レクサス UXの中古車価格が半年で40万円以上ダウン! 一部生産終了が発表されたSUV、今オススメの選び方は?
2023/09/15
ガソリン車の生産が年内で終了!
国内屈指のハイブランドであるレクサスはSUVのラインナップも充実している。レクサスにおけるガソリンモデルのSUVは小さい順に下記のとおり。最もコンパクトなモデルがUXだ。
●UX(2018年11月~)
●NX(2021年10月~)
●RX(2022年11月~)
●LX(2021年12月~)
UXはガソリン車とハイブリッド車、電気自動車(EV)をラインナップしているが、そのうちガソリン車の生産を今年12月に終了する、と発表された。(ハイブリッド車とEVの生産は続く模様)
その影響かどうかは定かでないが、UXの中古車価格が今、大幅に下がっておりUXを狙うなら、今がチャンスだろう。
【UXの中古車平均価格(2023年3月~8月)】
・3月:403.6万円
・4月:391.7万円
・5月:381.8万円
・6月:372.1万円
・7月:366.4万円
・8月:360.9万円
この記事ではUXの概要、魅力を振り返りながら、オススメの中古車を紹介する。
UXとはどんな車?
UXは2018年11月にデビューしたレクサスのコンパクトクロスオーバーSUVだ。プラットフォームはトヨタのC-HRと共通だが、そこはレクサス、きちんと高級車にふさわしいハンドリングや乗り味、内外装に仕上げられている。
クーペライクなフォルム、キリッとした顔つき、レクサス得意のスピンドルグリルなどで構成されるデザインは、同ブランドのRX、NXをそのままコンパクトにしたような印象だ。
ボディサイズは全長4495mm × 全幅1840mm × 全高1540mmと、レクサス車の中でも最もコンパクト。
シートポジションはセダンやクーペよりも高めとなっているが、オフロードはほぼ眼中になく、あくまでスタイリングや乗降性、見晴らしの良さを実現するため、と理解すべきだろう。アーバン・クロスオーバーの頭文字を取ってUX、車名そのままのキャラクターだ。
UXのパワートレイン/グレードによる違い
UXには2L 直4ガソリンエンジン(「UX200」)と、同エンジン+モーターのハイブリッド(「UX250h」)、という2種類のパワートレインが用意されている。他にピュアEVもあるが、こちらは「UX300e」として別車種の扱いだ。
駆動方式は基本的にFFで、ハイブリッド車にのみリアにモーターを追加した4WDが設定される。4WDシステムはプロペラシャフトを介さず、モーターだけで後輪を駆動する「E-Four」方式となっている。
ベーシックグレードでもバックガイドモニターや本革巻きステアリングシフトノブを採用するなど、装備内容は充実。他に以下のバージョンも用意される。ガソリン車、ハイブリッド車、共通のバージョンだ。
●バージョンC:8ウェイ電動調整式フロントシートなど快適装備を充実させたバージョン
●バージョンL:ベンチレーション機能付き本革シートなどが備わる上級バージョン
●Fスポーツ:足回りにチューニングを施し、内外装も専用となるスポーツバージョン
2018年のデビューだけあって安全装備も充実しており、車線維持支援機能などを含む「レクサスセーフティシステム+」が当初から採用された。
UXの年式による違い
登場から約5年経過したUX。外観に大きな変更はないものの、装備内容は改良されてきた。年式による違いは以下のとおり。
●2020年10月:パーキングサポートブレーキ、パドルシフト(従来は「Fスポーツ」専用装備)、荷室を2段に分けられるデッキボードを全車に標準装備
●2021年8月:UX250hに補助ヒーターを標準化(従来は寒冷地仕様専用装備)
●2022年7月:スポット溶接箇所を増やし、ボディ剛性を大幅に向上するとともに足回りをチューニング。「レクサスセーフティシステム+」の機能を拡充
最も大きな変更は2022年7月のマイナーチェンジだろう。「Fスポーツ」にはパフォーマンスダンパーを標準化するなど、シャシー性能の大幅な強化が図られている。
UXのオススメの選び方①購入価格を抑える
中古車市場には700台近いUXが流通。走行距離1万~4万kmの物件が多いにもかかわらず、現時点の中古車平均価格は約366.6万円と全体的にリーズナブルだ。
ガソリン車「UX200」のベーシックグレードなら、2020年式・走行距離2.1万kmといった条件の物件でも総額200万円台前半から狙える。同年式の新車価格が400万円近かったことを考えると、かなりオトクだ。
ちなみに、UXの中古車市場ではガソリン車よりハイブリッド車「UX250h」の物件数が圧倒的に多い(全体の8割超)。こちらもリーズナブルで、一例を挙げると2019年式・走行距離4.5万kmの物件で総額約260万円。当時の新車価格より170万円以上も安い価格となっている。
▼検索条件
レクサス UX(初代)× 「UX200」 & 「UX250h」UXのオススメの選び方②装備重視
レクサスらしい上質感、高級感を求めるなら「バージョンL」一択となるだろう。「バージョンL」は内装が豪華になるだけでなく、三眼フルLEDランプや18インチタイヤを標準装備するなど見た目も異なる。
新車価格は470万円オーバーとなる「バージョンL」だが、中古車市場では総額260万円台から狙える。走行距離の少ない物件、例えば2019年式・走行距離1.7万kmの物件でも、価格は総額301.6万円と非常にリーズナブルだ。
一方で、UXではスポーツバージョンである「Fスポーツ」の人気も高い。中古車市場全体の半数弱が「Fスポーツ」だ。「Fスポーツ」の中古車価格帯は総額250万~590万円となっている。
▼検索条件
レクサス UX(初代)× 「バージョンL」 & 「Fスポーツ」UXのオススメの選び方③新車並みのコンディションを
中古車価格がリーズナブルなタイミングを利用して、新車に近いコンディションのUXを手に入れよう、というのもオススメ。中古車市場では走行距離0.5万km未満の物件も見つけられる。
例えば、2021年式・走行距離0.4万kmの「UX200」なら総額309.8万円。新車価格に対して90万円近くも安いことになる。ハイブリッド車の場合も、2019年式・走行距離0.4万kmの「UX250h」で総額366.7万円と、当時の新車価格より70万円近くも安い。
新車の場合、ガソリン車販売終了前の駆け込み需要もあり得る。新車に近いコンディションのUX200を、納期の早い中古車で、という判断も一案だろう。
▼検索条件
レクサス UX(初代)× 走行距離5000km以下▼検索条件
レクサス UX(初代)※記事内の情報は2023年9月6日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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