【試乗】新型 メルセデス・ベンツ A200d│クリーンディーゼル搭載車「A200d」がAクラスの本命だ!!
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2019/07/29
待望のディーゼルが登場
2018年10月から日本で販売されている現行型「メルセデス・ベンツ Aクラス」。
4代目となった新型「メルセデス・ベンツ Aクラス」は、上級クラスを凌駕するクオリティと最新鋭のインフォテイメントを装備するなど、メルセデス・ベンツのクオリティや雰囲気というのを体感するには十分な仕上がりとなっていることは、すでに下記の試乗記でもお伝えしたとおりである。
また下記にMercedes-Benz Japanのオフィシャル Web TV チャンネルの新型Aクラス プロダクトプレゼンテーションの動画を置いている。
現行型Aクラスの運転性能や先進機能、デザインなどを網羅した公式動画なので詳しく知りたい方はぜひご覧いただきたい。
そのAクラスのラインナップに、日本でもコンパクトモデル初となる
新世代の2.0リッター直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジン搭載車「A200d」を追加設定し、2
019年3月より受け付けを開始、ユーザーへの本格納車は6月より開始されている。
この記事では、新登場のディーゼル搭載車、「A200d」の試乗後の感想をお伝えしたい。
メルセデスコンパクトモデル初のディーゼル搭載車A200d
もう20年ほど前になるが、初代のAクラスにも本国では直噴のディーゼルエンジン搭載したモデルがあって試乗したことがある。
ガソリンに比べて、アイドリングと回転が上がったときはノイズが大きかったが中間加速が良く力強いパフォーマンスが印象的であった。
当時もメルセデスのディーゼルエンジンは実用領域を走らせれば、最高のパフォーマンスを演出した覚えをいまだに忘れていない。
そこから20年たった今、4代目AクラスA200dとして、メルセデスのAクラスにディーゼルモデルが日本に帰ってきた。
Aクラスに搭載されたディーゼルエンジンは、OM654qという2リッターターボのディーゼルユニットだ。
すでにC、Eクラスの220dなどに搭載しているエンジンをFF用に改良したユニットとなる。
始動させると、このエンジンは縦置きでも静かであったが、FF用のA200d用に横置きしていてもその静粛性は健在だ。
クオリティに妥協なし
数ヵ月ぶりにAクラスに乗り込むが、やはりクオリティは高く満足感がある。
ツインクラッチ仕様の8速DCTをDレンジに入れてゆっくりと動き出すと、低速ですこぶる安定したトルクで動かしやすい。
時速20キロから徐々に速度を上げて、エンジンと8速DCTの制御を試してみる。
ガソリンモデルに対して、ノイズが少なくトランスミッションとの関係は大らかでビジーになることがなく、非常に余裕があるスムーズな走りだ。
Cクラスなどの縦置きエンジンの9速ATに比べて、8速でも車重がCクラスより約300kgほども軽い、Aクラス
ならではのゆとりは想像してもらえるだろう。
ロードホールディングも上々、かつ前後のバランスが良く乗り心地もいい。
試乗車はオプションの「AMGライン」装着車両だったため、AMGのスポーツホイールを装着した方が楽しく走らせられると実感した。
フロントが非常に安定しているので、直進安定性も良好でガソリンモデルよりもずっと大人のハンドリングで、よりスポーティなサスペンションが欲しくなってしまうほどであった。
ディーゼル搭載車はAクラスの本命に恥じない
「A180」のさらに上の余裕のある走りを見せてくれる「A200d」は、コンパクトモデルAクラスの本命であると評価できた。
その「A200d」は「A180スタイル」より30万円以上高いが、ただ単に価格差だけで評価してはいけない。
欧州で2020年から施行予定のEURO6d規制や、ステージ2RDE(実路走行試験)規制に
すでに適合する環境性能を持ち合わせていることで、減税や補助金が出るということ。
A200dはエンジンにゆとりがあることにより、長距離でもキャビンへの音も静かになることで、
この1台でタイトな街中の買い物から高速に乗って300キロのドライブも兼ねることができること。
以上2点を加味して考えると、「A200d」はAクラスの本命かつベストバイグレードと言っても良いだろう。
【試乗車 諸元・スペック表】
●A200d AMGライン ディーゼルターボ
型式 | 3DA-177012 | 最小回転半径 | 5m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.44m×1.8m×1.42m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.73m |
ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.55m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1510kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.12m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
||
オプション色 |
コスモスブラック、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
||
掲載コメント |
- |
エンジン型式 | 654 | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 43リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1950cc | 燃費(WLTCモード) |
18.8km/L
└市街地:14.2km/L └郊外:18.2km/L └高速:22.4km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
型式 | 3DA-177012 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | 8AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
オプション色 | コスモスブラック、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5m |
全長×全幅× 全高 |
4.44m×1.8m×1.42m |
ホイール ベース |
2.73m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.55m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1510kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.12m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 654 |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1950cc |
最高出力 | 150ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | 軽油 |
燃料タンク容量 | 43リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 18.8km/L
└市街地:14.2km/L └郊外: 18.2km/L └高速: 22.4km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
【関連リンク】
- メルセデス・ベンツ A200d ディーゼルターボ(現行型)のカタログはこちら
- メルセデス・ベンツ A200d AMGライン ディーゼルターボ(現行型)のカタログはこちら
- メルセデス・ベンツ A200d ディーゼルターボ(現行型)の中古車はこちら
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