ライバルより安いのに使い勝手も良い! 初代スズキ スペーシアのオススメを価格別に紹介
2022/02/16
お手頃感のあるスーパーハイト軽ワゴンもそろそろ買い時!?
スーパーハイト軽ワゴンの王者であるホンダ N-BOXに対抗すべく、2013年3月に登場したのが初代スズキ スペーシアだ。
残念ながら販売台数はN-BOXやダイハツ タントといったライバルの後塵を拝することが多かったが、それでも軽自動車の販売ランキングでトップ10の常連。
そのため中古車台数も多く、底堅い人気もある。
一方、最近の中古車平均価格を見ると、平均価格は80万円程度と、同年代のライバルに比べてお得感のある価格になっている。
しかし、生産終了から4年以上、デビューから数えれば約9年が経ち、中古車の平均走行距離が5万kmを超えるようになってきた。
良コンディションの初代スペーシアが欲しいなら、少し急いだ方がいいかもしれない。
以下、中古車相場を詳しく見ていくとともに、モデルの変遷を振り返り、予算別のオススメ物件を紹介していこう。
▼検索条件
スズキ スペーシア(初代)×全国この先も価格の急落は見込めないから、今のうちに行動を
2021年12月時点の中古車平均価格は80.5万円。3年前と比べると20万円以上安くなっているものの、1年前と比べると4万円ほどしか値落ちしていない。
2021年6月~9月に一時80万円を切ったこともあったが、下記グラフを見てのとおり、平均価格はほぼ横ばいで推移していると言っていいだろう。
中古車の価格は需要と供給のバランスで決まることが多く、中古車の流通台数が価格を左右しがちなのだが、ここ1年間は毎月約3500台でこちらも安定している。
また、2017年12月にデビューした2代目のフルモデルチェンジも当分ないと思われるので、この先も下落圧力は加わりにくい。
要するに現在の相場は非常に安定していて、今後も何かしらの要因で急激に台数が増えるなど、よほどの要素がない限りは急な価格の下落が起こることは考えにくいのだ。
一方で、先述したように平均走行距離は約5.6万kmと年式相応に延びてきている。
つまり、このまま待っていてもあまり安くならないのであれば、今のうちに行動しておいた方が良さそうということ。
ちなみに、原稿執筆時点の中古車平均価格は80.0万円。ほぼ同時期のライバル、N-BOX(初代)が86.7万円、タント(3代目)が98万円。
一方で、走行距離の平均はN-BOXが約6.2万km、タントは約5.3万km。つまり価格の比較だけでなく、走行距離を考えてみても初代スペーシアが割安であることはわかる。
では、どの初代スペーシアを狙えば良いのか。安全機能の向上やパワートレインの改良が行われた初代スペーシアだけに、モデル変遷の把握が大切だ。下記で詳しく見てみよう。
マイナーチェンジでさらなる低燃費化と、安全性能の向上が図られた
2013年2月に登場した初代スペーシア。2011年登場の初代N-BOXや、2013年10月登場のタントよりも室内長があるなど、広い室内空間が魅力のスーパーハイト軽ワゴンだ。
また、軽自動車として初めてドアノブにあるスイッチを押すだけで開閉できる「ワンアクションパワースライドドア」が採用されるなど、使い勝手もいい1台。
デビュー時に搭載されたパワートレインは、ノンターボまたはターボエンジンとCVTの組み合わせ。
さらに、小型モーターでエンジンを補助することで燃費を向上させる同社独自の技術「エネチャージ」が採用されていて、ノンターボ車・2WDのJC08モード燃費は29.0km/Lと、これもライバルを凌ぐ低燃費だ。
同年6月にはスポーティな外観を備えたカスタムも追加された。こちらもノンターボ/ターボにCVTとエネチャージが組み合わされている。
同年8月には、初めて衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」が用意された。誤発進抑制機能などとセットになった「レーダーブレーキサポート装着車」として全車に設定された。
2015年5月にマイナーチェンジが行われ、安全機能が「デュアルカメラブレーキサポート」にアップデートされた。
これは2眼カメラを利用した機能で、衝突被害軽減ブレーキの作動速度が向上し、歩行者も検知するようになったもの。誤発進抑制機能の他、車線逸脱警報機能やふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能などとセットで「デュアルカメラブレーキサポート装着車」として全車に用意された。
同時に「エネチャージ」よりもモーターのアシスト時間や頻度を上げた「S-エネチャージ」が採用され、JC08モード燃費はノンターボ車・2WDが29.0km/Lから32.0km/Lに、ターボ車・2WDも26.0km/Lから26.8km/Lへと向上した。
2016年12月にはライバルに対抗するため、押し出し感の強い「カスタムZ」が追加された。
以上のように、衝突被害軽減ブレーキ装着車は2段階で追加されていて、特にマイナーチェンジでは燃費も向上していることがポイントだ。
これらを踏まえて、狙うべき初代スペーシアを下記で検討してみよう。
手頃な価格の総額60万円以下のオススメ
パワースライドドア付きのノンターボ「X」
初めに平均本体価格よりもだいぶ安い50万円以下、総額目安で60万円以下となるオススメを見てみよう。
この価格帯で最も多いのはノーマルモデルのノンターボ車「X」。次いでXより廉価モデルのGとなる。
Xなら助手席側のスライドドアがワンアクションパワースライドドアになり、フロントオーバーヘッドコンソールも備わる。
そして、やはり台数が多くて選びやすく、機能も充実しているXがこの価格帯ではオススメだ。
ただし、走行距離5万km超がほとんどなので、長く乗ることを前提に低走行物件にこだわりたいなら予算を上げた方が良いだろう。
ちなみに、スペーシア全体でのノンターボ:ターボ車の比率は約3:1で、ノンターボ車の方が多い。特にこの価格帯ではほとんどがノンターボになり、カスタムモデルも少ない。
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スズキ スペーシア(初代)×総額60万円以下×「X」×全国平均価格より安い総額60万~80万円以下のオススメ
ノンターボの「カスタムXS」か「カスタムTS」
予算を総額60万~80万円以下まで上げると、平均価格よりは低いもののXやGの台数がさらに増え、走行距離5万km未満も一気に選びやすくなる。
また、カスタムモデルもこの価格帯の4割近くを占めるまで増えるのが特徴だ。
もちろんXやGの低走行物件にこだわって探すこともオススメだが、カスタムモデルが選びやすくなったこの価格帯では、ノンターボ車の「カスタムXS」かターボ車の「カスタムTS」をオススメしたい。
ノーマルモデルと比べ、カスタムはよりスポーティで存在感のあるエクステリアデザインとなる。
ヘッドライトはディスチャージランプになり、ドアミラーにウインカー機能が備わる。また、リモコンキーの解錠ボタンを押すとLEDポジションランプが約15秒間点灯するアンサーバック機能が付く。
さらに、カスタムXSには助手席側にワンアクションパワースライドドアが、カスタムTSは両側に標準で備わる(2015年5月以降のカスタムXSは両側に標準装備)。
あとは上記ノーマルモデルのXとほぼ同等の装備だから使い勝手もいい。
台数はこの価格帯でカスタムXSが約50台、カスタムTSが約40台と、台数はそう多くはないがぜひ検討してみてほしい。
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スズキ スペーシア(初代)×総額60万~80万円以下×「カスタムXS/カスタムTS」×全国ちょっと奮発! 総額80万~100万円以下のオススメ
衝突被害軽減ブレーキ付きモデル
予算を総額80万円~100万円以下まで上げると、カスタムモデルでも走行距離5万km未満が増えてくる。また、2016年12月に追加されたカスタムZをはじめ高年式車や低走行車が多い。
こうした初代スペーシアを狙うのもいいが、100万円以下というキリのいいこの価格帯でオススメしたいのは、ノーマルモデルの「X」の衝突被害軽減ブレーキ装着車だ。
具体的には「Xレーダーブレーキサポート装着車」「Xデュアルカメラブレーキサポート装着車」「Xリミテッド」がオススメとなる。
グレードを問わず、レーダーブレーキサポート装着車の台数は少ないが、その進化型といえるデュアルカメラブレーキサポート装着車も台数がそこそこあり、特に「Xデュアルカメラブレーキサポート装着車」はこの価格帯でも約20台が見つかる。
またXリミテッドは、Xのレーダーブレーキサポート装着車をベースにした特別仕様車で、ディスチャージヘッドライトやオートライト機能が備わる。
こちらも約30台が見つかり、「Xレーダーブレーキサポート装着車」「Xデュアルカメラブレーキサポート装着車」「Xリミテッド」を合わせると50台ほど見つかる。
この予算で狙うなら、今どきは当たり前となった「衝突被害軽減ブレーキ付き」を狙ってみてはどうだろう。
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スズキ スペーシア(初代)×総額80万~100万円以下×「Xレーダーブレーキサポート装着車/Xデュアルカメラブレーキサポート装着車/Xリミテッド」×全国▼検索条件
スズキ スペーシア(初代)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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