nerongaさん(愛知県)
投稿日: 2017年9月12日
5点
子供の頃からアニメの『マッハ号』に憧れ、いつかはオープンカーを所有したいとずっと思っていました。その後夢が叶い、新車で購入してから現在までずっと所有しています。
さすがに機会は減ってきていますが、今でも同じ車種を見ることもあります。つい先日も同色の同型車とすれ違う機会がありましたが、思わず手を上げて挨拶したところ、相手のドライバーもにこやかに手を上げてくれました。同じ車を長く愛する気持ちが伝わったようで、とても気持ちのよい経験でした。こんな経験ができるのは、この車だからでしょうか。
購入当時はこの一台しか所有できなかったため、マニュアルではなくオートマチックですが、それでも走りには影響ありません。逆にオートマチックのほうが操縦性は高いと思いますし、なにより運転者(私)の技量から、オートマチックで十分だと思います。
スポーティーなオープンカーですから、居住性には目をつぶるべきでしょうか。一番の難点は狭いこと。発売時のウリは『茶室に入るごとく』侘びさびを味わうことがキャッチフレーズでしたが、最近は私自身恰幅がよくなってきたこともあり、乗り込むのに少し難儀します(笑)172センチの私より大きな先輩は、乗ることを嫌がるくらいですから。トランクルームも十分とはいえませんが、長期間のドライブを考えると、もう少し余裕があったほうがよかったと思います。
古いとはいえ現代の車ですから、もちろんエアコンは装備してありますが、特に冷房の利きが弱いので、日差しの強い真夏の走行には向かないかも。同様に冬場も逆の意味で苦しいです。ちなみに発売当事の純正部品として、スキー板を後部に斜め挿しして運ぶキャリーがありましたが、こちらは今まで装着した車に遭遇したことはありません。逆に春や秋にはオープンにして走る爽快感は最高に気持ちのよい、オープンカーならではの感覚です。この季節のためだけにオープンカーを維持している、そんな気がします。
さすがに購入してから20年近く経過しますので、いろいろなところが故障してきます。今までエアコンやマフラー等、消耗品は何回か修理・交換いたしました。先日も左右ドアのウィンドウ部分のモーターが経年劣化で同時に故障し、やっと直したと思ったら今度は幌から雨漏り。こいつもそろそろビンテージカーの仲間入りでしょうか。それでもこの車種はまだ部品供給が健全なので修理可能であることがなによりもありがたいことです。幌については最近材質が変わり、新型に変更して再供給し始めたとか。この車を愛するオーナーとして、値段は高くても部品が安定供給されるのは一番大切なことだと思います。次は革シートのほつれですが、交換にいくらかかるやら。この点だけはつらいところですね。
もちろん他の車よりもずっと愛着はあります。維持に費用がかさむのは致し方ないところですが、新車で購入して減価償却は終わっているので、そのあたりは目をつぶりましょう。正直最新型の、再びコンパクトに原点回帰した新型ロードスターが発売されたときには心揺るぎましたが、オーナーとなってからずっと乗り続け、一度追突されましたが、それでも修理を乗り越えて現在も軽快に走るこの車を、これからもできる限り乗り続けていきたいと思います。リタイヤした後には、この車で全国を回るのが、今の私の夢でもあります。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。