ホンダ レジェンド、大整形手術でイメチェン
2017/02/26

フロントノーズを丸ごと刷新して、イメチェンか
デビューまで紆余曲折を繰り返して登場した、現行型ホンダ レジェンド。いままでのマイナスイメージを払拭するべく、ビッグマイナーチェンジが施される模様だ。
経緯をおさらいすると、現行モデルは、2014年11月に発表されたが、当時、すでにフィットで勃発していた品質問題を受けて、細部まで再検証することが優先された。その結果、2015年1月の発売を前提にリリースされた。しかし、安全デバイスの完成度を高めるために時間がかかり、同2月へと再延期されることとなった。
現行レジェンドは、NSXに先がけて3モーター採用のハイブリッド機構をセールスポイントに掲げたが、2016年の国内販売台数は、前年比7割減の829台にとどまった。いくらセダン市場が小さいとはいえ、フラッグシップサルーンとしては、あまりにも寒い実績だ。
大掛かりなマイナーチェンジが実施される背景には、こうした状況もあるようだ。ずばり、現行レジェンドには、フロントノーズを丸ごと刷新してイメチェンを図る、大規模整形が予定されている。

新世代アキュラ顔を採用
次期レジェンドだが、「もはやマイナーチェンジの域を超えていてフルモデルチェンジだ」と言いたくなるほど、現行モデルの面影が残らない可能性もある。
思い返せば、8年のロングライフを全うした先代レジェンドも、途中でボディ前後が大幅に変更され、丸みを帯びたスタイルは一転して、直線基調に変わった。
ここでスクープ班が予想したフロントマスクは、ホンダが次世代アキュラ(ホンダが北米市場他で展開する上級ブランド)の各車に与えていくものだ。五角形グリルはアグレッシブさを強調するために、現在よりも拡大され、マツダのKODOデザインに感化されたかのように切り立った角度でノーズ先端に配される。
現行モデルのドアパネルには、フロントフェンダーから続く、うねりの強いラインが用いられているが、ドアパネルを変更するには投資が大きすぎるため、現状のまま踏襲されるだろう。手直しされるであろうフロントフェンダーとの折り合いがどのようにつけられるか興味深いところで、不自然な仕上がりにならないことを祈るばかりだ。

開発中の3L V6ターボは次期モデルから実用化
パワートレインには、現行モデルの3.5L V6エンジン&3モーターが踏襲され、左右後輪をそれぞれ駆動するモーターによるトルクベクタリングを実現。オン・ザ・レール感覚が引き続き売りに掲げられる。
一方、ホンダ社内では、次世代アキュララインナップを特徴づけるユニットとして、V6ターボが開発されている。同エンジンは、2019年半ばに発売される次期TLXで初搭載される見通しだ。その後、SUVのMDXとRX、そしてレジェンドの輸出仕様であるRLXの次期モデルに展開されていく。
ホンダが、セダンを中心にアキュラブランドを強化する背景には、北米でホンダからステップアップするユーザーが、想定以上にアキュラ以外のプレミアムブランド(レクサス、BMW、メルセデスベンツなど)に流出しており、これを防ぎたいからだ。
ここで報じた五角形グリル採用のフロントマスクと、パワフルなターボエンジンを用いることで、ホンダブランドとの違いを打ち出していく目論見だ。
※2017年2月23日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年以降
■全長×全幅×全高:4995×1890×1480(mm)
■搭載エンジン:3.5L V6+モーター
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