MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK × ホンダ Honda e

昨年結成20周年を迎えた、宮城県在住のハイブリッドロックバンド・MONKEY MAJIK。

様々なシーンで活躍する傍ら、プライベートではドライブを楽しむことが多いという4人ですが、今回はメンバー全員が「乗りたい!」と熱望していたホンダの電気自動車・Honda eで、彼らのホームタウンである宮城県石巻市を走ってもらいました。

MONKEY MAJIK

ミュージシャン

MONKEY MAJIK

もんきーまじっく/フロントマンのカナダ人兄弟・メイナード(Vo&Gt)とブレイズ(Vo&Gt)、日本人のリズム隊・タックス(Dr)とディック(Ba)からなる、宮城県在住の4ピースハイブリッドロックバンドで、結成から20周年を迎えた。2006年『Around The World』がフジテレビ系ドラマ「西遊記」の主題歌として、翌年『空はまるで』がCMソングに起用されアーティスト性を確立。2011年には東北観光親善大使に任命され、また同年に東日本大震災復興支援プロジェクト「SEND 愛」を主催、チャリティライブやオークションを行ってきた。

最新EVに興味津々の4人が、思い入れある石巻市を巡る

――MONKEY MAJIKの皆さんはメンバー全員がいわゆる車好きなんですか?
ディック みんな好きだけど、タックスはちょっと飛び抜けてるかな(笑)。
タックス 飛び抜けてるかどうかはさておき、いすゞの117クーペとかに乗っていた父の影響で、昔から車はずっと大好きですね。
メイナード テスラのモデルXが出たときも、みんなですぐ試乗に行ったよね。僕は昔からロングノーズな車が好きなんですよ。昔のジャガーとか、映画『007シリーズ』に出てたトヨタ 2000GTとかね。実用性は低いのかもしれないけど、まるで船みたいでカッコいいじゃないですか。
ブレイズ 僕もいろいろな車に乗ってきたけど、いちばん好きなのは1960年代のマッスルカーかな。1969年のフォード マスタングとかね。自分で初めて買った車はレクサス SC300(日本名:トヨタ ソアラ)で、それは今でも持ってますよ。日本の車はすっごくいいよね。ハンドリング性能も、細かい部分のデザインも。

――そういったスポーツタイプの車がお好きなMONKEY MAJIKの皆さんが今回、ある意味実用的なコンパクトEVであるHonda eに「乗ってみたい!」と言ったのは少々意外でしたが?
タックス いや、この凝縮された未来感とでも言うべき造形と雰囲気は、スポーティな車が好きな人間にとってもかなり魅力的ですよ。で、僕らは音楽家であると同時に農業もやっているので、これの軽トラ版もぜひ出してほしいと思ってます。もしも価格を抑えた形でHonda eの軽トラが出たら、農家の人たちには大ヒットするんじゃないかな?
メイナード 僕はね、EVがすごく好きなんですよ。エンジン車も好きなんですが、でも内燃機関のテクノロジーって基本的にはもう100年以上前のものじゃないですか? もちろん自動車のいろいろな部分はかなり進化しているわけですが、なぜか肝心のパワーユニットの根本は100年以上変わってない。だから、そろそろそこに大変革があってもいいと思うんですよね。そう思っているからこそテスラにも興味があったし、Honda eは「やっとおしゃれなデザインのコンパクトEVが登場した!」ということで大注目しています。
ブレイズ 環境という面では、もう全世界の車がエレクトリックになってほしいよね。そう思わない?
ディック そうだね。電車はもうとっくの昔に蒸気機関やディーゼルから「電気」に替わってるわけだしね。

――マッスルカーが大好きなブレイズさんでも「車はもうエレクトリックでいい」と思うんですか?
ブレイズ うん。まぁたまにはマッスルカーに乗りたくなっちゃうのかもしれないけど(笑)、でも基本的にはもうエレクトリックでいいと思ってます。環境、やっぱり大事だしね。フェラーリも、もうエレクトリックにしちゃえばいいのにと思いますよ。
メイナード 僕も、ロングノーズのカッコいいデザインだったならEVでいいなと思ってる。で、このHonda eはロングノーズではないんだけど(笑)、デザインが本当に素晴らしいね! やっぱり「カッコいいもの」じゃないと人はなかなか欲しがりませんから、これからどんどんHonda eみたいにおしゃれなカタチのEVが出てきて、世の中が変わることを期待してますよ。

――Honda eはデザインだけじゃなくて走りも素晴らしいので、ぜひ皆さんで試乗してみてください。
メイナード ほんと? ワオッ! じゃあさっそくメンバー全員で交代しながら運転させてもらおう!
 

MONKEY MAJIK
MONKEY MAJIK
MONKEY MAJIK ▲取材そっちのけ(!?)で、終始Honda eにくぎ付けだったメンバー

“人間らしい楽しい生活”には「いい車」が欠かせない

――運転お疲れ様でした。皆さんには結局1時間以上も運転していただきましたが、実際に乗ってみてどうでした?
タックス お世辞はいっさい抜きで素晴らしい車ですね! 小型車なのに、走りの質感や安定感とかは高級車に匹敵してるんじゃないかな?
ブレイズ うん、いいね。カタチもいいし、乗り味には重厚感があるし、素晴らしいエレクトリックカーですよ。
メイナード エレクトリックカーも、このHonda eみたいな感じでカタチがもっとおしゃれになれば、みんなもっと買うと思うんだよねぇ。

――今回はHonda eで石巻の各所を回りましたが、皆さん楽しそうで、本当にこの地が好きなんだなぁと感じました。震災から間もなく10年となる今、この石巻や仙台の様子は変わりましたか?
ブレイズ もちろんまだまだ復興の途上にある部分は多いけど、僕ら自身を含め、みんな頑張って生きてますよ。明るく楽しく、のんびりとね。
メイナード 東北はほんと「人」がいいよね。だから、住んでてリラックスできる。あとは生活や仕事のリズムが東京と違ってのんびりしているから、その分だけ、作曲などのクリエイティブな部分に集中できるんです。何かとせわしない東京だと、なかなかそうはいかないんですよね。どうしたっていろいろな邪魔が入りますから。僕らには東北が向いてると思う。
ブレイズ それでいて東北にはビッグシティもあるから決して不便じゃないし。でもやっぱり、車で15分も走れば田舎で、そこでキャンプもできるし温泉にも入れるし、料理もすごくおいしい。ある意味「ぜいたくな場所」ですよね、東北は。みんなね、東北に住めば人生変わるんじゃないかな? 「いい人」になりますよ(笑)。もう20年、つまり人生の約半分を東北で過ごしてますが、最初のうちこそ自分が「ビジター(訪問者)」「よそ者」だと感じたけど、今や完全にここが僕の「HOME」だと感じてます。
メイナード そうそう。最近はあまりにもHOMEになりすぎて、ぜんぜん遠い他の場所、例えば沖縄とか九州に対して「いいなぁ、行ってみたいなぁ」なんて憧れの気持ちを持ってしまうほど(笑)。それくらい東北になじんでしまいました。

MONKEY MAJIK ▲ドライブ途中で立ち寄った石ノ森萬画館。MOKEY MAJIKが主題歌を担当する「サイボーグ009」や、往年のヒーロー「仮面ライダー」など、石巻に縁のある石ノ森章太郎氏の作品が展示されている(C)石森プロ
MONKEY MAJIK ▲「石巻にはこんなに楽しい場所もあるんですよ!」と語ってくれた(C)石森プロ・東映


――カナダ出身であるメイナードさんとブレイズさん、そして札幌出身であるディックさんと違って「そもそも宮城県出身」であるタックスさんもそう思いますか?
タックス そうですね。仕事をしてると、どうしても前のめりでガツガツした感じになってしまう瞬間ってあるじゃないですか? でも東北の人々というのは基本的にガツガツしてる部分がないというか、非常に少ないんです。なので、そういった周囲の人々を見て「やべ。オレ今、ちょっとガツガツしすぎてるな」みたいな感じで、自分を省みることは多いと思います。
ディック そういった「東北の地のリズム」みたいなものが、僕らの音楽を形作っているとは言えるでしょうね。
メイナード 音楽作りという仕事をするうえで、便利か便利じゃないかといえば、やっぱり日本の中心である東京にいた方が“便利”だとは思うんですよ。でもやっぱり、生活や仕事のあまりにも速いリズムの中でこぼれていってしまうもの、流されていってしまうものも多い。だから僕たちは仙台やこの石巻で“人間らしい楽しい生活”を送りながら、これからも自分たちの音楽を作っていきたいですね。
タックス そうだね。そしてそのためには、Honda eみたいな「いい車」も手元にあった方がいいし……って宣伝みたいなまとめ方ですけど、ぜんぜんそうじゃなくて、本当にそう思うんです!(笑)!

MONKEY MAJIK ▲市内中心部にある日和山からは、石巻市街や太平洋を一望することができる
MONKEY MAJIK ▲石巻市の小網倉高浜高台移転地地区には、2018年にメンバー4人で植樹した桜の木が石碑とともに植えられている。町の復興とともに、成長する様子を見るのが楽しみだという
MONKEY MAJIK ▲今後もこの東北の地で、心に響く作品を生み出し続けてくれるだろう
取材協力:石ノ森萬画館
文/伊達軍曹、写真/稲葉 真

- Information -
20th Anniversary BEST 花鳥風月
結成20周年を記念したベストアルバム
ドラマやアニメ主題歌、CMソングやコラボ曲まで、結成から20年の歴史を詰め込んだ70曲入り4枚組。
瑛人とのコラボ曲「Believe」など新曲も収録。
発売日:2021年1月20日(水)
【初回生産限定盤 CD(4枚組)+DVD】7,000円(税別) RZCB-87030~3/B
【初回生産限定盤 CD(4枚組)+Blu-ray】7,000円(税別) RZCB-87034~7/B
【CD(4枚組)Only】5,000円(税別) RZCB-87038~41

 
伊達軍曹

インタビュアー

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。