高級ミニバンのトヨタ ヴェルファイアに大量の機材を積み込み、今日も大物を狙うアングラー
2022/05/30

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
釣りにハマったことで改めて知った愛車の素晴らしさ
ヴェルファイアといえば高級ミニバンの代名詞みたいなもの。ところが、釣り系YouTubeチャンネルを運営している「釣りがっぱ」さんはエグゼクティブパワーシート付きのヴェルファイアをバンのごとく、惜しげもなくレジャーに活用している。
釣りがっぱさんが過去に所有した車は日産 ラルゴやトヨタ エスティマ、ノアと、すべてミニバンだという。中でもこのヴェルファイアだけは新車で購入したため、とくに思い入れが強いそうだ。すでに10年の歳月をともにし、積算走行距離は12万km超えた。
「いまは海釣りをメインにやっていますが、現場でどんなスタイルにも対応できるよう、所有している道具のほとんど全部を荷室に積み込んで出かけています」
イレクターパイプで棚を作って収納力を高めたラゲージには複数のタックル(ロッドやリールなどの釣り具)や、それを収納するためのケース、クーラーボックス、SUP(スタンドアップパドルボード)、その場で魚をさばくのに必要な調理器具などがギチギチに収まっている。
この圧倒的な広さのラゲージスペースがヴェルファイアの大きな魅力のひとつ。ハイブリッド仕様で燃費に優れている点もアングラー的にはポイントが高いと釣りがっぱさん。
「自分の道具を持っていない初心者を誘えるよう、釣り道具を買うときにあらかじめペアで揃えてしまうことが多いんです。ロッドやリールだけではなく、SUPみたいな大物も2台買って積んでいます。釣り関係の物には、相当投資していますね(笑)」

釣りがっぱさんが釣りにのめり込むようになったのは、コロナ禍が騒がれ始めた約2年前のこと。
もともと子供の頃から野池でバス釣りをするなど、釣りには親しんではいたが、大人になって経済的に余裕ができたことで、より多用なスタイルの釣りをやってみたくなったという。
潮の流れや風といった刻々と変化する自然状況を読み切り、見事ターゲットを釣り上げたときの嬉しさがたまらないそうだ。
休日のほとんどは釣りに出かけ、最近になって小型船舶免許も取得した。釣り仲間である「きゅうり」さんとの釣行を動画にして定期的にアップするなど、いまではライフスタイルの一部となっている。
YouTubeはフォロワー数を増やすために戦略的に運営するというより、釣りをエンジョイしている姿を発信するというスタンスで続けているという。

そして相棒のきゅうりさんは「釣れないきゅうり」という自分のチャンネルも別に運営している。その名のとおり、きゅうりさんはまだ釣りのキャリアが浅く、“ボウズ”で終わることも多いが、ここぞというときに大物をゲットすると釣りがっぱさんは苦笑する。
先日、SUPフィッシングの大会に2人で出場した際には、大きなイナダを釣り上げ初出場にして3位入賞を果たしたとか(釣りがっぱさんは4位)。
「基本的に2人で釣りをするときは常に撮影しているのですが、たまたまカメラを止めたタイミングで釣れてしまうことも多いですね。彼女のチャンネルはコンセプト的に魚が釣れなくても成立するんですけど、僕のチャンネルだと釣れたところが撮れていないと再生数がまったく伸びないんですよ。見てもらえないと意味がないので、泣く泣くボツにすることになった映像も山ほどあります(笑)」

もともとは家族で快適に移動できる車ということで選んだヴェルファイアだったが、新車購入から10年を経て、いまでは趣味の相棒として新たな「車生」を歩んでいる。
とはいえ、いまもボディは周囲の景色がくっきり写り込む美しい状態を保ったまま。とても走行距離10万kmオーバーの個体には見えない。幸福な車である。


釣りがっぱさんのマイカーレビュー
トヨタ ヴェルファイア(初代)
●購入価格:約720万円(新車)
●年間走行距離/約12,000km
●マイカーの好きなところ/全部好き!(笑) ハイブリッドグレードなのでとても静かで、自分にも同乗者にもストレスを与えない
●マイカーの愛すべきダメなところ/100V電源をとれるコンセントがあるのですが、その位置とカバーの配置が悪く使いにくい……
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/ファミリーの方にはもちろんオススメです! かっこいい家族になれると思います。荷物をたくさん積むような人にもオススメです

ライター
佐藤旅宇
オートバイ専門誌『MOTO NAVI』 、自転車専門誌『BICYCLE NAVI』の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はボルボ C30と日産 ラルゴの他、バイク2台とたくさんの自転車。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
ランサーエボリューションXとともに自分のポテンシャルを最大限に引き出す! ストイックに“分切り”を目指すオーナー
NBロードスターをミントグリーンに塗装したワケは?ドリフト、レースに挑戦、ゆりちゃんモータースは目標に向かって今日も猛進中!
ミニバンとは? どんな意味? 種類やオススメ車種、人気ランキングまで紹介
買ってはいけないミニバンとは? 存在する? 失敗・後悔しない選び方とオススメ車種、購入時の注意点を解説!
最新型ホンダ オデッセイの中古車価格500万円に絶望した人に贈る「300万円で代わりにコレ、どうですか?」5選
父が手放した車が忘れられず、自分で乗ると決めた三菱 デリカスペースギア
ランドクルーザープラド(95型)をファミリーカーに選んだ“走り好き”オーナーが語る「新たな車の楽しみ方」
新型アルファード/ヴェルファイアPHEVの新車価格1000万円超えに絶望した人に贈る「代わりにこのプラグインハイブリッド車、どうですか?」5選
最新型ヴェルファイアの中古車価格約900万円に絶望した人に贈る「半額&即納車なミニバン、代わりにどうですか?」5選
キャンプにスノーボード。アウトドアライフを支える「ディーゼル×4WD」のBMW X3