ダイハツ タフト ▲1970年代に存在した車名を復活させたタフト。2代目モデルはスズキ ハスラーのライバルとなる軽クロスオーバーSUVとなった

スズキ ハスラーの独り勝ちに待ったをかけたモデル

2020年6月に発売がスタートした、軽のクロスオーバーSUVとなるダイハツ タフト。乗用車感覚の軽クロスオーバーSUVとして先行していた、スズキ ハスラーの対抗馬として注目が集まっています。

タフトの特徴は、全グレードに標準装備となっている「スカイフィールトップ」。

フロントシート頭上のルーフ部分を大型のガラスルーフとしたことで、オープンカーに匹敵する開放感を実現。開放感満点のドライブを楽しむことができるのです。
 

ダイハツ タフト ▲圧倒的な開放感を実現してくれる「スカイフィールトップ」は全グレードに標準装備とすることでコストを抑えた

また、ダイハツの軽自動車としては初採用となる電動パーキングブレーキを搭載したことで、信号待ちなどでブレーキを踏み続けなくても停止状態を保持してくれます。

さらに、上級グレードには停止保持機能付きの全車速対応アダプティブクルーズコントロールも設定され(Gターボに標準、Gにメーカーオプション)、高速道路での長距離移動が一気に楽になりました。

先進安全装備の「スマートアシスト」も全グレードに標準装備。車両と歩行者両方に対応し、夜間でも作動する衝突被害軽減ブレーキや前後方向への誤発進抑制機能、車線逸脱抑制制御、ふらつき警報など、かなりの充実装備となっています。
 

ダイハツ タフト ▲一度使うと病みつきになると評判の電動パーキングブレーキをダイハツの軽として初採用

そして、クロスオーバーSUVとしての性能は、前輪駆動の軽乗用車最大となる165/65R15という大径タイヤの装着と最低地上高を190mmとして走破性を確保。走りの面に力が入れられています。
 

ダイハツ タフト ▲滑りやすい路面でも安定した駆動力を発生させてくれるグリップサポートを全車に標準装備

そんなタフトも中古車デビューから1年半ほどが経過し、市場にはなんと2000台以上の中古車が流通するように。

中古車の平均価格も140万円台と、新車の最上級グレードと比較すると30万円も安くなってきているのです。
 

ダイハツ タフト

まだ登場から1年半ということもあって、掲載されている物件の多くはディーラーの展示車や試乗車アップの車両が中心。新車購入を検討しているのであれば、これらの中古車もぜひ合わせてチェックしてもらいたいところです。

特に、現在では半導体不足や新型コロナウイルスの影響で新車の納期が延びており、タフトでも納車までに2ヵ月前後かかってしまうといわれています。中古車であれば、待たずに乗れるというのも魅力のひとつですよね。

では、現在流通しているタフトのグレードで、中古車で狙うべきオススメをご紹介していきます。
 

▼検索条件

ダイハツ タフト(現行型)×全国

オプション装備を付ける手間と費用が抑えられる!
Gターボ

タフトの最上級グレードとなっている「Gターボ」は、その名の表すとおり、ターボエンジンを搭載しています。

ヘッドライトにはオートレベリング機能付きのLEDライトが採用され、対向車や先行車に配慮しながら高い視認性を確保する「アダプティブドライビングビーム」も標準装備となります。

また、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストも標準装備。オプションとなっているのは「スマホ連携ディスプレイオーディオ」、「パノラマモニター」と駐車支援システムの「スマートパノラマパーキングアシスト」程度という充実装備が魅力。
 

ダイハツ タフト ▲余裕のターボエンジンと充実の標準装備で名実ともにトップグレードとなる「Gターボ」

登録済未使用車では、ナビ(ディスプレイオーディオ)付きで4WDで総額180万円から、2WDで総額160万円が中心となっており、ナビ代分+α程度安く買うことができます。

新車でオプション装備を付けることを検討しているという人は、未使用車の「Gターボ」を一度見てみるのもひとつの手でしょう。
 

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ダイハツ タフト(現行型)×Gターボ ×全国

人と差をつけたカスタムをお得に手に入れる!
クロム ベンチャー(Gターボ&G)

GターボとGをベースとした特別仕様車「クロム ベンチャー」は、2021年5月に追加されたもの。名前のとおり、キラリと光るクロム系の加飾を施しています。
 

ダイハツ タフト ▲メッキパーツなどを標準装備とした特別仕様車「クロム ベンチャー」

内装のアクセントパーツもダークシルバー塗装とし、フロントシートのステッチにシルバーを採用しながらも、ベース車の6.6万円高に抑えたお買い得な仕様となっています。

中古車ではベース車とほとんど大差ない価格となっているため、メッキ系のカスタムがお好みであれば、狙ってみる価値はありそうです。

ただ、昨年5月に追加されたモデルということもあってか、登録済未使用車ではノンターボのGでも総額140万円台から。少し値は張りますが、新車時の納車待ちをしなくていい点や、新しく手を加える手間を省けることなどを考えると、一考の価値はあると言えるでしょう。
 

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ダイハツ タフト(現行型)×クロム ベンチャー ×全国

このように、グレードごとに違いのあるタフトではありますが、もしタフトをファーストカーとして活用したいと思っているのであれば、筆者的には、余裕の動力性能と長距離移動もラクラクなアダプティブクルーズコントロールが備わる「Gターボ」がオススメです。

少々お高くなってしまいますが、その分長くタフな状態を楽しむことができるでしょう。また、最終的に手放す際にも、Gターボの方が、下取り額が高くなるということも推測されます。そのため、コスパの良いグレードと言えそうです。
 

▼検索条件

ダイハツ タフト(現行型)×全国

※記事内の情報は2022年3月1日時点のものです。
 

文/小鮒康一、写真/ダイハツ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。