音こそドライブの要! クルマ選びはオーディオにこだわるべし|Carsensor IN MY LIFE

良いオーディオを備えたクルマのお得な探し方とは?

クルマを選ぶとき、車内スペースの広さや走行性能はもちろん大事。だけど、ドライブを楽しくしてくれる要素は他にもある。そのひとつが、オーディオ。音楽は車内のムード作りに欠かせないファクターだ。最近はメーカーの純正品でも高級オーディオ・ブランドをラインナップして充実してきたが、見るべきところはソコだけじゃない。

車内で音楽を楽しむために必要な条件は何か? その審査すべき項目をプレゼンしよう! カーオーディオにこだわる、そこのアナタ。Check it out!

カーオーディオ

上級グレードでも良い音とは限らない

メーカーオプションの良質なサウンドシステムはやっぱり高価。しかし、中古車ならオプション非装着車と変わらないお手頃価格で手に入ることも! だから良いオーディオが付いたクルマが欲しいなら、中古車を選ぶ方がお得だ。

ただ、中古車を探す際はオプションを忘れずにチェックしよう。高級車あるいは上級グレードだからといって、オーディオもハイグレードだとは限らない。そのクルマにどんなシステムが付いているか? が大事だ。

カーオーディオ

遮音性の高いクルマは音楽を楽しむにもベター

「人間の耳には機械より優秀なノイズキャンセラーが備わっている」という説もあるが、車外の環境音やエンジン&タイヤノイズは小さい方が良いのは間違いない。

つまり、遮音性の高さがポイントだ。当然、ボディがガッチリしているクルマの方が外部の音を通さない。さらにエンジンも低回転で静かに走れるので、パワフルな方が良い。また、ハイブリッドやEVはエンジン音が静かなので、燃費でだけでなく音響にもアドバンテージがある。

カーオーディオ

ドアの作りまでこだわりたい!

低~中音域を担うスピーカーが付いているのは主にドア。小難しい話は割愛するが、ドア内部がエンクロージャー(スピーカーボックス)の役割をするから、良い音が出せる。

スピーカーの性能を引き出すうえではドアの頑丈さが重要な条件であり、がっしりした土台に付いていないと本来の性能を発揮できない。特に音にこだわっているクルマでは、開発段階から取り付け位置やドア内部の作りを吟味して設計されているのだ。

カーオーディオ

上質なインテリアはムード作り以外にも有利

「内装がチープさだと、ミュージックを楽しむ雰囲気じゃないよね~」って理由もあるけど、ここではちょっと別の意味。音がビビッたり反響したりしやすい硬いプラスチックの内装は、音響的にあんまり有利とは言えない。

ダッシュボードまでレザーが貼ってあるのは超高級車のみだけど、内装の内側に防振材がちゃんと入っているか否かでも、音響空間の良し悪しは全然変わってくる。要は、内装の質にこだわれば一石二鳥ってワケ!

走る気持ち良さと音の良さはリンクする

オーディオを目当てにクルマを探すのは、実は合理的。音響性能の良いクルマの多くは車体剛性や遮音性も高い。クルマの基本性能に関わるからだ。下にオーディオの評価が高いクルマを挙げたので、まずはこちらをチェック! ちなみに、カーセンサーで調べるときは、詳細条件の「フリーワード」に狙っているオーディオのブランド名を記載すると、より見つけやすくなる。

スバル レガシィ B4

スバル レガシィ B4

ちょっと前のオプション装着車を狙え

昔から純正オーディオのチューニングに執念を燃やしてきたレガシィ。ボディの設計段階からスピーカーの最適な位置や剛性を考慮して開発されているのだから、評価の高さも納得だ。2014年に登場した6代目ではオプションの最上位サウンドシステムがマッキントッシュからハーマンカードンへと変更され、さらにパワフルかつ繊細な音響空間となった。ただしハーマンカードンの設定は2017年9月まで。そのあたりの年式が狙い目だ!

6代目:2014年10月~
車両価格帯:118万~318万円
ボリュームゾーン:200万~250万円

トヨタ ランドクルーザー シグナス

トヨタ ランドクルーザー シグナス

絶版車の中にも良音質のモデルが!

かつて海外ではレクサスで売っていたモデルを、国内ではトヨタとしてラインナップしていた時期があった。その代表がシグナス。海外ではレクサス LXとして販売されており、一昔前のクルマでも実力は十分以上だ。注目したいのは、マークレビンソンのサウンドシステムが設定された2002年以降のモデル。当時は53.6万円もするオプションだったが、人気があって装着率は高い。今ではレクサスでしか聴けなくなったマークレビンソンの音を、気軽に楽しめる希少車だ。

初代:1998年12月~2007年6月
車両価格帯:144万~348万円
ボリュームゾーン:230万~290万円

トヨタ ハリアー

トヨタ ハリアー

通常仕様とは一線を画す上質サウンド

JBLのサウンドシステムを純正採用しているのは、トヨタ車の一部とフェラーリのみ。ありがたや。11スピーカーと8chアンプで構成されるサウンドは、純正品としては大満足なクオリティだ。グレード別でいうと「PROGRESS」で標準装備、「PREMIUM」ではオプション、「ELEGANCE」でも2017年6月まではオプションに設定されている。ガソリン車でももちろん良いが、エンジン音の静かなハイブリッドなら、さらにJBLサウンドの恩恵が感じられるだろう。

3代目:2013年12月~
車両価格帯:209万~588万円
ボリュームゾーン:250万~300万円

ジープ グランドチェロキー

ジープ グランドチェロキー

最近のアメ車は音も決して侮れない

「アメリカン車の純正オーディオには、あんまり良いイメージがないな……」という方。グランチェロキーのサウンドをお試しあれ。すんばらしい! と感動すること間違いなしだ。「ラレード」と「リミテッド」のアルパイン製サウンドシステムも悪くないが、上級グレードである「サミット」と「SRT8」のハーマンカードンは、高価なオプションオーディオを装着した高級欧州車と比べても遜色ないクオリティ。いずれもオプションではなく、標準装備なのがうれしい!

4代目:2011年3月~
車両価格帯:165万~718万円
ボリュームゾーン:300万~400万円

メルセデス・ベンツ Eクラス

メルセデス・ベンツ Eクラス

コンサートホールのような音響空間

このクラスの高級欧州車になると、純正オーディオの音質も良くて当たり前。標準装備の5スピーカー仕様でも満足できるが、メーカーオプションのブルメスター・サラウンドサウンドシステムはまさに最高品質だ。ホーム用の超高級オーディオブランドであるブルメスターをクルマで採用しているのは、メルセデスやポルシェなど一部の欧州車のみ。専用スピーカーグリルのデザインもGOOD。これは、エクスクルーシブなどパッケージ車の専用装備となる。

5代目:2016年7月~
車両価格帯:398万~815万円
ボリュームゾーン:500万~600万円

シトロエン DS5ー

シトロエン DS5

ミドルエイジには堪らないチョイス

シトロエン「DSライン」のフラッグシップ、DS5。ラグジュアリーな車内は、音楽を楽しむのにもピッタリだ。そんなDS5に標準装備されているのは、日本のオーディオメーカーDENONのサウンドシステム。DENONといえば“オヤジ世代”憧れのオーディオブランド。アフターマーケットのカーオーディオ部門からは撤退して久しいが、純正品として残っている。シトロエンのほか、プジョーにも採用されているが、そのクオリティにユーザーからの評価も高い。

初代:2012年8月~
車両価格帯:118万~469万円
ボリュームゾーン:160万~250万円

▼検索条件

スバル レガシィB4(6代目)&トヨタ ランドクルーザー シグナス(初代)&トヨタ ハリアー(3代目)&ジープ グランドチェロキー(4代目)&メルセデス・ベンツ Eクラス(5代目)&シトロエン DS5(初代)×修復歴なし
文/田端邦彦 イラスト/株式会社コットンズ+田中竜輔 写真/スバル、トヨタ、ジープ、メルセデス・ベンツ、シトロエン