アウトドアブランドとコラボしたSUV5選|どの車種も流通量ごくわずか、気になるなら急げ!
2023/08/22
装備内容もアウトドアユースに最適化
世は空前のアウトドアブーム。アウトドアが似合う車といえば誰もがSUVを思い浮かべるはずだが、SUVの中にはまさにアウトドアブランドとコラボレートした車種があることは知っているだろうか?
外観やデカールなどで差別化されているのはもちろん、中身もアウトドアシーンで使いやすい仕様となっているモデルも少なくない。
今回はそんなアウトドアブランドとのコラボSUVを集めてみた。期間限定で発売されたもの、あるいはすでに廃盤となって新車では手に入らないモデルもあるが、中古車なら手に入れることが可能だ。
アウトドア派垂ぜんのコラボモデル5車種を紹介しよう。
スバル フォレスター(2代目)× L.L.Bean
L.L.Beanと言えば、アウトドア好きな人なら誰もが知る定番ブランドだ。そのL.L.Beanとコラボしたのが、2代目フォレスターだった。
2代目フォレスターは2002年2月にデビューし、初代エクストレイルなどとともにコンパクトSUVブームをけん引したモデル。水平対向エンジンと駆動系を左右対称に近くレイアウトしたシンメトリカルAWDを採用し、SUVでありながらスポーティな走りを実現した。
トランスミッションによって4WDシステムを使い分ける(4速AT車はトルクスプリット方式4WD、5速MT車はビスカスLSDセンターデフ方式4WD)など、凝ったメカニズムもスバルらしいところだった。
そんな2代目フォレスターに「L.L.Bean エディション」が初めてグレード設定されたのは、デビューから1年後の2003年2月のこと。フロントフォグランプや大型ドアミラーなどアウトドアでの使い勝手を向上させるエクステリアパーツ、ベージュ色のインテリア、専用ロゴ入り本革シートなどを採用していた。
荷物を満載しても車両姿勢が安定するセルフレベライザー内蔵リアサスペンションや、汚れた荷物を積んでも安心の荷室&リアシートバック・ハードマットなど、豪華なだけでなく実用性にもこだわった仕様だ。
2005年1月にフロントマスクのデザインが大幅に変更された後期型になってからも1グレードとして残り、最終的に2007年11月の生産終了まで継続された。
現在、中古車として流通している2代目フォレスターの「L.L.Bean エディション」は前期型、後期型合わせて10台強。価格は総額40万~100万円だ。
生産年が古いだけに走行距離が10万kmを超えている物件も少なくないが、中には6万km前後の物件も見つけられる。
▼検索条件
スバル フォレスター(2代目)L.L.Bean エディション× 全国スバル レガシィアウトバック(初代)×L.L.Bean
生産終了から14年が経過した今も根強いファンのいる初代レガシィアウトバック。ステーションワゴンをベースに車高アップしてSUV化したモデルで、先代までは「グランドワゴン」「ランカスター」の名称だったが、この代から海外仕様と同じ「アウトバック」の車名が与えられた。
経済性に優れた「2.5i」と力強い走りの「3.0R」という2グレードを用意。当時としては堂々たるボディサイズだったが、後継モデルに比べるとコンパクトで、機敏な運動性能を持ち味としていた。ベースとなったツーリングワゴン譲りの優れた荷室空間も魅力だった。
その初代レガシィアウトバックも「L.L.Bean」とコラボレート。2004年5月~2007年4月にかけて、「2.5i」および「3.0R」の両グレードに「L.L.Bean エディション」が設定された。
その方向性は2代目フォレスターとやや異なり、インテリアの高級感に振ったもの。本革とアルカンターラを組み合わせたアイボリー色の専用シート、MOMO製本革&ウッド・ステアリング、本革巻シフトレバー、木目調加飾のドアトリムなどを装備していた。
現在の中古車市場に流通しているレガシィアウトバック(初代)の「L.L.Bean エディション」は10台強。価格帯は総額60万~100万円となっている。製造から16年が経過、さらに生産期間も短かったわりに、これだけの台数が残っているのはありがたい。
走行距離10万kmを超えていて当然の年式だが、5万km未満の物件、中には2万kmという低走行車もあった。希少モデルだけに、希望の物件を見つけたら早めに決断した方が良さそうだ。
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スバル レガシィアウトバック(初代)L.L.Bean エディション× 全国スズキ エスクード(3代目) × ヘリーハンセン&サロモン&オニール
3代目エスクードは2005年5月~2015年9月という長きにわたって生産されたモデルだった。同クラスのSUVとしては極めて珍しく、エンジンを縦置きするFRベースの駆動系レイアウトを採用。ロック機構付きのフルタイム4WDシステム、副変速機も装備する硬派なSUVだ。
その3代目エスクードは長いモデルライフの中で、度々アウトドアブランドとコラボした特別限定車を発売してきた。まず、2007年6月に登場したのがマリン&アウトドアブランドと知られる「ヘリーハンセン」とコラボした「ヘリーハンセン リミテッド」。フロントグリル&アンダースポイラー、電動サンルーフ、ターンランプ付きドアミラーカバー、アルカンターラ素材のシート表皮など数多くの専用装備&快適装備を備えているのが特徴だ。
2007年11月にはウインターシーズンに合わせて、スポーツ用品メーカー「サロモン」とコラボした「サロモン リミテッド」を発売。電動サンルーフなどの快適装備、濡れた衣服のまま座ってもお手入れ簡単な撥水加工シートの他、雪道などで車両姿勢を安定させるのに役立つ「ESP」も備わっていた。
モデル中期となる2009年6月に発売されたのが、サーフブランド「オニール」とタイアップした「オニール リミテッド」。こちらも電動サンルーフ、防水シート&防水ドアトリム、ESPなどの他、ヒルディセントコントロール、ヒルホールドコントロールなどの実用的機能も備わったお買い得な装備内容となっていた。
特別限定車であり、製造から年数が経過しているために、現在の中古車市場に流通している物件数はいずれのモデルもごく少数。走行距離も進んでいる物件が多いが、タフな構造だけに適切にメンテされてきた物件なら問題ないだろう。装備が充実している3代目エスクードが欲しい人には狙い目のモデルだ。
▼検索条件
スズキ エスクード(3代目) ヘリーハンセン リミテッド× 全国▼検索条件
スズキ エスクード(3代目) サロモン リミテッド× 全国▼検索条件
スズキ エスクード(3代目) オニール リミテッド× 全国シトロエン ベルランゴ(初代)× リップカール
ベルランゴは、フランスで30年近くにわたって愛されてきたライトバンだ。ビジネスユースだけでなくキャンプなどプライベート・ユースとしても活躍してきた。
日本では3代目から正規輸入がスタート。他のシトロエン車と共通したイメージのオシャレなデザイン、広大な荷室空間など使い勝手の良さで人気となっている。
2021年11月には、サーフブランドである「リップカール」とコラボレーションした特別仕様車「ベルランゴ サーフエディション by リップカール」を発売。グレーメタリックのボディカラーをベースに、マットイエローのアクセント、波をイメージした専用デカールを配した個性的な外観となっている。
路面状況に応じて出力特性やブレーキを最適に制御する「グリップコントロール」は、ベルランゴ初の装備。砂浜や雪道などアウトドア・フィールドに出かける機会の多いユーザーにとっては便利な装備だろう。
現在の中古車市場には10台弱の「ベルランゴ サーフエディション by リップカール」が流通。2021~2022年の発売だけに、走行距離はいずれの物件も1万~2万km程度となっている。
新車での販売はすでに終了、特別仕様車だけに、今後中古車市場での物件数が大幅に増えることは恐らくないだろう。コンディション良好の「ベルランゴ サーフエディション by リップカール」を手に入れたいなら今が好機だ。
▼検索条件
ベルランゴ(初代) サーフエディション by リップカール× 全国シトロエン C3エアクロスSUV(初代)× リップカール
C3 エアクロス SUVは2019年7月から日本に導入されている、シトロエンのコンパクトSUV。日本でも扱いやすいボディサイズ、フランス製SUVとしては破格に安い新車価格、シトロエンらしい個性的なデザインで好評を博している。
そのC3 エアクロス SUVがスタイリッシュなサーフブランドの「リップカール」とコラボしたと聞けば、食指を動かされる人は少なくないだろう。
装備内容はC3 エアクロス SUVのキャラクターに合わせて最適化。ヘッドライトベゼルやドアミラーなどを太陽の光や砂丘をイメージしたマットイエローのアクセントカラーで彩り、リアクオーターのストライプを廃してリップカールのロゴを入れたセンスの良い仕立てとなっている。
2021年4月にリリースされた「C3 エアクロス SUV サーフエディション by リップカール」だが、現在の中古車市場に流通している物件はごく少数。だが、いずれも走行距離2万km未満の、極めて良好なコンディションとなっている。
ちなみにこのコラボモデル、好評を得て2023年7月にも再度カラーリングを変えて発売された。こちらのモデルが中古車市場に登場するのも楽しみだ。
▼検索条件
C3 エアクロス SUV(初代) サーフエディション by リップカール× 全国※記事内の情報は2023年8月9日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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