X3(2代目)▲装備充実のミドルクラスSUV、BMW X3(2代目)。2Lディーゼル×8速ATのxDrive20d系でも支払総額約150万円から見つけることができる

数ある輸入車×SUVの中から、オススメモデルを予算別に紹介!

SUVは人気が高いジャンルのため、各メーカーからたくさんのモデルが販売されてきた。

SUV人気は日本国内に限らず世界中で起こっているため、当然海外メーカーも数多くのSUVモデルをリリースしている。

それに伴い中古車の台数も豊富で、原稿執筆時点でカーセンサーnetには約16,000台もの物件が掲載されているのだ。

こうなってくると、選択肢が豊富なのはうれしい反面、あまりにも多すぎて、どんなモデルを狙えば良いのかわからない人もいるだろう。

そこで今回は、個性溢れる魅力的な輸入SUVの中からオススメしたいモデルを、100万円/200万円/300万円の予算別に紹介! ぜひ車選びの参考にしてほしい。
 

 

【予算100万円以下のオススメ1】BMW X1(初代)
走りも楽しいプレミアムコンパクトSUV

X1(初代)▲開発時点から日本の駐車場事情が考慮されたため、全高は1545mmに抑えられている。レインセンサーやオートライトシステムは全車に標準装備。4WDシステム「xDrive」は通常はFRで走り、走行状況に応じて前輪も駆動させるというもの
X1(初代)▲デビュー時はフルオートエアコン、ドアミラー一体型ETC車載器を標準装備。また、12V電源ソケットがセンターコンソールに3ヵ所、ラゲージルームに1ヵ所備わる。トランク容量は420L(後席を倒すと1350L)あり、後席背もたれの中央部分のみ倒せば4組のスキーセット or 2組のスノーボードを収納できる

メルセデス・ベンツ GLAやアウディ Q3といったドイツ勢ライバルに先駆け、プレミアムコンパクトSUVクラスに投入された初代BMW X1。

デビュー時の車両本体価格は363万円~480万円だったが、日本デビューは2010年4月ということもあり、ライバルより先に、支払総額100万円以下で十分狙えるようになってきた。

「駆けぬける歓び」を掲げる同社らしく、2WDモデルは同社のセダン同様にFR(フロントにエンジンを搭載し後輪を駆動させる)レイアウトを採用。

4WDもFRベースのシステムで、悪路走破性よりも四輪で路面をつかむことでより速く、スムーズに走ることに主眼が置かれている。

そのため、「SUVでも走る楽しさは欲しい」という人や、ドイツ御三家ならではのプレミアム感を求める人にオススメだ。

デビュー時に用意されたのは2L×2WDのsDrive18iと、3L×4WDのxDrive25i。いずれもトランスミッションは6速ATが組み合わされた。

2011年10月には、2Lターボ×4WDのxDrive20i、同245psのxDrive28iが追加された。

続く2012年9月にはマイナーチェンジが行われ、エクステリアデザインが変更に。2Lターボの2WD(FR)のsDrive20iが追加された。

原稿執筆時点で約270台の中古車が見つかり、そのうち約半数の130台が総額100万円で狙える。

総額100万円以内の中心となるのは2WDのsDrive18i系で、安いものでは総額50万円とかなりお手頃だ。

また、台数が少なく走行距離は5万km超となるものの、4WDのxDrive20i系も狙うことができる。4WDが必須ならこまめにチェックしてみよう。
 

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BMW X1(初代)×総額100万円以内×全国

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【予算100万円以下のオススメ2】ミニ ミニクロスオーバー(初代)
大人4人が快適に乗れる“ミニ”

ミニ クロスオーバー(初代)▲BMW X1をはじめ、ドイツ勢プレミアムブランドのコンパクトSUVよりもさらにひと回り小さいが、2代目ミニよりは大きい。ラゲージ容量は後席使用時で350Lと、フォルクスワーゲンゴルフ級のラゲージ容量。後席を倒すと1170Lまで拡大できる
ミニ クロスオーバー(初代)▲インパネデザインはミニに準じている。左右席の間にセンターレールが備わるため、サイドブレーキ形状はL字型。4人乗り仕様の後席は前席からレールが走って左右席を分割していた。レールは小物入れやカップホルダーが備わり、携帯電話なども置ける。日本仕様は右ハンドル

2011年1月に日本へ導入された初代ミニクロスオーバー。「ミニ」を冠するモデルとしては初めて4枚ドアが採用されたモデルだ。

一目で“ミニ”ファミリーであることがわかる愛らしいデザインに、たくましいSUVテイストもあるのがこの車の魅力。

加えて、主に北米市場を狙ったモデルのため、当時の2代目ミニよりは約400mm長いなどひと回り大きいが、別の言い方をすれば「大人4人が快適に乗車できる」“ミニ”が欲しい人にはピッタリだ。

なお、当初は4人乗りがメインで、後席に3人座れるベンチシートはオプションだったのだが、次第に5人乗りが中心になっていった。

デビュー時のエンジンは1.6L(ワン/クーパー)と1.6Lターボ(クーパーS/クーパーSオール4)の2種類で、トランスミッションは6速MTか6速ATを選べた。また、ミニ初となる4WD(クーパーSオール4)も用意されたのもトピックスだ。

そして、ミニクロスオーバーは追加グレードが多いので、中古車を選ぶ際には注意が必要。

2013年1月には、ハイパフォーマンスモデル「ジョン・クーパー・ワークス」が追加された。ジョン・クーパー・ワークス初の4WDモデルで、同じ1.6Lターボ×4WDのクーパーSオール4よりパワー&トルクが高められている。

続く2013年9月には、1.6L自然吸気エンジンのクーパーにも4WDモデル「オール4」が追加。

さらに、2014年9月のマイナーチェンジでは、グリルのデザインが変更され、2種類の2Lディーゼルターボ車が追加された。最高出力112ps/最大トルク270N・m仕様が「クーパーD」と「クーパーDオール4」、143ps/305N・m仕様が「クーパーSD」で、いずれもトランスミッションは6速ATのみとなる。

原稿執筆時点で約600台あり、そのうち約100台が支払総額100万円以内で狙える。

この価格帯では、走行距離は5万~10万km以下が最も多く7割以上を占め、2014年のマイナーチェンジ前のものがほとんどだ。

総額100万円以下で最も多いグレードは「クーパー」で約6割近くを占め、次いで約2割の「ワン」が続く。つまり1.6L自然吸気エンジンの2WD車が選びやすい。
 

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ミニ クロスオーバー(初代)×総額100万円以内×全国

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【予算100万円以下のオススメ3】プジョー 2008(初代)
街乗りメインにピッタリなフレンチSUV

2008(初代)▲ハッチバックと比べて全長と全高が延ばされ、SUVらしいデザインが与えられた。ルーフレールは標準装備。それでも全高は1550mmに抑えられ、日本の一般的な立体駐車場に収まる。ラゲージ容量は通常時で306L、後席を畳むと1172L
2008(旧型)▲インパネは208に準じていて、一般的なハンドルより小さく、飛行機のレバーを模したというパーキングブレーキが備わる。「プレミアム」はクロスと人工皮革が、上級グレードの「シエロ」はアルカンタラと人工皮革が組み合わされたシートが備わる

プジョーの人気ハッチバック208の、SUVバージョンが2008。スタイリッシュなデザインが魅力の1台だ。

SUVといっても全車燃費に有利な2WDのため、悪路走破というより街乗りをメインに考えている人にオススメしたい。

デビュー時のエンジンは、当時の208にも搭載されていた1.2Lエンジン。これに2ペダルMT「5速ETG」が組み合わされた。

208の先代にあたる207にはステーションワゴンの207SWがあったが、2008は208シリーズのワゴン的役割も担うため、ラゲージの使い勝手に工夫が凝らされている。

リアシートはワンタッチで畳むことができ、かつラゲージと段差のないフラットな空間を作ることができる。

また、208に対してリアが150mm延ばされたことでトノカバー下の容量はハッチバックに対して26%拡大されている。

2016年9月のマイナーチェンジではエクステリアが変更になった他、よりスムーズに加速できる6速ATが全車に搭載された。

また、グレード構成が一新され「アリュール」と「GTライン」の2グレード体制となり、GTラインには、2WDでも雪道など滑りやすい道を安心して走れる機能「グリップコントロール」と4シーズンタイヤが標準装備されている。

なお、マイナーチェンジの約半年前(2016年3月)に販売された特別仕様車「クロスシティ」にも、6速ATとグリップコントロールは搭載されている。

原稿執筆時点では約140台の中古車が見つかり、そのうち約30台が支払総額100万円で狙えいずれもトランスミッションが6速ATになる前の前期型だ。

グレードの内訳をみると、約7割がプレミアムで残りはほぼシエロとなる。

両グレードの装備差は、シエロにはパノラミックルーフとインパネの加飾が備わることと、そしてシートが異なるくらい。

そのため、コンディションやボディカラーを優先して選んでもいいだろう。

100万円以内の物件ほとんどが走行距離5万km超だが、逆に10万kmを超えるものはなく、支払総額約70万円から見つけることができる。
 

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プジョー 2008(初代)×総額100万円以内×全国

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プジョー 2008(初代)×全国
 

【予算200万円以下のオススメ1】BMW X3(2代目)
装備充実のミドルクラスプレミアムSUV

X3(2代目)▲動力性能に有利な約50:50の前後重量配分とし、瞬時に前後に適切なトルクを配分する4WDシステム(xDrive)を全車に搭載。ラゲージ容量はクラス最大級の通常時で550L、後席を倒すと1600L
X3(旧型)▲標準装備のカーナビはTVチューナー機能付き。デビュー時からAUX端子が備わるのでスマートフォンなどの音楽も聴くことができる。本革シートはxDrive35iやxDrive28i ハイラインなど上級グレードに標準装備されていた(2016年6月に全車標準化されている)

ミドルクラスのプレミアムSUVは今でこそライバルがひしめく激戦区だが、2004年にいち早くこのカテゴリーを開拓したのが初代X3。

その後、多くのフォロワーが生まれたが、2011年3月にデビューしたこの2代目はライバルたちを尻目にさらなる進化を遂げていた点が大きな魅力だ。

ライバルの登場や弟分のX1が登場したこともあり、より上級車志向が鮮明に。エクステリアやインテリアの質感がグッと上がった他、装備も充実している。

例えば、デビュー時のラインナップは3L×8速ATのxDrive28iと、3Lターボ×8速ATのxDrive35iの2グレードだが、いずれもHDDカーナビ+8.8インチディスプレイ+ETC車載器は標準装備されている。

また、自車を俯瞰で見て周囲を確認できるトップビュー機能付きリアビューカメラや、左右独立式フルオートエアコンも標準で備わる。

X3の中古車を選ぶ際は、追加グレードと装備の進化にも注意しよう。

2012年3月には2Lターボ×8速ATのxDrive20iが追加され、同9月には2Lディーゼルターボ×8速ATのxDrive20dが追加された。

2014年6月のマイナーチェンジでは、衝突被害軽減ブレーキを含む安全運転支援機能「ドライビングアシスト」や、USBオーディオインタフェースなどが全車に標準装備された。同時にヘッドライトがキドニーグリルに直接つながるデザインに変更されている。

2016年6月の一部改良で、先行車に自動追従するアクティブクルーズコントロールやレザーシート、前席シートヒーターが全車に標準装備され、よりプレミアム感がアップしている。

原稿執筆時点で約180台あり、その1/3程度にあたる約60台が支払総額200万円以内で狙え、走行距離はほとんどの物件で5万~10万km以下となる。

200万円以内で最も台数が多いのは、3割以上を占める2Lディーゼル×8速ATのxDrive20d系で、支払総額約150万円から見つけることができる。

次いで多いのが約3割を占める3L×8速ATのxDrive28iで、こちらはデビュー時からラインナップされていたこともあり、支払総額約110万円から見つけることができる。

その他、2Lターボ×8速ATのxDrive20iや、3Lターボ×8速ATのxDrive35iも、台数は少ないが支払総額約110万円から狙うことができる。
 

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BMW X3(2代目)×総額200万円以内×全国

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BMW X3(2代目)×全国
 

【予算200万円以下のオススメ2】アウディQ3(初代)
プレミアムコンパクトを代表するSUV

Q3(初代)▲地上高は170mmあり、全車に前後100:0~0:100までの間でトルクが変化するクワトロが備わる。ラゲージ容量は通常で460L、後席を倒すと1365L。写真は2015年5月の一部改良時
Q3(初代)▲iPhoneなどの音楽を聴けるMMI(マルチメディアインターフェイス)は全車標準で備わる。211ps仕様はナビ機能も付く。写真は2015年5月の一部改良時。日本仕様は右ハンドル

2012年5月にデビューしたアウディ Q3は、BMW X1やメルセデス・ベンツ GLAと同じくらいのサイズ感だ。

「上質さ」が特徴のひとつであるアウディだけに、例えば触り心地がソフトな素材で覆われたインテリアなど、プレミアムなコンパクトSUVを代表するモデルだった。価格以上に上質に見える中古車が欲しい人にオススメだ。

2012年5月デビュー時の搭載エンジンは、最高出力170psと211psという2種類の2Lターボ。カーセンサーnet上ではグレード名に「170PS」や「211PS」が入ることで、その違いを見分けることができる。

全車7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)と、伝家の宝刀クワトロ(4WDシステム)が組み合わされた。

その他、好みに合わせてエンジンやサスペンションなどを最適化できる「アウディドライブセレクト」は、デビュー時は211ps仕様にオプションで用意された。

クワトロ(4WD)が有名なアウディだが一部改良を経て2WD(FF)が追加されたことや、エンジンの改良に伴い、グレード名表記が変わったことに注意しよう。

2014年8月には、Qシリーズ(同社のSUV)初となる2WD(前輪駆動)の1.4 TFSIが追加された。エンジンは1.4Lターボで、6速Sトロニックが組み合わされた。

翌2015年5月には、2Lターボエンジンの改良が行われ、170psが180psへ、211psが220psへと最高出力が向上した。これに伴い、グレード名の末尾も「180PS/220PS」に切り替えられている。

同時に2Lターボの180ps仕様と、1.4Lターボ搭載車のグレードの1つ「スポーツ」グレードにもアウディドライブセレクトが備えられた。

原稿執筆時点で約180台あり、その半数にあたる約90台が支払総額200万円で狙える。

そのうち4割近くを占めるのが、デビュー時の上位グレードだった2.0 TFS クワトロ 211PS。次いで2.0 TFSI クワトロ 170PSと、2014年に追加された2WDの1.4 TFSIがそれぞれ約3割で続く。

最も台数が多くて選びやすい2.0 TFSI クワトロ 211PSは支払総額約110万円から狙え、そのうち約3割が走行距離5万km以下だ。

一方、2.0 TFSI クワトロ 170PSは支払総額約120万円からとなる。つまり、新車時の価格差は縮まっていて、上位グレードの211PSのお買い得感が高いと言える。

また、比較的燃費のいい1.4 TFSIも、支払総額約150万円から狙うことができ射程圏内だ。
 

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アウディ Q3(初代)×総額200万円以内×全国

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【予算200万円以下のオススメ3】フィアット 500X(現行型)
ちょい広なチンクエチェント

500X(現行型)▲「ポップスタープラス」と「クロスプラス」には衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、ブラインドスポットモニター、リアパーキングカメラなどが備わる。ラゲージ容量は通常時で350L、後席を畳むと1000L。ラゲージ床下にスペアタイヤが収納されている
500X(現行型)▲「ポップスター」以外はレザーシートが標準装備で、前席は電動シートとなる。インパネ中央のタッチパネル式モニターはラジオ用で、USBやBluetoothでスマホの音楽を聴くことも可能。オプションのカーナビはメーターの右側のダッシュボード上に備わる

2015年10月から日本で販売が始まった、フィアット初のスモールSUVが500X。

名称も見た目も「500(チンクエチェント)」をほうふつさせるが、全長約4.3mと500よりひと回り以上大きい。チンクエチェントは好きだけど、もう少し室内が広い街乗りSUVが欲しい人にオススメだ。

ちなみに、同じグループのジープのスモールSUV、レネゲードと多くの部品を共有する兄弟車でもある。

デビュー時に搭載されたエンジンは1.4Lターボの最高出力140ps仕様と、同170ps仕様の2種類があった。

140ps仕様は6速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)と組み合わされ、駆動方式は2WD。グレードは「ポップスター」と、衝突被害軽減ブレーキなど装備が充実した「ポップスタープラス」があった。

もう一方の170ps仕様は9速ATが組み合わされ、駆動方式は4WD。グレードは「クロスプラス」の1つのみで、駆動系以外の装備はポップスタープラスにほぼ同じ。この4WDシステムは走行状況に応じて後輪も駆動させるタイプで、全車に備わるドライブモードで「トラクション」モードを選ぶとより積極的に後輪を駆動させる。

500Xの中古車を選ぶ際は、一部改良での装備の充実化に注意しよう。

2017年6月にはポップスターにも衝突被害軽減ブレーキが標準装備され、他の2グレードにはアダプティブクルーズコントロールが備えられた。

2018年2月の一部改良では、タッチパネル式モニターが大型化されるとともに、Apple CarPlayやGoogle Android Autoに対応し、モニター上からスマホのカーナビアプリも使えるようになった。同時にUSBポートが従来の1つから2つに増えている。一方で、ドライブモードはクロスプラスにのみ装備されるようになった。合わせてフロント周りを中心にエクステリアの変更が行われた。

さらに、2019年4月には搭載エンジン&グレード構成が変更された。新たに1.3Lターボ×6速AT(ツインクラッチ式2ペダルMT)の2WD車がベースグレードとなり、より装備の充実した「クロス」との2グレードとなった。つまり、4WD車はラインナップから外れたことになる。合わせて、LEDヘッドライトが採用されるなどフロントまわりを中心にエクステリアの変更が行われた。

原稿執筆時点で約150台の中古車が見つかり、そのうち約30台が支払総額200万円で狙える。

最も多いのは、デビュー時から衝突被害軽減ブレーキが備わっていた上位グレードのポップスタープラスで、6割以上を占める。

また、この価格帯では走行距離5万km以下が多く、7割以上を占める。

最安値帯の物件は走行距離10万km程度となるが、支払総額120万円のポップスタープラスが狙える。

一方、走行距離を5万km以下で絞ると、やはり新車価格が安かったポップスターの方がお手頃で、支払総額約150万円から見つかる。ポップスタープラスは支払総額約170万円からとなるので、価格重視ならポップスターを中心に探した方がいいだろう。
 

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フィアット 500X(現行型)×総額200万円以下×全国

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フィアット 500X(現行型)×全国
 

【予算200万円以下のオススメ4】ルノー キャプチャー(初代)
ルノーらしい先進デザインが魅力の街乗りSUV

キャプチャー(初代)▲オートライトやオートワイパー、クルーズコントロール機能は全車標準装備。「インテンス」は2トーンボディカラーが選べた。ラゲージボードは2段階の高さの位置に備えることができる。ラゲージ容量は通常で377~455L、後席を畳むと最大1235L
キャプチャー(初代)▲オーディオレスが標準。オプションのカーナビを選ぶと、ステアリングに備わる専用スイッチでオーディオを操作できる。また「インテンス」のシート地は、8種類のデザインバリエーションがある付け替え可能なシートクロスが採用されていた

2014年1月に登場したルノー キャプチャー。同社のコンパクトハッチバック、ルーテシアのSUVモデルで、駆動方式は2WDのみとなるモデル。

ライバルはプジョー 2008や、ホンダ ヴェゼルなどの国産の街乗り中心のSUV勢だ。といっても最低地上高は本格的なSUVなみの200mmもあり、ちょっとした凹凸をまたいで行ける。

他のブランドとは違うルノーらしいデザインと、街乗り中心だけどキャンプにも行きたいという人などに向いている。

60:40分割可倒式の後席は160mmもスライドが可能で、前方向にスライドさせておけばラゲージが広がる他、前席から後席の子供に手が届きやすくなる。もちろん、後ろにスライドさせれば後席でゆったりくつろぐことも可能。

搭載されたエンジンはルーテシアと同じ1.2Lターボで、これに6速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされる。デビュー時のグレード構成はベーシックな「ゼン」と、装備の充実した「インテンス」の2種類。

2018年3月のマイナーチェンジでは、内外装デザインが変更されるとともに「エクステンディッドグリップ」が備えられた。これは2WDながら、滑りやすい路面でもエンジン出力やブレーキを制御することで安心して走れるようにする機能で、路面状況に応じて3つの走行モードが選べる機能だ。

原稿執筆時点で約80台と他のモデルに比べて中古車掲載台数は少ないが、そのほとんどが支払総額200万円以内で狙える。

走行距離5万km以下で絞っても、この価格帯では約50台がヒット。程度にも期待できそうな物件が豊富だ。

支払総額200万円以内で最も多いのは上位グレードのインテンスで、7割以上と圧倒的に多い。走行距離5万km超なら支払総額約90万円から、5万km以下に絞っても支払総額約110万円から狙える。

エクステンディッドグリップが装備された後期型でも、台数は少ないが、走行距離5万km未満ながら支払総額200万円以下で見つけることができる。
 

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ルノー キャプチャー(初代)×総額200万円以内×全国

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キャプチャー(初代)×全国
 

【予算300万円以下のオススメ1】フォルクスワーゲン T-Cross(現行型)
装備充実な高年式車が欲しい人には狙い目

Tクロス(現行型)▲60:40分割可倒式の後席は140mmスライドが可能で、ラゲージ容量は通常時で385~455L、後席を倒すと最大1281L。「TSI 1stプラス」はドアミラーやシートなどに「ブラック/オレンジ/グリーン」の3色から選ぶことができる。ボディカラーとの組み合わせは21通りだ
Tクロス(現行型)▲デビュー時のTSI 1stとTSI 1stプラスは、8インチのタッチパネル式ディスプレイを備えたカーナビ機能付きの純正インフォテイメントシステム「ディスカバリー・プロ」を標準装備。その他、4つのUSBポートやワイヤレス充電機能も装備していた

フォルクスワーゲンの最も小さなSUVとして、2019年11月に登場したT-Cross。搭載されたエンジンは1Lターボで、これに7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされる。

駆動方式は2WDのみで、プジョー 2008やルノー キャプチャーなどがライバルになる。

デビュー時は「TSI 1st」と、装備の充実した「TSI 1st プラス」という、どちらも特別仕様車のみという特殊な販売方法が取られた。

ベーシックなTSI 1stでも衝突被害軽減ブレーキや先行車に自動追従するアクティブクルーズコントロールといった先進安全運転支援機能、さらに純正カーナビが標準で備わるなど装備は充実している。

それでいてTSI 1stの新車時の車両本体価格は300万円を切っていたため、比較的年式が新しいモデルにも関わらず、総額300万円以下で選べるというわけだ。

装備充実な高年式車が欲しい人には狙い目のモデルと言えるだろう。

T-Crossの中古車でやはり台数が多いのはTSI 1stとTSI 1st プラス。ちなみに、TSI 1sとTSI 1st プラスは、2020年12月には、新世代カーナビに進化している点に留意しよう。

なお、2021年3月からようやく通常モデルの「TSI アクティブ」と、装備の充実した「TSI スタイル」の2グレードが設定された。

TSI アクティブはTSI 1stに比べて若干装備は絞られているが衝突被害軽減ブレーキやLEDヘッドライトなどは装備され、車両本体価格も278万円とT-Crossの中で最も安価に設定されている。

原稿執筆時点では約180台の中古車が見つかり、そのうち約130台が支払総額300万円以内で狙える。

年式が新しいためすべて走行距離5万km以下で、走行距離1万km以下で絞っても50台以上が見つかった。

狙えるのはデビュー時から販売されていた装備充実の特別仕様車「TSI 1st」と「TSI 1st プラス」。両車はほぼ同数で、同年式・同走行距離で比べると新車時の価格どおり、TSI 1stの方がやや手頃な価格となっている。

TSI 1stは支払総額約220万円から、TSI 1st プラスは約250万円から見つけることができる。
 

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フォルクス・ワーゲン T-Cross(現行型)×総額300万円以内×全国

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フォルクス・ワーゲン T-Cross(現行型)×全国
 

【予算300万円以下のオススメ2】ジープ グランドチェロキー(4代目)
走行性能や質感も高いアメリカンSUV

グランドチェロキー(4代目)▲ラゲージ内には着脱可能な充電式ライトが備わる。ちなみに、開発時点ではメルセデス・ベンツとクライスラーが同じグループだったため、この4代目はMクラスと同じプラットフォームを使っている。写真は北米仕様の2011年モデル
グランドチェロキー(4代目)▲インパネやアームレストなど至るところにソフトな素材が採用されたインテリア。上級グレードの「リミテッド」には木目調パネルが備わる他、シートヒーター付きのレザーシートが標準装備された。写真は北米仕様の2011年モデル

ジープのフラッグシップであるグランドチェロキー。4代目となる旧型は2011年2月に日本に登場した。

当時のライバルはメルセデス・ベンツ MクラスやBMW X5、ポルシェ カイエンといったあたり。ラージクラスのプレミアムSUVで、アメリカのおおらかな雰囲気が好みだという人にオススメだが、走行性能や質感はヨーロッパ勢に引けを取らない。

デビュー時のパワートレインは3.6Lエンジン×5速ATの1種類のみで、4WDは電子制御式のフルタイム4WDシステムが採用された。 さらに、路面状況に応じて車両特性を「SAND・MUD(砂地・泥地)/スポーツ/オート/スノー/ROCK(岩場)」の5つのモードから選べる「セレクテレイントラクションコントロール」を備えていた。

また、足回りが従来のトラック由来の形式から、乗用車のように(四輪独立懸架)なるなど、オンロード性能の向上が図られている。

その他、ジープブランドとして初のエアサスペンションや、リモコンキーで開閉できる電動テールゲートなど、プレミアムSUVにふさわしい装備が用意されていた。

グランドチェロキーの中古車を選ぶ際は、2度のマイナーチェンジに注意しよう。

まず、2013年10月のマイナーチェンジでは、トランスミッションが8速ATに。また、インパネ中央にオーディオを操作できる8.4インチタッチパネルが備わり、Bluetooth機能やUSB・AUX端子があるのでスマートフォンの音楽も楽しめるように。

なお、この時点でのラインナップは、3.6Lエンジンの「ラレード」と「リミテッド」、5.7Lエンジンの「サミット」、6.4Lエンジンの「SRT8」の4グレード。

サミットの4WDシステムにクォドラトラックIIより素早く路面状況に対応してくれる「クォドラドライブII」が、SRT8はオンロード重視の「クォドラトラックアクティブオンデマンド」が採用されている。

2017年2月のマイナーチェンジで、サミットのエンジンは5.7Lから3.6Lエンジンに変更され、4WDシステムがクォドラトラックIIとなった。

原稿執筆時点で約320台の中古車が見つかり、そのうち約90台が支払総額300万円で狙える。走行距離5万~10万km以下が約70台と7割以上を占めており、支払総額約130万円から狙える。

支払総額300万円以下で最も多いのは、3.6Lのラレードでこの価格帯の約6割を占める。同じく3.6Lを搭載するリミテッドが約3割と続く。

ラレードであれば8速ATになっている2016年式あたりまで、リミテッドは2015年式あたりまでが射程圏内だ。
 

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ジープ グランドチェロキー(4代目)×総額300万円以内×全国

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ジープ グランドチェロキー(4代目)×全国
 

【予算300万円以下のオススメ3】ランドローバー レンジローバーイヴォーク(初代)
唯一無二のデザイン性が最大の魅力

レンジローバーイヴォーク(初代)▲デザイン優先の3ドアは、5ドアに対して全高が30mm低い。最大渡河深度は500mmなど、ランドローバーらしい高い悪路走破性を備えているだけでなく、ニュルブルクリンクでも走行テストが行われるなど、オンロードでの走行性能も高められた
レンジローバーイヴォーク(初代)▲標準装備されている8インチのタッチ式ディスプレイは、BluetoothやUSB・AUX端子でつないだスマートフォンなどの操作が行える。上級グレードの「プレステージ」はシートヒーター付きのレザーシートが備わる。シフトセレクターはダイヤル式

ランドローバーの中で、最もコンパクトなレンジローバーシリーズとして登場したイヴォーク。 サイズやプレミアム感からすればアウディ Q3あたりがライバルとなるが、コンセプトカーをベースにデザインされたスタイリッシュなそのデザインと、5ドア/3ドアが選べる他、コンバーチブルモデルもあるなど、唯一無二の個性を備えたSUVと言えるだろう。

デビュー時に用意されたパワートレインは2Lターボ×6速ATで、これにフルタイム4WDが組み合わされた。

路面状況に応じて「オンロード/草・砂利・雪/泥・轍/砂地」という4つの走行モードを選べる「テレイン・レスポンス」を全車標準装備。さらに一部グレードにはオプションで、スポーティな走りを楽しめる「ダイナミック」モードが用意されていた。

また、急勾配を下る際に自動で速度を抑制してくれるヒルディセントコントロールも装備。さらに、5つのカメラによって自車周囲の画像をディスプレイ上で確認することもできる。

レンジローバーイヴォークは、下記のように仕様変更が激しいので、中古車を選ぶ際には注意しよう。

まず、2013年11月にはミッションが6速ATから9速ATへ変更された。また4WDも進化し、通常は前輪のみで走行し、必要に応じて瞬時に後輪も駆動させる。これらによって、JC08モード燃費は9.0km/Lから10.6km/Lへ向上した。

2016年9月には、「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム」が標準装備された。これは滑りやすい路面でもドライバーがペダル操作をせずに、1.8~30km/hの間で車を一定速度で前進・後進してくれるというもの。

さらに、2017年11月にはエンジンが新しい2Lターボに切り替わった他、新たに2Lディーゼルターボも用意された。

原稿執筆時点で約250台の中古車が見つかり、そのうち約70台が支払総額300万円で狙える。

走行距離10万km以下が7割以上を占め、5万km以下で絞っても2割以上の約20台が見つかった。また、ほとんどが5ドアモデルなので、もし3ドアが欲しいなら、根気強く探すようにしよう。

この価格帯で最も多いのは約5割近くを占める5ドアの「プレステージ」、次いで約3割を占める5ドアの「ピュア」となる。走行距離10万km以下で絞ると、ピュアなら走行距離約10万kmで支払総額約210万円から、プレステージなら約220万円から探せる。


また、わずかながら9速AT化された2014年式以降の中古車も、この価格帯で狙うことができる。
 

▼検索条件

ランドローバー レンジローバーイヴォーク(初代)×総額300万円以内×全国

▼検索条件

ランドローバー レンジローバーイヴォーク(初代)×全国
文/ぴえいる、写真/BMW、プジョー、アウディ、フィアット、ルノー、フォルクスワーゲン、ジープ、レンジローバー

ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。