スズキ スイフト(5代目)をマンガで解説! 欧州でも人気の国産コンパクトカーはどんな車?【人気車ゼミ】
2024/07/13

自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのは新型スズキ スイフト。
講師紹介

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。



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スズキ スイフト(5代目) × 全国重要ワード(マンガ内※)解説
初代スイフトは海外でイグニスの名称で発売。2代目から本格的に世界展開され、これまでの累計世界販売台数は約900万台に達している。海外では4代目から全幅が1700mmを超えたが、日本仕様は5ナンバーサイズに収めるためフェンダーの形状を変えて1695mmに抑えられている。

ハイパワーエンジン、専用の足回りなどで走りの質を高めたモデル。初代から設定され、世界のモータースポーツシーンで活躍している。歴代のスイフトスポーツはスイフトのフルモデルチェンジ後しばらく経ってから登場しており、現在は先代モデルが継続販売されている。

貝殻で包み込むように、エンジンルームの上からボンネットをかぶせた形。ボンネットに折れ目がつく分、剛性が高まるというメリットがある。スズキでは今回初採用したスイフトの他、ジムニー、ハスラー、ワゴンRシリーズ、スペーシアカスタムで採用している。

インパネに黒系と白系の樹脂を使い分け、白系の樹脂はドアまで広がるように配置することで、視覚的な一体感を演出。インパネセンターの黒い部分は白とのコントラストにより浮遊感のあるデザインになった。白系部分には立体的な模様が描かれ、光の加減で表情が変化する。
インパネセンターに配置されるモニターやエアコンパネルは、ドライバー側に8度傾けることで操作性が高められた。また、モニターを先代より140mm高い位置に配置することで、運転中の視線移動を少なくしている。ハイブリッドMZはディスプレイオーディオが標準装備。

レバー式ではなく、スイッチでサイドブレーキをかけるシステム。ハイブリッドMZに標準装備される。停止中にブレーキペダルから足を離しても停止状態がキープされるほか、アダプティブクルーズコントロール使用時に、渋滞などで停止してもその状態を保持可能。
新型は新開発の1.2Lエンジンを搭載。先代に搭載されたものより早く燃料を燃焼させることで高効率化し、燃費性能を向上させた。併せてエンジン作動時のさまざまなロスも軽減した。また、トルクを低速から滑らかに上昇させることで、街中での軽快な走りを実現した。
CVTはATやMTのようにギアではなく、2つのプーリーの間にベルトを通し、プーリーの幅を変えることによって無段階に変速できるようにしたトランスミッション。新型スイフトではエンジンに合わせてCVTも新開発。静粛性、燃費性能、走行性能が高められた。
コーナリング時に車体が横揺れするのを抑えるフロントサスペンションのスタビライザーの仕様を変更。併せてサスペンションのストローク量が増加された。突き上げ感も減少されたことで、ハンドリング性能の良さはもちろん、乗り心地も向上している。

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