スポーティ&プレミアム装備を充実させた特別仕様車

かつてスズキカプチーノやホンダビート、マツダAZ-1など、軽自動車のオープンカーが隆盛だった時期もありましたが、現在市販されているものはダイハツコペンのみ。しかしキュートなデザインと維持費の安さが人気を呼び、2002年の登場から10年近くという長きにわたってファンに愛されている存在です。

モデルライフが長いコペンには、数多くの特別仕様車が設定されています。今回は2006年6月に発売されたコペンの特別仕様車である「アルティメットエディション」をご紹介します。ベースとなっているのは電動で開閉するハードトップ使用の「アクティブトップ」。これにさまざまな豪華装備が装着されています。
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エンジンなどは通常仕様と同じですが、トランスミッションは5MTのみの設定です。新車時の車両本体価格は、軽自動車としてはかなり高額な189万円。しかし英語で「究極の」という意味である「アルティメット」と名づけられたとおりの豪華装備が装着されており、費用対効果は実に高い設定となっています。

まずシートには表皮にアルカンターラがあしらわれたRECAROのシートを採用。オープンカーらしく、しっかりシートヒーターを完備しています。ドアトリムにはシートカラーに合わせた、オレンジ色の専用ドアトリムを装備。ステアリングにはMOMO製のステアリングホイールが装着されています。

足回りにはビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用。同時にテールエンブレムにもビルシュタインのマークが入れられています。15インチにアップされたホイールはBBS製。まさに「究極」といっていい、スポーツカーの超定番カスタム仕様パーツばかりが装着されているといえるでしょう。
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2月1日時点でカーセンサーnetに掲載されているコペン アルティメットエディションの台数は25台。価格は99.8万~165万円。コペンのなかでも特別な人気モデルということもあって、価格は高値安定中。基本的に価格と走行距離が比例している、オーソドックスな相場状況といえそうです。

後付けすればかなり高額な装備をあらかじめセッティングしたアルティメットエディションは、間違いなくお買い得な一台。走行距離が1万km未満の低走行車もありますから、新車狙いの方も比較してみてはいかがでしょうか。なお「アルティメット」の名を含む特別仕様車は、この後も詳細を変えていくつか発売されていますので、お間違いないようご注意を。


Text/渡瀬基樹