高速道路をよく利用する人なら、EXPASA(エクスパーサ)と聞くとピンとくるかもしれない。移動の通過点に過ぎなかったサービスエリアから、目的地として選ばれるほどに進化したNEXCO中日本のサービスエリアのことだ。

現在、海老名(上り線)、足柄(上下線)、富士川(上り線)、談合坂(下り線)、多賀(下り線)などに設置されており、いずれも、休憩だけでなく、ショッピングやグルメも楽しめる場となっている。

そんな、旅の目的地としての価値を高めているEXPASAの名を冠した新施設が3月1日にオープンした。場所は羽田空港。なんと、高速道路以外の場所に初進出である。名前は「EXPASA Cafe(エクスパーサ カフェ)」。カフェというだけあって、グルメを中心にしたリラックスできる空間となっている。

こだわりは、高速道路ネットワークで培ったノウハウを活かし、サービスエリアや沿線地域の選りすぐりの食材を活用したメニュー。高速道路沿線の厳選した果物や野菜などを使用したオリジナルスイーツや軽食のほか、静岡県掛川産茶葉を使用した和紅茶などを取りそろえている。

カフェ内では、高速道路沿線の観光情報や世界文化遺産に登録された富士山の四季折々の姿などをディスプレイで紹介。また、全てのメニューが持ち帰りできるので、隣接する空港展望デッキで飛行機を鑑賞しながら食べてもいいだろう。

空港にいながらにしてNEXCO中日本が受け持つ広い地域の魅力を堪能できるという点も魅力だ。国内はもとより、海外便の発着が6時~23時の中で9万回と増えている羽田空港においては、外国人観光客に日本の魅力を幅広く知ってもうきっかけにもなるだろう。

NEXCO中日本は、「外国の方をはじめとする空港をご利用のお客さまとNEXCO中日本管内の地域との触れ合いの場を提供し、旅の思い出にしていただけるような店舗づくりを目指します」とコメントしている。

場所は、国際線旅客ターミナル 5階 ・TOKYO POP TOWNの一角。羽田空港に足を運ぶ機会があれば、話の種に立ち寄ってみてはどうだろう。

オススメは、高速道路沿線1都11県の食材を使用した「まるチーズケーキ」。季節に応じて常時6種類ほど取り揃えている

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静岡県掛川産茶葉「紅富貴(べにふうき)」を使用した和紅茶など、沿線から選りすぐった食材を使用したメニューが勢ぞろいしている

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