現行型アウディ Q5が欲しいなら、新車価格より250万円安く狙える「前期型」を要チェック!
2022/10/13
前期型がお得になっている
オールサイズラインナップを誇るアウディSUVの中でも、中核となる存在のQ5。
アウディらしい端正なデザインと上質なインテリア、そして自慢のフルタイム4WDシステムで初代に続き、2代目も世界市場で大ヒット作となっている。
現行型である2代目はデビューから5年たち、中古車市場での流通量も充実してきた。特に2017年10月~2021年2月に生産された前期型は価格帯もオトクになってきており、デビュー年に近い物件なら総額400万円から狙える状況だ。
この記事ではQ5のボディサイズやエンジン、装備内容を改めて確認しながら、お得な前期型について解説する。そのうえで、オススメの選び方をニーズ別に紹介してみたい。
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アウディ Q5(現行・前期型) × 全国【ボディサイズ・見た目】独特のディメンションが生む美しさと機敏さ
Q5のボディサイズは全長4680mm×全幅×1900mm×全高1665mm。アウディのSUVは、他ブランドの競合車に比べてワイド&ショート。つまり、全長が短めのわりに全幅が広い傾向があるが、Q5にもこの特徴が表れている。
全長は日産 エクストレイルなどの国産ミドルクラスSUVより少し長い程度、欧州SUVと比べるとBMW X3などワンクラス小さいサイズのSUVよりも短い。それに対して全幅はトヨタ ランドクルーザープラドよりも広い。セダンでいうとSクラスとほぼ一緒の数値だ。
全長を長くすることで居住性や荷室空間を確保するよりも全体のプロポーション、運動性能を重視するアウディの思想が垣間見える。結果として端正で美しいフォルムとなった。
エクステリアのデザインは、まるでハイクラスセダンかのような安定感がある。言い方を換えると保守的なデザインだ。とはいえ、1世代前のアウディほどミニマルな雰囲気ではなく、きらびやかなLEDヘッドライト、力強いフロントグリル、穏やかに波打つボディサイドのプレスラインなどによって適度な高級感も演出されているのが巧みさを感じるところだ。
車内空間にもディメンションの特徴がよく表れており、後席レッグルーム、荷室空間などはミドクルクラスSUVとして標準的だが、隣席との距離がたっぷり確保されていることによりファーストクラス的な余裕が感じられる。
なお、2021年3月以降生産されている後期型ではLEDヘッドライト内にデイタイムランニングライトが埋め込まれ、フロントバンパー両脇のダクト風デザインが従来の横長から縦長に変更されるなど、エクステリアに若干の変更が加えられた。
【エンジンタイプ・走行性能】ガソリンとディーゼル、いずれも4WD
アウディ Q5前期型に搭載されていたエンジンは下記の2種類。(「」はグレード名の一部)
・2.0L 直列4気筒ガソリンターボ:「2.0 TFSI クワトロ(2017年10月~2019年2月)」「45 TFSI クワトロ(2019年3月~)」
・2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ:「40 TDI クワトロ(2019年3月~)」
2代目デビュー時から設定されていたガソリンエンジンは最高出力185kW(252ps)を発揮する刺激的なもの。アウディにはQ5と基本設計を共有しながら、3.0L V6のパワフルなエンジンを搭載し、よりスポーティな乗り味としたSQ5というモデルもあるが、Q5のパワーユニットも十分に強力だ。
車重がこのクラスとしては比較的軽い1820~1830kgに抑えられているのも、力強く感じる大きな理由。初代Q5より大型化されたにもかかわらず、約60kgも軽量化された。スムーズに変速される2ペダル式マニュアルの7速Sトロニックもダイレクト感を感じさせてくれる。
ディーゼルは低回転から発生される400N・m(40.8kg・m)という大トルクと、燃費の良さが魅力のエンジン。ガソリンの同グレード比で新車価格が55万円安いエントリーモデルとして2019年3月に追加設定された。
なお、Q5は全車フルタイム4WD。縦置きエンジンで前輪駆動をベースとしながら必要に応じて後輪に駆動力を配分、燃費向上のためにリア駆動を完全にカットすることもできる「ウルトラテクノロジー」搭載の新世代クワトロ・システムが採用されている。
後期型では両エンジンともマイルド・ハイブリッド化され、燃費が若干向上しているが、パワースペックに大きな変化はない。
【機能・安全性能】ACCの標準装備をはじめ運転支援機能が充実
Q5前期型には、歩行者検知機能付き衝突軽減システムである「アウディプレセンスシティ」などの先進的な予防安全システムに加え、「アダプティブクルーズコントロール」も標準装備された。約5年前にデビューした高級モデルだけあって、先進安全性能や運転支援機能は充実している。
基本的なラインナップは非常にシンプルで、ガソリン、ディーゼルともベーシックグレードと、スポーツシート、スポーツサスペンションなどを装備する「スポーツ」の2種類のみ。それぞれに「エアサスペンション装着車」が設定された。
追加装備は「ラグジュアリーパッケージ」「Sラインパッケージ」などの各種パッケージで用意する、という仕立てだ。
【オススメの中古車】300万円で買えるガソリンの「スポーツ」
現行・前期型Q5の中古車流通量は180台前後と決して多くないが、走行距離の少ない良物件が多いことが特徴。ほとんどが走行距離5万km以下となっている。
その中でも、できるだけリーズナブルな価格でQ5前期型をゲットしたいなら、2017~2018年の「2.0 TFSI クワトロ スポーツ」がオススメ。
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アウディ Q5(現行・前期型) × 「2.0 TFSI クワトロ スポーツ」流通量こそ多くないが、総額400万円以内で走行距離少なめ、パッケージオプションが装備された物件が十分に狙える。当時の新車価格より250万円以上も安いお得さだ。
ちなみに、Q5前期型ガソリンのベーシックグレードは中古車市場にほとんど流通しておらず、大部分が「スポーツ」となる。
トルクフルなディーゼルが希望なら、2019年式がリーズナブルで物件数も多め。
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アウディ Q5(現行・前期型) × ディーゼルベーシックグレード「40 TDI クワトロ」なら総額400万円~、「40 TDI クワトロスポーツ」なら総額430万円~が予算となる。
ディーゼルでは走行距離3万km前後の物件が主流。初回車検を終えたばかりの物件も多く、その点を考えてもお得度はかなり高いと言えるだろう。
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アウディ Q5(現行・前期型) × 全国※記事内の情報は2022年9月30日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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