THE!対決

PART4プレミアムSUVとして優れているのは?

日産 ムラーノ
日産 ムラーノ フロントイメージ|THE!対決
↑オプション装備だが、前後2つのサンルーフを装備したスタイリッシュガラスルーフやキーと連動してルーフから柔らかな光で前後シートを照らしだす室内照明システムなど、プレミアムSUVにふさわしい装備を用意。また、リアシートを倒すのも電動で行うことができる
日産 ムラーノ スタイリッシュガラスルーフ|THE!対決 日産 ムラーノ キー連動室内照明|THE!対決 日産 ムラーノ リモコン可倒式リアシートスイッチ|THE!対決
マツダ CX-7
マツダ CX-7 イメージフロント|THE!対決
↑クルーズパッケージには、ミリ波レーダーによる追従走行機能を備えたオートクルーズ「マツダレーダークルーズコントロールシステム」を標準装備。その他、ブルーの光が特徴のLED室内間接照明が備わるなど、スポーティな雰囲気となる。また、リモコンレバーでリアシートを倒せるなど、ラゲージルームの使い勝手も良い
マツダ CX-7 レーダークルーズコントロール|THE!対決 マツダ CX-7 LED室内間接照明|THE!対決 マツダ CX-7 リアシート可倒レバー|THE!対決

プレミアムSUVの理想像を実現したムラーノ

今回の取材では、ムラーノの進化ぶりに非常にインパクトを受けた。先代もゆったり感の味わえるSUVという狙いは達成されていたが、2代目となる現行型は、快適性、上質感といった面で、想像以上に先代に対し磨きがかかっていたことを実感できたのが収穫だった。

きょうび、日本で手に入るクロスオーバーカーというと、優に40車種を超える。そのなかで上級クラスを狙うとしたら、ニーズとしてあるのはやはり“極上の快適性”なのではないだろうか。

普段の移動の足に使う、人や家族を乗せて長距離を走るなどなど、用途、目的はユーザー個々にあるだろうが、上級クラスを狙うからには、上等な車であってほしいと期待するはず。

同乗者もドライバーである自分も、快適で安心感があって、ドライブする時間を心地良よく過ごせる。そんなこのクラスのSUVの理想像をムラーノが現実として叶えている。

スポーツ性を打ち出し、キャラが鮮明なCX-7

対してCX−7は、ムラーノと比べると、若干のクラス感の誤差がある。が、それ以上にCX-7はスポーツ方向のキャラクターの打ち出し方が鮮明であることは、今回の試乗でも再確認できた。それ自体、方針が明確で決して悪くはない。ステアリングを握るオーナー自身にとっては、サクッと走らせられ、ファンな車と言うこともできる。

けれどここまでのリポートの文脈から読み取っていただけたように、たとえサクッと走る(乗せてもらう)のがものの数百mだったとしても、SUVだったら“心地よい系”を期待するのではないだろうか?

スポーツするならウェアもシューズもしかるべきものに着替えるように、スポーツが志向のSUVというと、やや限定的になってしまう。

別に八方美人ということではなく、快適という目的にとことんこだわりをもっていること。言い訳なしに、乗って癒されること。そんな姿をムラーノが、サラリと実現していることが嬉しい発見だった。先代がやや安普請感があっただけに、成長ぶりが嬉しい誤算だった…とも言えた。
今回のまとめ
適用方法が違うかもしれないが、ムラーノの実力アップぶりに「ガッテン!」とコブシを打った次第、である。この記事の冒頭に書いたとおり、2代目ムラーノの進化ぶりには驚かされるばかりであった。
今回のテスト車両
日産 ムラーノ フロント|THE!対決
日産 ムラーノ リア|THE!対決
日産 ムラーノ インパネ|THE!対決          
日産 ムラーノ
テスト車両 250XV FOUR
357.0万円
駆動方式 4WD
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4825×1895×1730
ホイールベース(mm) 2825
車両重量(kg) 1790
最小回転半径(m) 5.7
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 2488
最高出力
[kW(ps)/rpm]
125(170)/5600
最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
245(25.0)/3900
使用燃料 無鉛レギュラー
燃料タンク容量 82L
10・15モード燃費
(km/L)
11.0
実用燃費 (km/L)
e燃費提供
現在調査中
タイヤサイズ 235/65R18
※実用燃費のデータはe燃費の提供です
マツダ CX-7 フロント|THE!対決
マツダ CX-7 リア|THE!対決
マツダ CX-7 インパネ|THE!対決
マツダ CX-7
テスト車両 クルージング
パッケージ
340.0万円
駆動方式 2WD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4680×1870×1645
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1640
最小回転半径(m) 5.7
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC+ターボ
総排気量(cc) 2260
最高出力
[kW(ps)/rpm]
175(238)/5000
最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
350(35.7)/2500
使用燃料 無鉛プレミアム
燃料タンク容量 69L
10・15モード燃費
(km/L)
9.1
実用燃費 (km/L)
e燃費提供
現在調査中
タイヤサイズ 235/60R18
※実用燃費のデータはe燃費の提供です
Report/島崎七生人 Photo/奥隅圭之