元ホームラン王、山崎武司が語る「僕は中古車を買うときは整備士のようにチェックします(笑)」
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2015/08/10
元ホームラン王、山崎流の中古車購入術とは?
プロ野球界屈指の車好きとして知られる山崎武司さん。その華々しい車歴の中には中古車も含まれているのだとか。そこで今回は、自身が乗られてきた中古車の話をはじめ、購入する際に気を付けていることなどについて、お話を聞いてきました。
―山崎さんはこれまで数々の車を乗ってこられたかと思います。中古車を購入した経験ってありますか?
山崎:そうですね。……自分の車遍歴を振り返ってみると、ほとんど新車で買っていますね。以前お話しした2007年オールスターのガリバー賞を受賞したときにガリバーさんからもらったポルシェ カイエンのベースグレードは中古車でしたが。
とはいえ、もちろん中古車を購入することもありますよ。買うのは「この世に存在しないけれど、どうしても欲しい」って車がある場合で、例えば最近だとフェラーリの360モデナでした。これはトヨタ 86でレース(GAZOOレーシング86/BRZレース)をするにあたって、マニュアル車の練習をしたいなと思って……。
―86でのレースの練習用にフェラーリ 360モデナを買われたんですか!?
山崎:はい。それを聞いた周りの友人からは「山崎、アホか!」と言われましたよ(笑)。当たり前ですが、同じマニュアル車とはいえパワーも何も全然違いますからね。
―練習用の車でフェラーリ 360モデナを選んだ理由は何だったんですか?
山崎:実は……特にはないんです(笑)。いや、このときはそもそも「どうしてもモデナが欲しい」というわけではなかったんです。「何かマニュアルの練習用の車が欲しいな」と考えていて、そんなときに知り合いから「2002年式で走行距離が3000km程度のモデナがあるけど、どう?」と声をかけられたんですよ。で、実際に見にいったら、とても良い状態だったので「これは良い」となったんです。
―いやはや豪快ですね……。他に何か中古車って買われましたか?
山崎:他は特に……あっ、日産 フェアレディZの240ZGがもうすぐ納車されますね。
―山崎さんの車歴としては珍しいクラシックカーですね。
山崎:これは良いなと思って買ったんですが、フルレストアするには時間がかかるといわれて。「どれくらい?」と聞いたら、1年というのでずっと待っていました! さきほどもお話ししましたが、この世に“新車”が存在しない車ですからね。納車されるのが楽しみです。
昔乗った車に乗ってみると、新しい発見がある
―では、山崎さんが中古車を購入する際、気にされるポイントはどこですか?
山崎:いちばん確認するのは走行距離ですね。あとは内装のキレイさ。特に輸入車は走行距離や内装の状態で車のコンディションがすごく変わってしまいますからね。
それと僕はブレーキの消耗具合とシートのへたり具合もチェックするようにしています。スーパーカーの場合は前のオーナーの好みでカスタムされていたりするし、荒い乗り方をする人もいるから、数字上は出ていなくても実際の状態よりも悪いことがあるんです。
だから、中古車を買うときはブレーキやエンジンのブッシュ部分の減り具合やシートのへたり具合は必ず見ます。「走行距離5000kmと言っていたけど、それにしてはずいぶんブレーキパットが減っているな……」とかね。それこそまるで整備士みたいに見ていますよ。
―車が好きで、たくさん乗ってこられてきたからこそわかる感覚なのかもしれませんね。ちなみに今まで乗った車で、もう一度乗りたいと思うものはありますか?
山崎:そうですね。いろいろありますが……。最初の愛車であるトヨタ ソアラの2.0ツインターボはやはり感慨深いものがあり、最近某テレビ番組で用意してもらって実際に20数年ぶりに乗ったんです。「懐かしい」という気持ちもあったけど新しい発見もありました。
―と、言いますと?
ソアラって自分が乗っていたころは「スポーツカー」だと僕は思っていましたが、今乗ってみると高級車のような乗り心地で。いうなればトヨタ クラウンみたいな感じでした。僕らが若いころのクラウンといえば「いつかはクラウン」というキャッチコピーがあったように、なかなか乗れない高級車。当時は大企業の社長クラスじゃないと購入できる車じゃなかったんです。
ソアラがクラウンのような乗り心地だったことを今になって知ったのは新しい発見だなって思いました。若いころは気づかなかったですけどね。