第127回 プジョー 407SW(現行型)【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2010/05/07
■おフランス生まれのスタイリッシュワゴン
今回のおいしい中古車は、久しぶりのおフランス車、プジョー407SWをご紹介します。人気の高いM・ベンツ、BMW、アウディの陰に隠れるカタチで、この407SWはなかなか魅力的な価格で売られているんです。なかには新車価格の3分の1近い物件も…。プジョー407SWは、2005年6月に406ブレーク(ワゴン)の後継モデルとして登場しました。一番のトピックスは、なんといってもそのスタイリング。比較的草食系だった406に対し、407は完全に肉食系。鋭い目つきとバックリと開いた口で、いかにもやったるぜ、といった顔つきです。
↑ツリ目のヘッドライトと大きなラジエターグリルが特徴。SWだけにルーフレールも用意。モールがボディ同色ならよりスタイリッシュに見えたかも(左右)
このスタイルを写真で初めて見た時は、「エグイなぁ、ナンボなんでもやりすぎだろ」なんて思ったのですが、実車を見てみるとこれがかなりカッコイイ。なんともオシャレな印象を受けたんです。おっさん根性丸出しで恐縮ですが、「これなら女の子も意外とついてくるんじゃ…」なんて思ったものです。ざれ言はさておき、407SWのパワートレインをご紹介しましょう。エンジンは2.2Lの直4と、3LのV6の2種類。ミッションは、2.2LがZF製の4AT、3Lはアイシン製の6ATとなっています。「今ドキ2.2Lで4ATかよ?」なんて思うかもしれませんが、2.2Lはタマ数が少ないですし、オトク感が高いのは圧倒的に6ATを搭載した3Lのほうなんです。
居住空間は、全幅が406ブレークから60mm拡大したこともあり、横方向の快適性はアップ。インテリアは、イケイケのエクステリアに比べるとシックな作りになっています。また、全車にHDDナビを標準装備としたため、インパネのデザインを本国仕様とは異なる専用のものとするなど、インテリアへのこだわりもうかがえます。
↑黒を基調としたインテリアは、大人のムードを漂わせる(左) ラゲージスペースは十分すぎるほど広い(中) 開放感がアップするグラスルーフも設定(右)
■走行3.6万km、修復歴なしで179万円!
さて、そんな407SWですが、先にお話ししたとおり、狙い目は3Lモデルです。例えばスポーツ3.0で、走行3.6万km、修復歴なしの物件、コレが179万円です。当時の新車価格は450万円なので、271万円安。しかも、驚くなかれ、この物件認定中古車なんです。ディーラーの物件は保証が手厚いことも多いので、安心感も高いってもんです。最近のセダンやステーションワゴンは、ドイツ車の影響からか、なぜかカチっとした足回りで、乗り心地が硬い車がほとんど。もちろんそれを否定する気はありませんが、ネコ足でおなじみのしなやかな足回りをもつ407SWも、それはそれでいいものですよ。
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