ダイハツ ムーヴキャンバス ▲新型キャンバスは写真の「ストライプス」と「セオリー」の2シリーズが用意される。「ストライプス」はフロントマスクの一部とウエストラインより上がホワイトパールに塗装され、その他のパーツはパステル調の色からシックな色まで全8パターンのボディカラーを用意

2シリーズを用意か?

ダイハツはムーヴの派生車として登場したキャンバスを2022年6月28日にフルモデルチェンジさせる可能性が高い。いまや軽自動車マーケットにおけるスライドドア車の販売比率は50%を超えており、今後も一定の支持を得られると判断したようだ。

参考までに、2016年に発売されたキャンバスの累計販売台数は36万台に迫る勢いだった。モデルチェンジ後も引き続き若い女性に焦点を当てて販売される。

新型キャンバスには好評のツートーンカラーと可愛らしさを継承する「ストライプス」、モノトーンで上品さと落ち着きがウリとなる「セオリー」の2シリーズが用意される。

ダイハツ ムーヴキャンバス▲「ストライプス」のリアビュー
ダイハツ ムーヴキャンバス▲「セオリー」と名付けられるモノトーン仕様はオトナ向けの落ち着いた仕様として、これまでキャンバス購入に踏み切れなかった客層にアピール。メッキ調ピンストライプとモールが専用塗装されて高級感が強調される
ダイハツ ムーヴキャンバス▲「セオリー」のリアビュー

インテリアも両シリーズで差別化される。「ストライプス」はカジュアルな雰囲気に仕立てられるのに対し、「セオリー」にはダークブラウンのインパネとネイビー色のシートが組み合わされてシックな印象が醸し出される。

人気の装備であるリアシート下から引き出して使う「置きラクBOX」は、片手で組み立て可能に上級グレードの前席シートバックにカバンや買い物袋を掛けられるフックが設けられるなど、使い勝手も配慮されている。
 

ダイハツ ムーヴキャンバス▲アイボリーとブラックの配色が継承される「ストライプス」の内装。インパネ中段にはトレイ状に成形されて広々感を演出。メーターパネルは中央からドライバー前方に移される。Aピラーは視野に入りにくいようブラックに変更
ダイハツ ムーヴキャンバス▲アイボリーに代わりダークブラウンが基本カラーに用いられて、エレガントな雰囲気がかもし出される「セオリー」のコックピット。ダイハツ初の10インチ型ナビがオプションで用意される

待望のターボモデルをラインナップ

新型キャンバスはダイハツが計画している軽自動車への「eスマートハイブリッド」の展開には間に合わないだろう。

だが、プラットフォームはDNGA世代の最新版にアップデートされ車重は最大50kgくなる。WLTCモード燃費は2WD車は20.6kmLから22.3km/Lに、4WD車は19.6km/Lから21.2km/Lに改善される。

要望の多かったターボモデルがラインナップされるのも朗報だ。こちらは2WD車が21.7km/L、4WD車は21.1km/Lをマーク。

市場では5年も静観を続けていたスズキがワゴンRスマイルをリリースしたが、電動化技術を得ないまま世代交代を果たすキャンバスが追撃をかわして独自の地位を保てるか大いに見ものだ。

※2022年6月17日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年6月28日
■全長×全幅×全高:3395×1475×1655(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ダイハツ