分散化は年々進んでいる。車の装備で渋滞対策に有効なのは、やはりカーナビ。最近では、プローブ情報という走行中の車のデータを元に交通情報を表示してくれるカーナビも一般化してきている。
代表的なのはトヨタの「G-BOOK」、日産の「カーウイングス」、ホンダの「インターナビ」、パイオニアの「サイバーナビ」などで、カーナビ搭載車の走行データを携帯電話の回線を使って収集、交通情報としてまとめ直したものをカーナビに送り返してくれる。一台一台の車の走行データから渋滞状況を把握し、それを共有することでナビゲーションするシステムなのだ。
実際に走行している車の情報を収集しているため、プローブナビの正確性は格段に高いといわれているが……果たして本当なのだろうか?
そこで今回、トヨタの「G-BOOK mX」を搭載した車を使い、プローブ情報の有無で予想到着時刻にどれくらいの差が出るかを調べてみた。
実際、プローブ情報の有無で到着時間は変わるのか?
まずは長距離をデータのみで比較。東京駅丸の内口から大阪駅南口までを検索したところ、プローブ情報の有無では全くルートが変わらなかった。到着までにかかる時間の予想も6時間55分で全く同じ。高速道路中心のルートのため渋滞箇所が少なく、違いが出なかったようだ。
続いて中距離のルートを同様に設定して比較。埼玉県の首都高速八潮ランプから横浜駅東口までのルートを検索してみた。プローブ情報「なし」では、64kmを1時間22分という検索結果に。プローブ情報を「あり」にすると、ルートは全く同じだったが、到着予想は1時間15分と若干早くなった。首都高の渋滞をより正確に算出したようだ。
最後に短距離でも検証。銀座から新宿までの一般道を選択したところ、7.3kmを21分で到着すると予想。しかしプローブ情報を「あり」にすると同じルートながら、なんと8分も増えて29分になってしまった。そう、正確になるということは、より時間のかかる結果になる場合もあるということ。個人的には時間が延びたことで、プローブナビの正確性への信頼感がより高まった気がした。
実際にこのルートを走ってみると、掛かった時間はおよそ33分。プローブ情報の29分より4分ほど遅れたが、この程度の誤差なら十分に正確で、許容範囲と言えるだろう。プローブ情報「なし」の21分と比較すると、その凄さがよくわかる。
今回は簡単な実験だったが、大渋滞の現場ではプローブ情報はより威力を発揮するはず。でも、今から新しいナビを付けていては年末の帰省に間に合わない! という人には、G-BOOKのスマートフォンのアプリ版「T-Connect」がオススメ。VICS+プローブ情報が反映されたナビアプリが年2500円で利用できる。月額換算すれば約208円だから、プローブ情報の実力を試すのにも最適だ。
【関連リンク】
- G-BOOK(トヨタ)
- カーウイングス(日産)
- インターナビ(ホンダ)
- サイバーナビ(パイオニア)
- T-Connet(iOS版)(iTunes)
- T-Connet(Android版)(Google Play)