どっちを買うべき? 2代目トヨタ シエンタと2代目ホンダ フリードを比較
2022/03/02
シエンタ VS フリード! 気になる7つのポイントで比べてみた
スライドドアと3列目シートを備える、トヨタ シエンタ(2代目)とホンダ フリード(2代目)。ちょうど良いサイズ感と優れた使い勝手で、子育て世帯を中心に老若男女問わず人気を集めている。
ただし、両車は類似点が多いこともあってか「いったいどちらを買うべき?」と悩む人も少なくない。そこで、購入時に気になる7つのポイントを比較。その違いに焦点を当て、両車の特徴を紹介する。ぜひ購入のヒントにしてほしい。
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ホンダ フリード(2代目)×全国【サイズ】大きさはほとんど同じだが、室内の広さは違いアリ
「コンパクトで取り回しがしやすいのに、室内は広々」というのが両車のウリ。まずはボディサイズと室内の広さをチェックしてみよう。3列仕様の2WDの場合、ボディサイズは以下のような違いがある。
■シエンタ
3列&2列仕様:全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm
■フリード
3列仕様:全長4265mm×全幅1695mm×全高1710~1735mm
2列仕様:全長4265~4295mm×全幅1695mm×全高1710~1735mm
わすかだがフリードの方が高身長となっている。ただ、最小回転半径はどちらも5.2mであることを考えると、取り回しのしやすさはほぼ同等と言えるだろう。
しかし、室内のサイズ感には大きな差がある。
■シエンタ
3列仕様:室内長2535mm×室内幅1470mm×室内高1280mm
2列仕様:室内長1900mm×室内幅1490mm×室内高1280mm
■フリード
3列仕様:室内長3045mm×室内幅1455mm×室内高1275~1285mm
2列仕様:室内長2310mm×室内幅1455mm×室内高1275~1285mm
車内長はフリードの方が3列仕様で500mm、2列仕様で410mmも長くなっている。室内幅はわずかにシエンタに分があるが、全体的の広さはフリードの方が上回っている。もちろんシエンタも十分に広いが、車内のゆとりを優先したいならフリードを選ぶのがベターだ。
【ドア】開口部の広さと低さをチェック
シエンタとフリードを検討している理由に「スライドドアを備えていること」を挙げる人は少なくない。子育て世帯にとって両側スライドドアは大きな魅力と言える。
両車は装備自体には特段の差はないものの、ドアの仕様には差異がある。シエンタのドア開口部は幅665mm×高さ1145mmだが、フリードはスライドドア開口部:幅665mm×高さ1165mm。車高の関係からフリードはシエンタより開口部が広くなっている。
ただ、最も注目すべき点は乗り込み口の高さだろう。シエンタは330mmだが、フリード390mm。実はシエンタの方が60mm低床となっている。
大人なら開口部が広い方が好ましいかもしれないが、子供や高齢の方にとっては段差が低い方が乗り降りしやすい。乗降性を気にするなら、シエンタを選ぶのが良いだろう。
【内装】デザイン性だけでなく機能性にも個性が出ている
普段から目に付くインパネはこだわる人が多いだろう。シエンタとフリードでは、デザインだけでなく機能性も大きく異なる。
シエンタはエクステリアと同様、インパネも個性的。オレンジの差し色が目立つし、アシンメトリーを強調したデザイン性も面白い。黒一色のブラックインテリアは、シックな装いとなっている。
対するフリードのインパネは水平基調で木目パネルを使用し、落ち着いた雰囲気。機能性を重視しており、収納の数が多いのも特徴だ。運転席のインパネアッパーボックスや助手席のインパネトレイに加えて、センターテーブルが備わっている。
2列目以降を比べると、ユーティリティは同様に高レベル。シートのデザインやカラーリングは異なるが、そこは好みによるところが大きいだろう。ただし、シートの座り心地、特に3列目は両者の個性が色濃く出る。
シエンタは座面位置が高く、膝の折りたたみが少ない分、座りやすい。対するフリードは座面が厚く、クッションが効いている。室内が長い分、膝まわりのスペースにも余裕がある。
内装のどこを重視するかは人によるが、快適性を求める人にはフリードが一歩リードしているだろう。
【乗車人数】3列目シートの使い勝手に要注目
シエンタとフリードといえば、シートのバリエーションが豊富なのも特徴だ。どちらも3列仕様車では2列目がキャプテンシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りを用意。さらに、5人乗りにして荷室を広げた2列仕様車も設定されている。
設定は似ているのだが、大きく異なるのは3列シートの使い勝手だ。シエンタの3列目シートは、2列シートの下に格納する「ダイブダウン式」を採用。一方で、フリードの3列目は左右への「跳ね上げ式」となっている。
この両方式は一長一短だ。シエンタは3列シートを格納する際に2列目シートを浮かせる必要があり、手間がかかる。ただ、シートを完全にしまえるので、スペース効率に優れている。
フリードは跳ね上げるだけでよいので、格納が手軽。ただ、サイド上部にシートが収めるので、後方視界がやや遮られるのが難点だ。
この方式の違いは、荷室にも大きな影響を与える。荷室の長さはほぼ同じだが、シエンタの方がフリードより幅が広く、フリードの方が高さに勝る。しかし、フリードの強みである高さがシートを跳ね上げたときには足を引っ張る。背の高い物を置きたいときにジャマになるのだ。
他のミニバンでなく、両車を望むなら常時3列シートを使う人は少ないはず。基本的には+αで誰かを乗せる必要ができた際の緊急用だろう。そうなると普段は3列シートを格納し、荷室を広く使うケースが多くなる。だとしたら、荷室の使い勝手に勝るシエンタが有利だ。
【燃費】エンジンの種類によって燃費の優劣が変わる
燃費の違いも見逃せない。両車とも設定されているのは、1.5Lのガソリン車と、1.5Lエンジン+モーターのハイブリッド車。WLTCモード燃費が直近のマイナーチェンジ後モデルで比べると下記のとおりだ。
■シエンタ
ガソリン:14.0~17.0km/L
ハイブリッド:22.8km/L
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トヨタ シエンタ(2代目)×ハイブリット×全国ガソリン:15.6~17.0km/L
ハイブリッド:19.8~20.8km/L
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ホンダ フリード(2代目)×ハイブリット×全国
単純に燃費の良さを求めるならハイブリッド車がベター。もちろん、降雪が多い地域に住む人など4WDを望むかどうかで判断が変わるが、燃費で選ぶならシエンタの2WDモデルがオススメだ。
【安全装備】どちらも優秀だが、装備差は明確
事前に事故を防いでくれる先進安全装備。その内容も、購入時には気になるところだろう。
シエンタは「Toyota Safety Sense」を採用。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制制御、先行車発進告知など、必要十分な内容となっている。エントリーグレード「X」ではオプションだが、中間グレード「G」と上級グレード「G Cuero」では標準装備されている。
一方で、フリードは「Honda SENSING」を全車に標準装備。しかも、シエンタにはない車線維持支援システム「LKAS」や、先行車との距離を一定に維持して追従する「アダプティブ・クルーズコントロール」を備えている。
シエンタも先進安全装備を少なからず装備しているが、フリードはそれを上回る充実ぶり。全車に搭載されているので、中古車で購入する場合に装備内容を細かくチェックする必要がないのも利点だ。
【中古車価格】乗車人数によって掲載物件数が大きく異なる
価格で比べるとシエンタの方がお手頃だ。両車の新車時価格と、カーセンサー掲載物件の中古車平均価格は以下のとおりだ(2022年2月22日現在)。
■シエンタ
新車時価格:169万~264.6万円
中古車平均価格:159万円
■フリード
新車時価格:188万~327.8万円
中古車平均価格:194.6万円
さらに詳細に見るとシエンタは2015年7月~2018年8月生産モデルだと、中古車平均価格が141.6万円。安全装備が拡充された2018年9月~2019年9月生産モデルでも171.4万円となっている。
対するフリードは最も安価な2016年9月~2019年9月生産モデルでも193万円。シエンタの方がリーズナブルなことは間違いない。
ただし、選択肢の多さも考慮すると状況は一変。甲乙つけ難くなる。シエンタのカーセンサー掲載台数は2630台だが、フリードは3492台(別車種扱いのフリード+を含む)。一見するとフリードの方が勝っているが、乗員定数別に比べると両車の違いが明確になる。
■シエンタ
5人乗り305台/6人乗り352台/7人乗り1950台
■フリード
5人乗り586台/6人乗り2163台/7人乗り724台
シエンタは2列目がベンチシートの7人乗り、フリードは2列目がキャプテンシートの6人乗りが主流。そうなると7人乗りを望むなら、安くて物件数が多いシエンタが狙いやすい。
5人乗りと6人乗りが欲しい場合は、価格差と選択肢の多さを天秤にかける必要がある。価格を優先するならシエンタ、選択肢の多さを優先するならフリードがオススメだ。なお、4WDは基本的には両車ともに6人乗りにしか用意されていないので要注意だ。
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トヨタ シエンタ(2代目)×6人乗り×全国▼検索条件
トヨタ シエンタ(2代目)×7人乗り×全国▼検索条件
ホンダ フリード(2代目)×5人乗り×全国▼検索条件
ホンダ フリード(2代目)×6人乗り×全国▼検索条件
ホンダ フリード(2代目)×7人乗り×全国この記事で紹介している物件
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