フォルクスワーゲン ゴルフトゥーランはゴルフ譲りの美点が盛りだくさんだ
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
2016/03/25
なんてったって“ゴルフ”
実に12年ぶりのフルモデルチェンジ。2004年にデビューし、2度のマイナーチェンジを経てトゥーランがようやく2代目になった。最大のポイントは、現行型ゴルフと同様にプラットフォームが最新世代のMQBになったことだ。これのメリットは生産効率の向上はもちろんだが、鋼板など使用部材の最適化による軽量化や最新装備を用途に合わせて搭載できることにある。
新型は従来型では少し物足りないと言われた室内空間拡大のために全長130mm、全幅は35mm大きくなり、ホイールベースも110mm延びた。シートはアレンジもしやすく使い勝手は良好だが、3列目はあくまでエマージェンシー用。これ以上を求めるならシャランを、ということになる。
利点はまだまだあって、車両重量は20kg軽量化。自動ブレーキをはじめとする最新の運転支援システムも、全車に標準装備する。
パワートレインは1.4Lターボに7速DSGの組み合わせだ。出力はゴルフを10ps強化した、パサートと同様の150ps。もちろんパワフルというほどではないが、手慣れたDSGとも相まってスルスルと走る。その抵抗の少なさからも想像されるとおり、燃費もJC08モード値で18.5㎞/Lにまで伸びている。
そして走りだしてすぐにその静粛性の高さに気づく。1つ目の大きな段差を越えたときに、リアサスのマルチリンク化の恩恵を感じることになる。それもこれも、要は最新世代のゴルフ譲りの美点だ。
日本メーカーが群雄割拠するこのコンパクトミニバンカテゴリーだが「走る、曲がる、止まる、そして安全である」という点において、いまだこのトゥーランに比肩する日本車はないと言えるだろう。なんてったって、中身はあの“ゴルフ”なのだから。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:TSI Highline ■乗車定員:7名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1394cc
■最高出力:150/5000-6000[ps/rpm]
■最大トルク:250/1500-3500[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4535×1830×1660(mm) ■ホイールベース:2785mm
■車両価格:376.9万円
あわせて読みたい
- 足らないからこそ楽しめる。家族色に染められた2代目カングー
- トヨタ ヴェルファイア(3代目)をマンガで解説! ラージサイズミニバンの王者はどんな車?【人気車ゼミ】
- フォルクスワーゲン ポロ新車価格値上げの裏で、中古車は1年で約20万円ダウン! 定番輸入コンパクトカー、今オススメの買い方・選び方は?
- フォルクスワーゲン T-Roc新車価格値上げの裏で、中古車は1年で26万円ダウン! 人気輸入コンパクトSUV、今オススメの買い方・選び方は?
- 輸入中古車評論家も唸った! 「こんな車がまだ残っていたのか!?」5選【オートモビルカウンシル2024レポート】
- ホンダ N-BOXの新車価格約170万円に絶望した人に贈る「100万円で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
- ホンダのSUV一覧8選|新型やクロスロードなど、中古車価格&サイズの違いを解説【2024年】
- BMW X1(3代目)をマンガで解説! スポーティなプレミアムコンパクトSUVはどんな車?【人気車ゼミ】
- 【PR】コスパ最強ミニバンの筆頭格、先代セレナ e-POWER。現役パパが1週間乗ってわかった超便利ポイント
- 名車と付き合う ~買う、維持するためのQ&A~【カーセンサーEDGE 2024年5月号】