実はレースで勝つために生まれたコンペティションモデルだった!? 三菱 コルト 1.5C
2018/06/28
勝つために生まれたのはランエボだけじゃなかった!?
ミラージュはNAながら175馬力(最終型)を絞り出す、可変バルブタイミング・リフト機構を備えて高回転まで回るMIVECエンジンが、コルトラリーアートVersion-Rは1.5Lながらターボで武装してリッター100馬力を超えるスペックを誇ったことが印象に残っていることでしょう。
しかし、この2モデル以外にも爆発的なパワーこそないものの、競技を戦うためにひっそりと生まれ、ひっそりと消えていった車両があったことをご存じでしょうか?
三菱 コルト1.5C(初代)
それが、2006年11月にコルトシリーズにひっそりと追加された「1.5C」というグレードです。
名前のとおり、上級グレードに用意されていた1.5Lエンジンを搭載し、それに組み合わされるミッションは、標準のコルトシリーズでは初となる5速MTのみ。
このミッションはギア比こそ異なるものの、ラリーアートVersion-Rに採用されたものと同じドイツ・ゲトラグ社のものがおごられていました。
この1.5Cは決してコルトの豪華仕様というわけではなく、価格は下から3番目に安い128.1万円であり(ラリーアートVersion-Rは197.4万円)、装備も一番ベーシックな1.3Fに近い簡素なもの。
そしてなにより当時のカタログにも紹介するページはなく、後半のモデルラインナップ一覧の中に小さく掲載されているだけと、明らかに積極的に売るつもりがあるようには見えませんでした。
では、なぜこのグレードが追加されたのかというと、恐らくそれは2008年に新設された国内ラリーのJN-1.5に対応するため。
「気筒容積が1400ccを超え1500cc以下の二輪駆動車両」となる同クラスには、コルト1.5Cが多数エントリーし、2008年、2009年と2年連続でクラスチャンピオンを獲得しているのです。
そして2010年にはJN-1.5クラスがJN-2クラスに編入されることになると、コルト1.5Cもカタログから消えていきました(2010年6月の改良にて)。
ということで、まさにラリーで勝つために生まれ、実際に勝利をもぎ取って消えていったコルト1.5Cの「C」は、まさに「Competition」のCと言えるのではないでしょうか?
そんなわけで、実際に販売されたコルト1.5Cの多くが競技車両として使われたようで、一般ユーザーが購入したのはよほどのマニアか、マニュアルしか乗れないという年配の方くらいかと思われます。
そのため、カーセンサーでも執筆時点で見つけたのは1台のみ。限定車でもなければクラシックカーでもない2000年代の車両としてはかなりの希少っぷり。本気で探すなら新着メール登録はマストと言えるでしょう!
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