▲次期SCは、全幅1900mmを超えるワイドボディで堂々とした存在感を放つラグジュアリー2ドアクーペとなる。スピンドルグリルや樹脂パノラマルーフ、アルミ外板パネルなど見どころが多い ▲次期SCは、全幅1900mmを超えるワイドボディで堂々とした存在感を放つラグジュアリー2ドアクーペとなる。スピンドルグリルや樹脂パノラマルーフ、アルミ外板パネルなど見どころが多い

贅を尽くした最上級クーペ、レクサスSCが2016年に登場か?

トヨタが86の上位モデルとして、BMWとともにスープラ後継車を開発していることは以前にも紹介した。それとは別に贅を尽くしたラグジュアリー2ドアクーペも開発している。今回は、その正体に迫る。

ずばり、そのモデルとは次期レクサスSC(便宜上そう呼称)だ。ご存知の通り、2014年10月23日に久々の2ドアクーペ、RCを投入する予定のレクサスではあるが、プレミアムブランドを標榜するレクサスにとって、まだまだ商品ラインナップが十分でないことは一目瞭然だ。何より、優雅で豪快なラグジュアリー2ドアクーペが欠けていることは大きな弱点といえよう。BMW 6シリーズ、メルセデス・ベンツ Sクラスクーペに対し、ISベースのRCでは同等とは言い難い。

▲レクサス商品群に新たに加わるRC。写真のモデルはハイパフォーマンスモデルのRC-Fで5L V8エンジンを搭載する。話題を呼ぶことは必至だが、ライバルメーカーに比べて2ドアのラインナップが弱いことは否めない ▲レクサス商品群に新たに加わるRC。写真のモデルはハイパフォーマンスモデルのRC-Fで5L V8エンジンを搭載。話題を呼ぶことは必至だが、ライバルメーカーに比べて2ドアのラインナップが弱いことは否めない

もちろん、トヨタ自身もレクサスのラインナップが弱いことは痛感している。そこで考えられるのが次期SCだ。現在、2016年11月の量産開始を目標に開発が進められている模様。プラットフォームには、開発中の次世代シャシーが用いられる。

次期SCの全長は4700mm前後で前述したライバル車より短く仕上がる模様。ただし、全幅は1900mmを超えて堂々とした存在感と迫力が演出される。

パワートレインには、前述のRC-Fから実用化される5L V8ユニットを改良したものが与えられる。このエンジンは、高いパフォーマンスと優れた燃費性能を両立。さらに驚きなのは、アイシンAW製の10速ATが初採用されることだ。また、3.5Lのハイブリッド仕様もラインナップされ、ほかのレクサス車と並んで高い環境性能が前面に打ち出される。

足元には20インチアルミが採用され、オプションで21インチも設定される見通しだ。専用サスペンションや強化ブレーキ、可動式リアスポイラー、専用バンパーなどを備えるFスポーツも設定される予定。こちらには後輪にも舵角を与えるLDH(レクサスダイナミックハンドリング)が織り込まれ、スムーズで安定した車線変更ができるだろう。

グローバルでの月販目標は700台で、このうち約70%にあたる500台を北米が占める。国内は月間30台の販売台数というからプレミアム化は必至だろう。北米マーケットに重点が置かれるため、発売を示唆するコンセプトモデルは、現地のモーターショーで初公開されそうだ。2016年1月のデトロイトショーが有力か。

※2014年8月5日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2016年11月
■全長×全幅×全高:4700×1920×1350(mm)
■搭載エンジン:5L V8、3.5L V6+モーター

text&photo/マガジンX編集部