スズキ ツイン ▲足代わりの2人乗りコミューターは昔から構想があって世界中で実現されてきた乗り物だが、成功した事例は少ない。必要十分なバッテリー容量でBEV(電気自動車)として成立させたら車重と価格を抑えることができるはずだ

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

スズキ、電動極小コミューターを検討?

スズキのBEV(電気自動車)戦略において、タウンコミューターのような極小モデルの投入を検討している可能性がある。

2023年のジャパンモビリティショーには世間の反応を探る狙いでハスラー風の4人乗りBEVコンセプトが出展された。こちらは軽自動車の寸法に仕立てられ、230kmの航続距離といわれていた。

ひょっとしたらもっと小さいタウンコミューターも検討されているかもしれない。もし、軽量コンパクトな2人乗りに仕立てられたら、省資源化と低価格化を達成できる。
 

令和版ツイン登場に期待!

こうした予想を展開すると、懐かしい車が脳裏に浮かぶ。ずばりツインだ。2人乗りで軽自動車初のハイブリッド機構カタログ燃費23.0km/Lを実現した意欲作として2003年に売り出された。

スズキ ツイン▲2003年1月に登場したツインには軽自動車初のハイブリッド仕様も用意された。ABSは全車に備わっていたが、エントリーグレードはエアコンとパワステが省かれて49万円で売り出された

しかし、時代を先取りしすぎた感も否めず、支持を得られないまま3年足らずで生産は終わってしまった。

前述したジャパンモビリティショー出展のコンセプトカーからも予想できるように、スズキが軽自動車規格の4人乗りBEVを手掛けることは想像に難くない。

ここで取り上げている2人乗りBEVが実現すれば、ホイールベースの短い専用シャシーが準備されるだろう。まさにツインの再来とも言えそうな車に仕上がりそうだ。

はたして「やっと時代が追いついたか」と、スズキ開発陣のドヤ顔を見ることはできるだろうか?

※2024年9月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2027年以降
■全長×全幅×全高:2985×1475×1530(mm)
■搭載エンジン:電気モーター
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、スズキ