絶版クラシックモデルが今でも現役、オーバークオリティで時代を先導するセダンの最高峰 メルセデス・ベンツ Sクラス【Back to Sedan】
2021/05/16
絶版モデルでさえいまでも選べるレアなロングセラーモデル
2021年1月、7世代目となる新型メルセデス・ベンツ Sクラスが発表された。メルセデスのフラッグシップモデルであるSクラスのルーツは、1950年代のモデルにまでさかのぼるというが、正式にSクラスと名付けられたのは、1972年に登場したW116型だ。ちなみに、SはSuperの略といわれている。
メルセデス・ベンツがすごいのは、この初代Sクラス以前のフラッグシップモデル、通称フィンテール(日本ではハネベン)と呼ばれるW111型や、モータースポーツで活躍した300SEL AMG 6.8のベースとなったW109型などがいまも中古車市場に流通していること。
メルセデス・ベンツは1952年、当時ヤナセの子会社であったウエスタン自動車によって日本への輸入が始まっているが、ヤナセとウエスタン自動車、両社の充実したサービス体制によって、導入開始から約70年が経過したいまも、こうしたヘリテージモデルが現在へと大切に受け継がれているのだ。
現代でも通用する確かな品質、12年間製造された王道モデル
1980年には、2世代目となるW126型がデビュー。標準ボディのSE、ロングボディのSEL、またクーペ仕様などもあった。1991年まで長期にわたって生産されていたことと、当時の日本がバブル経済真っただ中ということもあって、5.6L V8エンジンを搭載した上位グレードである560SELなどが人気を博した。大事にされてきた車両が多く、いまでも比較的安価に程度のいいものが見つかる。
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メルセデス・ベンツ Sクラス(1980~1991年) × 全国熟成されたスクエアデザインをもつ、最後の"オーバースペック"モデル
1991年に登場した、3世代目となるW140型はきゃしゃだったW126から一転、大きく重く重厚なボディスタイルとなった。この世代よりV12エンジン搭載モデルもラインアップに加わった。中古車市場では100万円台の予算でも程度のいいものが見つかる。
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メルセデス・ベンツ Sクラス(1991~1998年) × 全国丸みを帯びてサイズダウン、エレガント系準レトロモデル
1998年には、4世代目のW220型にモデルチェンジ。先代からはひと回り小さく、エクステリアの威圧感を抑えたエレガントなデザインとなった。後期型では、当時世界初となる7速ATを搭載している。この世代の中古車は流通量も多く、100万円以下のものも多数。ただし、エクステリアなどを改造した物件も多く、程度の見極めには注意を。
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メルセデス・ベンツ Sクラス(1998~2005年) × 全国巧みな曲線デザインでSクラスらしい優雅さを磨き上げたモデル
2005年、5世代目のW221型へとモデルチェンジ。ボディサイズは再び拡大され、抑揚のあるデザインとなった。この世代の中古車も100万円台で多く見つかるが、W220型と同様にエクステリアに手を加えられた物件が多く流通している。250万円くらいの予算があれば、後期型フルノーマルの程度良好なものも見つかる。
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メルセデス・ベンツ Sクラス(2005~2013年) × 全国先鋭ルックスにハイブリット仕様と、一気に現代化した先代モデル
2013年には、6世代目のW222型がデビュー。この代よりヘッドライトがLEDになった。また、3.5L V6+モーターの「S400ハイブリッド」、2015年には、2.2L 直4ディーゼル+モーターの「S300h」とハイブリッドモデルの国内導入が開始されている。この日本市場初のディーゼルハイブリッド車は、小排気量ながら500N・mものトルクを発揮。モーターのアシストもあってSクラスらしくスムーズな走りを実現するとともに、燃費は20.7km/L(JC08モード)を達成している。
2017年8月以降の後期型では、最新の9速ATが搭載され、さらにエネルギー効率を高められた。中古車市場では4.7L V8を搭載したS550とS400ハイブリッドが豊富。S300hは走行距離が多めの物件率が高いので、整備履歴のはっきりしたものを選びたい。
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メルセデス・ベンツ Sクラス(2013~2020年) × 全国Sクラスは、いつの時代もその時点における最新の技術を採用してくる、世界の高級車の指標となるモデルだ。中古車であってもそのすごさは健在。Sクラスがもつ高級感という本来の性能を味わうためには、品質状態にこだわった物件選びをしたい。
必見!2021年発売の最新モデルが早くも中古市場に
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メルセデス・ベンツ Sクラス(2021年~)× 全国【関連リンク】
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