ホンダ アコード ▲ラジエターグリルからヘッドランプに至る個性的な造形やボディ側面を貫くキャラクターライン、6ライトキャビンなどを再現。シビックとの血縁関係を暗示するデザインに仕上がることは想像に難くない

止まらないホンダのニューモデル攻勢

シビックと並んでホンダの四輪事業を支えてきたアコード。現行10代目は海外生産に切り替わって国内での組み立ては行われていないが北米や中国といった、セダン支持層の多い市場を主眼に置いてモデルチェンジされることが判明した。

2020年のフィット、ピュアEVのホンダe、N-ONE、2021年にはヴェゼルとシビックがバトンタッチ。2022年もステップワゴンが一新され新ブランドのSUV、ZR-Vが投入される。

2023年もホンダのモデル刷新は続く。そのひとつが今回紹介するアコードだ。11代目となる次期アコードだが、引き続き全長5mに迫る堂々としたサイズに仕立てられて存在感を保つことが想像できる。

現行モデルで起用されたクーペ風の流麗なシルエットはモデルチェンジ後も継承されるようだ。
 

ホンダ アコード▲2モーター式ハイブリッドをそのままにエンジンは新型シビックで実用化された新開発の2L直噴ユニットが起用される可能性が高い
ホンダ アコード▲プラットフォームには現行モデルに合わせて開発されたコンポーネントが起用されるだろう。ただし、ホンダアーキテクチャーの考え方が部分的に反映されるかもしれない

シビックに続き、新開発直噴エンジンを搭載

パワートレインには新開発の2L直噴エンジンと、2モーター式ハイブリッド機構が用いられるだろう。アトキンソンサイクルと直噴システムの組み合わせで最大熱効率41%を達成している。

このエンジンはシビックで実用化されたばかりで次期アコードにも搭載。今後もCセグメント以上のホンダ車に順次、展開されていくだろう。
 

プラットフォームは現行を踏襲か

ホイールベースが2830mmに設定されているシャシーは、現行アコードで新開発されたユニットだ。重心を下げるためにメンバーやフレームが低く設定された。

このプラットフォームが踏襲されることは想像に難くない。ただし、シビックと同じく開発効率を高める狙いで部分的にホンダアーキテクチャーの考え方が新たに織り込まれる可能性も否めない。

いまや成熟市場でのセダン需要は低下する一方だ。ファミリーカーの代表としてアコードが北米で引き続き生産、販売されることは明らかで中国やアジア諸国でも存続するだろう。

かたや国内ではセダン不振が続いており、ホンダは車種ラインナップの再編を進めている。海外から細々と輸入販売されているアコードは、ホンダの最上級セダンとしてモデルチェンジ後も国内の商品群に名を連ねることができるだろうか。

※2022年8月19日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2023年8月
■全長×全幅×全高:4900×1860×1450(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+モーター
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、ホンダ