トヨタ GRヤリス ▲GRMNヤリスにはカナードやフロントスポイラー、リアウイングなどが装着されて空力性能が追求される。軽量化をにらんでカーボン製フードも採用か

GRヤリスはGRMNの登場に期待

トヨタ社内でGRヤリスのテコ入れ策が検討されている。デビュー時よりも消費者の熱が冷めているため、話題喚起は不可欠といえよう。そこで、盛り上げ策として登場するのがGRMNヤリスだ。

同車は、1.6L直3ターボを300psまでチューンナップ。足回りやボディの強化と相まって究極のハイパーハッチに仕立てられる。軽量化を実現すべく、リアシートが省かれて2人乗りに仕上がるとのうわさも。

エントリーモデルの「RS」に、6速MTと手動式パーキングブレーキをセットで採用することが検討されている。ジムカーナにも参加しやすくなるだろう。

4WD方式の変更も考えられているようだ。エンジンはそのままに、プロペラシャフトを取り除き後輪をモーターで駆動する「e-4WD」への変更も視野に入れられている。
 

2023年にGRMNが限定販売されるGRスープラ

トヨタ GRMN▲3L直6ターボが増強されるGRMNは2023年デビュー予定。BMWがM3、M4で採用している高性能版を流用か。6速MTと8速ATのどちらを組み合わせるか検討中

GRスープラは、トヨタとBMWが共同開発したスポーツクーペでデビュー時には17年ぶりのブランド復活が話題を呼んだ。

今後の動きだが、まずは待望の6速MTモデルが2022年春にもリリースされる見込みだ。MT追加が決まった当初、2L直4ターボの組み合わせが検討されたが「どうせ実現するならハイパワー版で」との声が開発陣の間で上がり結果的に3L直6ターボに設定されることが決まった。

さらに、1年後の2023年にはいよいよGRMNが限定販売される。3L直6ターボがチューンナップされてボディと足回りにも手が入ることは想像に難くない。

BMWがM3とM4で用いているチューンナップ版(480ps/56.1㎏-mもしくは510ps/66.3㎏-m)を流用か。
 

驚きの350万円を検討中、GRカローラ

トヨタ GRカローラ ▲今後の登場が楽しみなGRカローラ。計画より遅れて2022年に発表か

前述のGRMNヤリスに搭載される1.6L直3ターボの300ps版は、GRカローラにも流用される。このユニットは、GRカローラが初出しでGRMNヤリスに先がけると思っていたが、GRMNヤリスのデビューが予想以上に早かった。

逆に、GRカローラの市場導入が計画より後倒しされたためGRMNヤリスで実用化。GRカローラは2022年夏のリリースとなるようだ。

北米マーケットに主眼を置いた商品として世に送り出される。同じく、2022年デビュー予定のホンダ シビックタイプRとスバル WRX STIをライバル視して開発が進められている。

トヨタ社内では、エントリー価格を350万円前後に設定できないか検討が続いており、もし実現したらライバル車にとっては驚異的な存在になるだろう。

※2021年10月27日現在における予測記事です。発表を保証するものではありません

text&photo/マガジンX編集部