ソフトトップを備えた典雅な4シーターカブリオレ

マセラティ グランカブリオ|ニューモデル速報
↑ボディカラーは、写真のグリジオ・グラニートなど9色と有料オプション5色を含む計14色
マセラティのスタイリッシュな2ドアクーペ、グラントゥーリズモS オートマチックをベースにオープンボディが与えられたカブリオレが登場。

マセラティでは、4ドアセダンの「クアトロポルテ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」に続く第3のモデルとして位置づけている。「グランカブリオ」の誕生により、同社のマークである、トライデントの三叉槍が揃い、フルラインアップが完成したという。

ルーフの設計はピニンファリーナが担当した。空力抵抗や遮音性が追求された3層のキャンバス素材のソフトトップは、リアウィンドウに熱反射ガラスを採用。時速30km/h以下であれば、走行中でも28秒でルーフを閉じることが可能とされた。車重は、ベース車比+110kgの2050kg、ホイールベースも2mm延長され2942mmとなっている。イタリア車らしく、6色のソフトトップ、3色のルーフライニングにより多様なカラー・コンビネーションを楽しめるのも特徴だ。

オープンカーとしての安全性も追求されている。リアシート後部には「テレスコピック・ロールバー」を配置。緊急事態が想定された時、または車体のサイドやリア部に地面との接地が感じられた時はロールバーが0.19秒で飛び出し、同乗者にかかるダメージを軽減。ほかにも、追突時にキャビンの変形を抑制するリアバンパーサポート、側面衝突の際の陥入を低減するアンダードアのサイドモールディング、鋳造アルミニウムにより補強されたウィンドスクリーン・ピラー、デュアルステージ・フロントエアバッグなどが採用されている。

パワートレインは、ベース車と同じ、440ps /490Nmを発生する4.7LのV8DOHCエンジンと6速ATとの組み合わせとなる。この大パワーを受けるべく、ボディフレームは総合的に見直しが図られた。新しくデザインされたベアリング・モノコックは、重量比を最適化するために、トランクやボンネット、バンパー・クロスメンバー等に新素材を採用。数千時間にも及ぶ設計計算やテストを経た結果、このクラスでは最も高い静的ねじれ剛性値と動的ねじれ剛性値を達成したという。

重量配分にも最適化が施されており、オープン時ではフロント48対リア52、クローズド時で49対51という車両重量配分となっている。バランスの取れた重量配分特性により、運転の歓びや楽しみだけでなく、ドライバーの意思に敏感に反応し、あらゆる局面での高い安全性が実現された。

足回りでは、あらゆる路面状況にも対応し、高レベルの快適性を維持するスカイフックサスペンションを標準装備。ブレーキシステムは、ブレンボ社と共同開発した先進のデュアルキャストテクノロジーが採用された。装備では、外気温や太陽光線、湿度に応じて、車内温度や送風レベルを自動的に調整し、常に快適な状態を保つ、オートマチック・デュアルゾーン・クライメットコントロールや、内装のレザーには、ポルトローナ・フラウ製のものが採用されるなど、マセラティらしいゴージャスなものとなっている。

価格はモノグレードで1850万円となる。

グレード グランカブリオ
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4881×1915×1380
ホイールベース(mm) 2942
車両重量(kg) 1887
乗車定員(人) 4
エンジン種類 V8DOHC
総排気量(cc) 4691
最高出力[kW(ps)rpm] 323(440)/7000
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 490(50.0)/4750
10・15モード燃費(km/L) -
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/75
車両本体価格(万円) 1850
■発表日:平成22年3月30日 ■取り扱い:マセラティ正規販売店